府八幡宮

Last-modified: 2013-04-28 (日) 07:10:14
 

府八幡宮
ふはちまんぐう
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(参拝日:平成25年2月9日)
住所:静岡県磐田市中泉112-1mapionlogo.gif
主祭神:仲哀天皇、応神天皇、神功皇后
社格:県社
主な祭礼:10月第1日曜日(例大祭)
webサイト:府八幡宮

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
ワークピア磐田駐車場、当府八幡宮社務所よりの所に万葉歌碑があり、
これには天武天皇の曽孫桜井王と時の天皇との問答歌がきざまれている。
この桜井王が遠江国の国司(今の知事に当る)として赴任された時、国内がよく治まるようにと庁内に祭られたのが、
この神社の始めで、従って府八幡宮と称するのであると、社記に伝えられ、奈良平安時代のものと思われる社宝が現存する。
桜井王の着任は、一説では元正天皇の養老三年(七一九)が同年頃と考えられている。
また鎌倉時代には秋鹿氏が此の地に止って神主となり、江戸時代には神主と代官を兼ねて二百五十石を給せられた。

東海道線磐田駅北へ徒歩十五分の所の右側に大きな鳥居があり、
現在のものは文久三年(一八六三)のもので新門辰五郎によって建てられたものといわれる。
この扁額は立派な青銅製で明暦三年(一六五七)云々と書かれているが今は掲げられていない。

鳥居と並んで立っている灯籠はペリーが浦賀へ来航した年に建てられたのもので高さ四メートル余、県内まれに見る
大きなものである。その横の手水舎は天保十二年(一八四一)のもの。真正面の社務所は昭和四年の建物である。

楼門は県指定の文化財で寛永十二年(一六三五)の建物であり、昭和五十八年には屋根が建立時のこけらぶきにふきかえられた。
その奥の中門は面白い建物で楼門と同じ年に建てられたという記録があるが、現在のものはその後に建てられたものらしい。
昭和六十三年、市の文化財に指定され、屋根がふきかえられた。

本殿は元和三年(一七一六)二代将軍秀忠の末の娘(後水尾天皇皇后)の寄進によって再建されたという記録が残るが、
現在のものはその後、当時の材料を使って再建又は修理されたものと思われる。
拝殿は寛永十二年(一六三五)再建という棟札があるがこれも同様で、その後当時の材料も使って再建又は修理を行ったものだろう。

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↑拝殿↑
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↑随神門↑
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↑境内地図(クリックで拡大)↑
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↑東照宮↑
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↑武内社↑
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↑ウワミズザクラ↑
(以下、余談)
全国的にはサッカーで知られる磐田市ですが、その玄関口のJR磐田駅から
まっすくに伸びる道を商店街を通り過ぎてさらに進むと、徒歩15分ほどで神社に着きます。

遠江国府が磐田にあり、府内に祀られた社が起源とされています。
境内の楼門や中門、拝殿など主要な建物の多くは江戸時代から残る建物で、当時の面影を今に伝えます。