阿波々神社

Last-modified: 2013-04-28 (日) 07:11:06
 

阿波々神社
あわわじんじゃ
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(参拝日:平成25年2月11日)
住所:静岡県掛川市初馬5419mapionlogo.gif
主祭神:阿波比売命
社格:式内社、郷社
主な祭礼:4月10日(例祭)
webサイト:阿波々神社

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↑磐座↑
(由緒:パンフレットより)
当神社は天平八年(七三六年)の創建と伝えられ、延喜式内社として一二七〇年余りの昔より掛川の里々はもとより、
駿河・遠江地方の人々に広く崇敬されております。

古来、人々の崇敬を集めた当社は、特に今川家の家老職であった掛川城主朝比奈氏に代々篤く崇敬され、
寄進された社殿は荘厳であったとされていますが、元亀・天正年間(戦国末期)の武田・徳川の遠江をめぐる攻防で兵火を蒙り、
その後の神社の整備は思うに任せなかったようです。

明治六年(一八七三年)十二月に社格が郷社となり、明治十七年には本殿を始め拝殿等も改築され、
氏子・崇敬者も昔のごとく広い範囲に広がっていきました。

大東亜(太平洋)戦争終了後、電波塔の建設のための車は、貴重な森と眺望のすばらしさ、
桜の名所としても有名となったことで整備が進みました。

それに伴い昭和五十七年社務所を新築し、昭和六十一年には創祀一二五〇年記念の奉賛事業として、
本殿を山頂の現鎮座地に移築・改築する奉賛事業を進め、昭和六十二年三月末に竣工致しました。
この年の例祭は、四月九日に遷座祭を、翌四月十日例祭に合せて遷座奉祝祭を賑賑しく斎行しました。

その後平成十四年三月下旬には社務所を社殿東側に移築・改築し、
平成十八年には御鎮座一二七〇年記念の奉祝式年大祭を斎行し、現在に至っております。

今後も境内の整備を進め、延喜式内社に相応しい神社に戻すべく、来る平成二十八年に斎行を予定しております
創祀一二八〇年式年大祭に向け準備を進めております。

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↑現社殿↑
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↑無間の井戸↑
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↑御神木↑
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↑旧社殿↑
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↑旧参道・石畳↑
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↑粟ヶ岳の茶文字について↑
(以下、余談)
遠方から「茶」の字が見える標高532mの「粟ヶ岳」山頂にある神社です。
山頂からの眺めは非常によく、牧之原まで続く茶畑、大井川、駿河湾、天気のよい日は冨士山や伊豆半島が望めます。
2009年に開業した静岡空港は東南へ約15㎞のところにあります。

山頂へ社殿が遷座したのは1987年のことであり、それ以前の旧社殿や石段が登山道に残っています。
大きな岩が転がる磐座や御神木もこの旧社殿の近くの森林の中にあります。
発見はできなかったのですが、磐座には地獄穴という裂け目があり、石を投げ込むと祟りがあるそうです。

遠州七不思議のひとつに数えられる「粟ヶ岳の無間の鐘」の伝説では、釣鐘を井戸に投げ込んだとされています。
境内にその井戸と思われる遺構が残っていますが、ほとんど地中に埋まっています。

これだけの規模の古代祭祀跡が残る神社は、これまでにあまり目にしたことがありませんでした。
流行のパワースポットをお探しの方には、うってつけの場所ではないでしょうか。