高田建設株式会社

Last-modified: 2023-03-08 (水) 20:43:47

目次


高田建設の崩壊

序章

始まりはALTOの死だった。
捕虜の愛称で親しまれていた彼の死を皆悼む。しかし、いつまでも悲しんではいられない。犯人を探さなければならない。

パワハラ白が出ます!
いや、真の始まりはこの言葉かもしれない。

Airshipを舞台にした壮大なストーリー(茶番)はここからはじまる。

 
 
 
 
 

犯行が可能なのは10人。

高圧的な社長高田健志
それに翻弄されるなかのっちまお
後輩をフォローする良き先輩なな湖
会社の未来を憂うピカクロス
正義感の強いハッチャン
銀行から出向してきたとりっぴぃ
怪しげな産業医フルコン
潜入捜査中の刑事ふじみや
インターン生のぐちつぼ

 
 
 
 
 

高田建設株式会社
ひとりの死からかりそめの平和が崩れ始める。


第一章

告発

「された側がなかのっち、まお。で、した側高田健志です。」
「誰がパワハラや!もう一回言ってみぃ!」
怒号が会議室に響く。今回の殺人の容疑からは外れる3人によって会議は混沌としていく。

「俺、トイレで待ってるからさ。一緒にタバコ吸いに行こうよ。」
「優しい先輩だ……!」
より長くこの会社で耐えてきた男が慰める。

「でも、見てますよ。まおさんのこと叩いてる高田さん。」
ハッチャンが助け舟を出したが、委縮してしまったまおは乗ることができない。
「このアザは転んでついたモノなので!」

「パワハラはあったんですか?」
「ないです!」
「では暴力はあったんですか?」
「ないです!ないよな、なかのっち!」

淡々と診察する産業医。彼の口から驚愕の言葉が放たれる。
「ワタクシ安心しました。余計な仕事を増やさないで下さいね。」

「敵側だった、コイツ!」

なんの成果のないまま会議が終わろうとしている。
「お前がしっかりせぇへんからやぞ。」
社長からの釘を突き刺され、最後まで恐怖に支配された会議は一旦お開きとなった。

 
 
 
 
 

トイレで少しずつなかのっちが語り出す。なな湖は優しく受け入れる。
それをひっそりと盗み聞く、ぐちつぼとふじみや。まだ若い彼らも他人事ではいられないのだ。

ピカクロスに労働基準監督署に行くことを勧められたまお。しかし助からなかった。
彼の独り言が聞こえてくる。
「あれ、本当に怖いんだよな。」
どうやら彼も社会の闇の犠牲者のようだ。

「高田さん、なんか、普段強めにやったりとかしてます?」
再び開かれた会議でもパワハラの有無が論点となった。

「わかったそれは直すわ。で誰が言うてた?」
「それは……なかのっちくんが言ってたんだけど。」
長いものには巻かれろ、強いものには媚びろの精神で「いい先輩」は死んだ。

言葉にならない悲鳴を上げるなかのっち。まおもなな湖に便乗し、ある事ない事を社長に吹き込む。
「いゃあ、ええ事したぁ。」
「高田さぁん!ぐっちゃぐっちゃに言うとりましたでぇ、コイツ!」

とんだ二枚舌である。

会議後出会ってはいけない2人が出会ってしまった。
高田健志となかのっち。
まるで獲物を弄ぶ猫のようだ。冷酷な社長は愉悦に浸る。
ターゲットになってしまったのなら身を縮めて耐え凌ぐしかないのだ。

「僕が弱いだけです。すいません。」
「なかよくやろな。な。」

 
 
 
 
 

しかし。窮鼠猫を噛む。

わあ ああああああああああ!」


第二章

連鎖

緊急レポート。悲劇は繰り返された。

「みなさん!みなさん、静粛に!」
「特に高田さんが死んだと言う事実はございません。」
暗に社長の死を隠蔽しろということだ。産業医には何か思惑があるようだ。
いくら権力による恐怖政治を敷いてきたとはいえ、一人の人間の命が失われている。
この造られた「報告」を「真実」とするのは正しいのだろうか。

「なかのっちさんはなにもしておりません。」
「これで社長が変われば、俺たち……俺たち救われるのかなぁ!」
満場一致でそこにいた全員が口をつぐむことに決めた。
抑圧された不満があふれ出し、高田健志の死となかのっちの殺人を覆い隠す。

 
 
 
 
 

