伊奴神社

Last-modified: 2013-05-10 (金) 23:18:03
 

伊奴神社
いぬじんじゃ
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(参拝日:平成24年11月25日)
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住所:愛知県名古屋市西区稲生町2-12mapionlogo.gif
主祭神:素盞嗚尊、大年神、伊奴姫神
社格:式内社、郷社
主な祭礼:10月第2日曜日(例大祭)
webサイト:伊奴神社

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
当社の創建は、第四十代天武天皇の御代(西暦六七三年)、
この地でとれた稲を皇室に献上した際に社殿が建立されたものと伝えられております。

『延喜式』に「尾張国山田郡伊奴神社」と記載される式内社で、
また、『本国帳』(尾張国の神社名簿)には「従三位伊奴天神」と記載されており、
この地方でも有数の古社であります。

伊奴姫神は、大年神の御妃で、大国御魂神をはじめ五柱の神々の御母神として大変に御婦徳が高く、
子授け、安産、夫婦円満、家内安全等に大きな御神徳をお授け下さる神様であり、
当神社の社名由来の神様であります。

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↑御神木↑
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↑境内地図(クリックで拡大)↑
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↑犬石像↑
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↑拝殿↑

(以下、余談)
本殿の前には犬石像があり、犬を祀る珍しい神社です。
次のような伝説があります。

ある日、山伏が旅の途中で伊奴村(現在の稲生町)に泊まった時のことです。
村人から洪水で困っている話を聞き、山伏は御幣を立ててお祈りをしました。
すると、その年は洪水もなく豊作でした。

不思議に思った村人は、山伏から開けてはいけないと言われていた御幣を開けてしまいました。
すると、中には一匹の犬の絵と犬の王という文字が書いてありました。
中身を見てしまったので、翌年は洪水に見舞われました。

再び山伏が村を訪れた際に、御幣を開けてしまった事を謝り、
お祈りして欲しいと頼んだところ、山伏は「御幣を埋め、社を建て祀れ」と云って立ち去りました。
その通りしたところ、以後は洪水はなくなり、稲がよく穫れるようになりました。

以来、災難厄除けの神様として、安産、子授けの御神徳から伊奴姫神が祀られました。
現在では神社のあちこちに犬の姿が見られ、御朱印帳にも犬石像を象った模様がありました。

ところで、境内の「伊勢ヶ濱部屋」が大相撲名古屋場所の際には宿舎としています。
興行の際には、土俵で稽古する姿が見られます。

神社の境内にある稽古場ですと、柏井八幡社の春日野部屋もそうですね。