お三の宮日枝神社

Last-modified: 2013-10-05 (土) 14:43:53
 

お三の宮日枝神社
おさんのみやひえじんじゃ
ひえ.jpg
(参拝日:平成25年3月24日)
住所:神奈川県横浜市南区山王町5-32mapionlogo.gif
主祭神:大山咋命、宇迦之御魂命
社格:村社
主な祭礼:9月中旬(例大祭)

ひえ1.jpg
↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
現在の横浜市の中心部、中区と南区に亘る大岡川と中村川、それからJR京浜東北・根岸線から
お三の宮所在地まで(関外地区)の広い範囲は、釣鐘の形をした入海でしたが、今からおよそ三五〇年前に、
江戸幕府並びに諸大名の御用達として広く石材木材商を営んでいた吉田勘兵衛良信という商人が、
この入海を埋立て新田を築きました。(=吉田新田)

この大工事は、明暦二年七月十七日に鍬入れをしましたが、
翌年の五月十日より十三日に亘る集中豪雨の為に失敗に終わります。
しかし、万治二年二月十一日に再度試みて、寛文七年、十一年余りの歳月と八千三十八両の巨費により、
市内最古で最大規模(およそ三十五万坪)を誇る新田開発を成し遂げることが出来たのです。

そこで勘兵衛は、新田の要処である大岡川と中村川の分岐点に、寛文十三年(一六七三)九月、新田の鎮守として、
新田住民の安寧幸福や五穀豊穣を祈り、江戸の山王社(今の官幣大社日枝神社)より勧請し、
山王社と併せて稲荷社を創建したのであります。

この御由緒により『横浜開拓の守護神』として、氏子をはじめ横浜の普く人々に御崇敬を戴いているのです。

ひえ3.jpg
↑苦難除けの石灯籠↑
ひえ4.jpg
↑創建当時の手水鉢↑

(以下、余談)
大岡川に面した山王に鎮座します。古くは山王社・山王大権現・山王宮と称しましたが、
山王宮→山の宮→おさんの宮と訛ったことから、現在の社名になったようです。
他にも、「おさん」という女性の人柱、三巻の大乗教の経本を埋納したなど、由来には諸説あります。

神社は江戸の山王権現(山王日枝神社)を勧請し、吉田新田の鎮守として寛文13年(1673年)に創建しました。
江戸時代に開発された吉田新田の区域は現在の関外地区の大半を占め、伊勢佐木町など四十ヵ町を数えます。

ここも横浜市内に多い、神社に幼稚園が立地するタイプの神社でした。