丹翠共和国

概要

丹翠共和国はディヴィーカ恒星系第３惑星丹翠の翠州大陸を領土とする国家である。

国旗

翠星紅旗と呼ばれる旗を採用している。赤は核内戦まで覇州で流された血。緑の星は丹翠。
星の周りの黄色い丸は明るい未来や発展を象徴する光明を表している。

歴史

　惑星レラージェの東方世界に君臨した大覇国がモノリス落下後の国内幻想種の発生を「不治の伝染病」と判断し
核兵器による「消毒」を決行。くすぶっていた反政府感情が各地で噴出し大規模な内乱に発生。中央政府や
核兵器を確保できた勢力が湯水のように使用し放射能や塵による急激な環境汚染が周辺国を含め各地に広がり東方世界が壊滅した。

　核内戦は当事者達が共倒れしたため終結し，統一政権である覇州統合政府が成立したものの東方世界での
生活がモノリス由来の技術による環境改善を推し進めても百年単位で困難な状態なると研究機関から報告が
もたらされた。政府はレラージェからの大規模移住計画【長征】を立案し，モノリス事変前から観測して
いた丹翠に移住及び政府移転を決行し国号を【丹翠共和国】に改めた。

地勢

翠州大陸

ディヴィーカ恒星系第３惑星丹翠のうち最大の大陸。
大草原が広がり宇宙から翠色に見えるため惑星名並び大陸名の由来になった。

　旧大覇国の地方行政区画（省）及び周辺国（自治区）を１単位として核内戦前の環境に似た場所に移住し
将来的な人口・経済規模を考慮して区画されている。

翠京

　共和国首都。大陸中もっとも豊饒な六大湖地域の中間点にある。旧覇王朝の宮殿を現代風にアレンジした
官庁街「翠禁城」を中心に街が建設されている。

馬蘭

　丹翠の軌道エレベーター基礎があり国防省および参謀本部(軍最高司令部および指揮所)所在地である。
　馬並みに大きい花を咲かせる蘭に似た植物が群生していたためこの名前になった。

覇州

　レラージェ東方世界のうち旧大覇国とその周辺国を構成していたエリア。【長征】後も核内戦の後始末のため稼働
している環境改善プラントやその研究拠点がいくつか存在している。【長征】を頑なに拒否した人々への支援として
物資を丹翠から搬入しているが中にはレラージェ各国への工作物資が紛れている。

覇京

　旧大覇国首都。すぐ北の神龍山脈に旧大覇国政府が最後まで籠城した核シェルターがありレラージェ有事の際に
防衛司令部が設置される。

天橋

覇州側の軌道エレベーター。　長征のため突貫工事で建設した結果，数基あるものの中で一番簡素なつくりをしている。

政治

全国公民大会

公共VR空間で開かれ１８歳以上の公民で構成される共和国国権最高機関。
国家主席の選出と憲法改正案の承認を行う。

全国公民大会常任立法委員会

共和国の常設立法機関。議員は任期４年で省・自治区単位の公民大会と全国大会で選出される。

国家主席

共和国国家元首。長征計画を円滑に進めるため強い大権が与えられている。

政務院

共和国行政機関。長である政務院総理は常任立法委員会によって選出される。

国防委員会

国家主席を委員長とし政務院閣僚及び軍高官による安全保障の意思決定機関。

大審院

共和国司法機関。

外交

親しみやすさから猫熊（パンダ）系の幻想種丹翠人外交官を派遣しており国内外からパンダ外交と呼ばれている。

• 軍政ベルカ帝国
  前身である「ベルカ報復主義派閥」時代に仮想敵国のユラナス航空機への効果を確かめるため対ステルス
  効果の高い量子レーダー装置を使った機材や無人兵器を秘密裡に提供し彼らの勝利をアシストした。
  なおこの勢力を選んだ理由は他に「イデオロギーに同調できるなら各種族の地位が平等だから」「西方
  世界最東方で東部を領域にしているので物資の運搬や連絡が簡単」がある。

• ラウリス神聖帝国
  隣星同士であり定期便が就航している。

軍事

丹翠で発見されたモノリスを解析して得られた情報をもとに他国より先んじて量子通信技術を確立・実用化させた。
また覇国時代から開発されていた無人機がベルカ内戦で猛威を振るった。

超大型輸送船【宝船】

【長征】計画のため多数増産された全長数百ｍ～１Km前後の恒星間輸送船。内部は降下カプセルを兼ねた
コンテナを多数積むことが出来る。【長征】で使いつぶされたためほとんどの船は廃船となり資材の
再利用がされたが軍や政府公社の定期便として使われているものもある。
丹翠で作られる大型船のひな型となった。

楊級大型戦艦

丹翠軍が誇る最新鋭大型戦闘艦。対ステルス効果の高い量子レーダーを船体上下艦橋に搭載し対宙レーザー砲・
機銃をハリネズミのように備え付けてある。モジュール化しているため用途別に装備変更がされており丹翠
防衛艦隊向けはワープエンジンがない分防宙兵装を増設し機動艦隊向けは対宇宙要塞（惑星地表）用誘導弾
ランチャーやレールガンを搭載している。名前は伝説にでてくる天空をかける船の指揮を執った武将の名前から。

文化

　東方世界からの移民がほとんどであるため東方圏とくに覇周辺の文化が栄えている。
言語は大覇国の公用語【官語】をベースに周辺国の言語をミックスして創られた丹翠語である。

公民

　東方系の純人類種だけでなく犬、狐、熊などの様々な獣系幻想種がいる。
幻想種は人間に耳やしっぽが生えただけのような外見から２足歩行で５指が使える獣の姿までさまざまあり
「人口が多かった分モノリスに遊ばれた」「モノリスはスルガ・マンガの愛読者」と表現される。
ちなみにあくまでベースが人間であるためかモデルであろう獣の肉を幻想種が食べても共食いを原因とする
病気にはならない（無論忌避している者もいる）。