国名 | ファイエット公国 |
国旗 | |
首都 | シャリバリ |
拠点 | フォンタニエ恒星系第五惑星モンブロン |
国家元首 | セレスティーヌ・ラ・ファイエット公 |
公用語 | ファイエット語、レンギョウ(漣曉)語 |
通貨 | フロン |
概要
フォンタニエ恒星系第五惑星モンブロンの北部にある大きな島である、イルベット島の南西部の沿岸を領土に持つ公国。
元々はゴエティア恒星系第三惑星レラージェにあった人類種の小さな国であったが、モノリスの影響で国の人類種全員が突如兎耳を持つ女性型の幻想種に変化。それによる迫害などから逃れるために現在の地に辿り着いた。
歴史
レラージェのとある大陸の山岳地帯の中にある小さな国であった、ファイエット公国。ファイエット公家による穏健な政治の下、人々は幸せに暮らしていた。
しかし、飛来してきたモノリスはファイエットの人々に悲劇と、苦難を齎した。一夜にして公家全員を含む全国民に兎の耳が生えたのである。更に男性は急激に女体化していく。急激な身体変化のショックで死に至る者までいた。数日後にはファイエット公国は兎耳を生やした、女性しかいない国となってしまったのである。
当然この事は他国に伝わり、幻想種に排他的な人類種の国家群と美しき兎の獣人を狙う好事家たちによって忽ち公国は存亡の危機に立たされた。人類種よりも発達した脚力と険しい山々を使って何とか崩壊は避けられたものの、近く公国が地図から消えるのも時間の問題と思われていた。
しかし、どこからかやってきた怪しい新興宗教、「昏き女神達」の導きによりレラージェの脱出に成功。「昏き女神達」と彼女たちが従えていた人類種、レンギョウ人と共に遠く離れた別恒星系であるフォンタニエ恒星系の第五惑星モンブロンに降り立った。
地勢
カシワバラ
ファイエット公国の存在するフォンタニエ恒星系第五惑星モンブロンはフォンタニエ恒星系のハビタブルゾーンの最も外縁にある星で全体的に寒冷である、「白い惑星」である事が特徴。イルベット島はそのモンブロンの北部に位置する、非常に大きな島である。内陸部は厚い氷で覆われているが沿岸部は氷が無く、生命が何とか生きていける環境になっている。その南西部沿岸に市街地が存在する。「カシワバラ」と呼ばれるその地はファイエット公国のモンブロンにおける拠点となっている。
主にレンギョウ人が居住しており、その町並みはレラージェの東方世界を思わせる。
モンブロン軌道上プラットフォーム「シャリバリ」
レラージェからモンブロンに向かうために用いた宇宙船団を改造し、首都「シャリバリ」として軌道上のプラットフォームとしている。主にファイエット族と「昏き女神達」、そしてレンギョウ人の一部の特権階級の居住区である。公国の政治はここで行われる。また、他星からの観光客向けの区画も存在し地上に降りるためのエレベーターも存在する。
漣曉群島
東方世界の外れに位置する小さな群島で、元々は漣曉小王国として法龍院家が治めるレンギョウ人の国家が存在した。覇州地域で使用された核兵器の影響で壊滅状態に陥った。現在は数個ではあるが、コロニーが形成され、「昏き女神達」による対放射能技術や遺伝子技術などの実験場となっている。
政治
表向きにはファイエット公を元首とする君主制を採るが実体は「昏き女神達」も政治に関与しており、「昏き女神達」を統べる「姫」とファイエット公、レンギョウ人の長たる旧漣曉小王国の王族の王位継承者の3人による合議制である。しかし漣曉小王国の王族は「昏き女神達」に取り込まれ、その一員となっているので、実質はファイエット公と「姫」の2頭政治となっている。暗黙の了解ではあるが、一般人類種であるレンギョウ人よりもファイエット族とその派生であるレパノア族、そして「昏き女神達」の方が格上とされる。
外交
- 軍政ベルカ帝国
