御上神社

Last-modified: 2013-05-10 (金) 23:31:49
 

御上神社
みかみじんじゃ
みかみ8.jpg
(参拝日:平成24年10月8日)
みかみ10.jpg
住所:滋賀県野洲市三上838mapionlogo.gif
主祭神:天之御影命
社格:式内社(名神大社)、官幣中社、別表神社
主な祭礼:10月14日(秋季古例祭・ずいき祭)

みかみ1.jpg
↑鳥居↑
(由緒:現地案内板より)
当神社の社記によると、
天之御影神は今から二千二百余年前の孝霊天皇六年六月十八日三上山に御降臨になったので、
神孫の御上祝等は三上山を神体山として鎮祭申上げた。

降って養老二年勅命によって現在の地に社殿を造営して遷祀された。

爾来朝野の崇敬あつく清和天皇の御代に正一位、醍醐天皇の御代に名神大社、
次に圓融天皇の御代には勅願所と定められ四海大平の祈願を行われた。

武家政治になっても源頼朝を始め各武将も尊崇深く神領を寄進奉った。

明治九年郷社に、大正二年県社に、大正十三年には官幣中社に御列格遊ばされたが
昭和二十一年二月宗教法人になり神社本庁所属の別表社となった。

御祭神天之御影神は御神徳高く霊験あらたかで、
忌火神、金工鍛冶神、産業神、開運悪魔除けの神として信仰され、
当地方は昔から神体山三上山を中心に忌火郷、悠紀郷、むかで退治の神話で有名で、
山麓からは二十四個の銅鐸が発掘され、五~六世紀の古墳群が現存している。

みかみ2.jpg
↑楼門↑
みかみ4.jpg
↑拝殿↑
みかみ3.jpg
↑ずいき祭 神輿↑
(以下、余談)
旧中山道の国道8号線を走っていると、田園地帯に富士山のような形をした山があります。
それが標高423mの三上山であり、道路を挟んで神社があります。

三上山は俵藤太のムカデ退治の伝説で知られています。
ある日、田原藤太秀郷は瀬田の唐橋に横たわっていた大蛇を臆することなく、踏付け通りすぎました。
その夜、大蛇は小男に化け、剛勇を褒め称えた上で「三上山の大ムカデに悩まされているから助けて欲しい」と頼みました。
田原藤太秀郷は瀬田の唐橋から矢を放ち、大ムカデを射止めました。
その御礼として、竜神は減ることのない米俵や反物・宝物を贈りました。この事から、俵藤太と呼ばれています。

この日は、秋季古例祭・ずいき祭が行われていましたので、駐車場が満車に近いくらい混んでいました。
境内には、ずいき(サトイモの茎の部分)で造られた神輿が奉納されていました。
ひとつの集落で400本の芋ずいきを用意するので、祭礼用の神畑があるそうです。

水分をたっぷり含んだ神輿は重そうでしたが、これを担ぐのは大変そうですね。