内戦中は「昏き女神達」がベルカリンデ王党派の取り込みを狙って遺伝子技術のごく一部や航空技術を始めとした技術支援を行っていた。内戦終結に前後して数名の王族と一部の王党派幹部を密かに保護した。現政権自体は承認する模様。 - 丹翠共和国
- ユラナス連邦
- パースキン人民社会主義連邦共和国
経済
- 地上
漁業とその加工業が主産業で、海老と蟹は名産品として知られている。また、観光業も盛ん。更に近年では大量の鉱物資源の存在が指摘され、鉱業も注目されている。 - 軌道上
観光が主体。売春が公認されており、観光区画では多くの売春宿が存在している
軍事
- ペガス
ファイエット公や「昏き女神達」の幹部が他星に外遊するために新たに建造された宇宙船。
居住性と防御に重点を置いており、内部は非常に豪華な作りとなっている。「空飛ぶ豪華客船」とも。 - アデール級戦闘艦
機動性と操作性を重視した小型艦で、「戦闘機と戦闘艦の中間」と言われる程の機動性を誇る。
主武装はレーザー砲で3~5艦による集団戦を行う。 - ゼナイド級爆撃艦
教育
文化
民族
- ファイエット族
白い兎耳を持つ幻想種。人類種よりも脚力と聴力が発達している。全員女性であり、繁殖は(レラージェにおける旧ファイエット公国領)に落下したモノリスに記されていた人工子宮と遺伝子打ち込み技術によって行う。しかし技術がやや未熟だったこともあり、成長因子に不具合が発生。第2世代以降は12~18歳程度で成長が止まってしまうようになってしまった。公国の原住民族でありながら全人口の10%程度である。引っ込み思案な民族性であり、一家で食卓を囲う事を重要視する傾向がある。 - レパノア族
「昏き女神達」の独特な電波の影響で、耳が黒く変化したファイエット族を指す。全ファイエット族の10~20%程が変化していると考えられている。性格は享楽的。「昏き女神達」の影響を大きく受けており、彼女らの一員になる者も少なくない。 - 「昏き女神達」
遺伝子改良によって、長寿と美貌を兼ね備えた人類種の女性達で全人口の1%程。高い技術力を持つ一方で普通の人類種を遥かに超える性的欲求を持ち、退廃的な日々を送っている。また独特な電波の一種を常に放出しており、これに他種族または他人種が長期間中てられると彼女達を神聖視するようになり、「彼女達に奉仕することが喜び」と考えられるようになり、彼女達のどんな命令でも忠実に実行する奴隷と化す。この状態に陥っている時に長期間この電波を浴びずにいると全身が急速に老化し、死に至る。
上下関係が存在し、目上の者を「姉」、目下のものを「妹」と呼ぶ。その頂点に立つ人物は「姫」と呼ばれ、敬愛されている。
「女性による女性の為の女性の世界の創造」を目標としており、女性しかいないファイエット族に目を付けた。
繁殖能力はないが、レンギョウ人の中から美少女を選抜し「儀式」によって仲間に加えている。 - レンギョウ人
人類種。東方系民族で元々はレラージェ東方世界の小国、「漣曉小王国」を保持していた。しかし、大覇国の自国内での核兵器の使用に巻き込まれ東方世界が壊滅。その混乱を逆手に取った「昏き女神達」に王族である法龍院家が取り込まれ、「昏き女神達」の支配下に入った。
基本的に地上で生活しており、軌道上の首都シャリバリを「天宮」と呼ぶ。彼らがこの上の世界に行くためには限りなく狭き門とされる、「高度技術者資格」または「高度研究者資格」を取得するか、売春業に身を投じるかの二択しかない。ただし生活は社会保障などが存在し、最低限生きていける分の食糧は配布され、住居も保障される為「取りあえず生きていける」、「小王国末期よりは断然マシ」などと言われている。
人物
- セレスティーヌ・ラ・ファイエット
現在のファイエット公。彼女で14代目である。内気なファイエット族の中でも輪をかけて内気な性格で「姫」にあらゆる事を投げる癖がある - 「姫」
- アンリエット・ドーミエ
- レイナ・ホウリュウイン
- ジークルーン・バルバラ・フランツェン