会議後、コソコソと話し合う男が2人。裏切り者と真実を隠蔽した者。
「次の上役って僕ですかね?」
「高田さんが死んだと言うことは隠しておく必要がございますので……。」

緊急レポート。犠牲者は意外な人物だった。

「法の名の下に裁きました。」
「ハッチャン、見届けました。」
正義の警察官ふじみやの刃で哀れな咎人は救済された。

「なな湖先輩と産業医のフルコンさんが、この会社を乗っ取る計画を!お話ししているところを聞きました!」
「クソッ!高田健志はまだ生きている!生きているんだ!俺様が社長だぁぁぁぁ!!」
「結果的には全ての膿が吐き出せたわけですからみんなで一丸となってこの会社ちゃんとしていきましょう。」
「第二第三の膿がここに……。」

「輪廻のごとく、繰り返されていく。」
ピカクロスの独り言は果たして、予言か戯言か。答えはすぐに出た。

緊急レポート。被害者はなな湖先輩。
「膿がどんどん!」
「給湯室で死んでました。誰ですか!」

「ということは次の膿は?」
「どう考えてもフルコンさんやろ。」

「これはつまりぐちつぼくんということですか?」
警察官のふじみやが捜査の主軸となる。これまでずっと息を潜めてやり過ごしていたぐちつぼに、とうとう容疑が向けられた。
「つ、ついに回ってきました?俺に。」
「俺もう完全に蚊帳の外やなって思って。」
動揺しながらも、できる限り冷静に質問に答えようとするぐちつぼ。位置精査により容疑者の一人ということで話は落ち着いた。

かに見えた。

「なんで吊られんの!」
忘れ去られていたALTOを追悼していたのはぐちつぼだけだったのだが、そんなことは関係ない。票が集まれば追放(終わり)なのだから。
哀れなインターン生は、社会に出て早々にその理不尽さを味わうこととなってしまった。

しかし狂騒は終わらない。混沌が加速する。

 
 
 
 
 

「ったく、楽なバイトだよ!」
まおは腐りきった会社に見切りをつけ、カメラの監視のバイトを始めていた。
「あ、まおさんや。」
ピカクロスも同じ職場にやってきた。労基への相談を進めてくれた同志と同じ場所に居着くことになるとは奇遇なものである。

カメラになかなか人が映らない。報告することも特にない。噂通りの楽なバイトだ。
途中、とりっぴぃとふじみやが一緒にいることは確認できた。

 
 
 
 
 

緊急レポート。被害者は最後の膿、フルコン。


第三章

過誤

「あなただったのかハッチャン。」
ハッチャンが力強く肯定する。

この男は思えば狂った会社でまともな心を失っていなかった。恐怖に屈さず、権力に媚びず。
闇に葬り去られようとしていた社内の暴力問題に声を上げたのも。犠牲者の遺体を発見し通報したのも。
すべてハッチャンがやってくれたことだった。

まおとピカクロスはカメラ。そしてとりっぴぃとふじみやは2人とも貨物のカメラに写っていた。
悪しき産業医、フルコンを殺せるのは残された一人しかいない。

苛烈な正義は時に人を傷つける。守るための力を暴走させて止まれなくなってしまう。
せめてもの償いに彼の犯した罪を清算しよう。

「この会社を救おうと一番の殺人鬼になったのは、ハッチャンさん。あなただったんですね。」

人として間違った道に進んでまで会社を、そして社員を救おうとしてくれた男。彼に感謝の言葉を伝える。

「俺じゃない。俺じゃないんだ!」
必死の叫びも虚しく、ハッチャンは追放された。

 
 
 
 
 

緊急タスクのアラームが鳴り響く。
幕引きにはまだ早い。


最終章

告白

緊急レポート。被害者は正義の警察官、ふじみや。
残ったのはまお、ピカクロス、とりっぴぃ。

 
 
 
 
 

混乱する頭でまおは必死に推理する。
二択だ。
ブラック企業でともに生き延びてきたピカクロスか、これまでほとんど話題に上がらなかったとりっぴぃか。
ピカクロスとは行動を共にする時間が多かった。とすると、

「考えてほしいのはこの会社を救ってくれたのは誰なのかって話なんですよ。」
「それは……」
「一番膿を出してくれたのはとりっぴぃなんですよ。」

何かを悲しむような声で、ピカクロスが語る。

「私はね、一生懸命膿を出してくれたとりっぴぃを追放することはできないんだ。」

わけがわからない。どういうことだ。
「ごめんなさい、まおさん。私……

 
 
 
 
 

マッドメイト(共犯者)なの。」

ッ!?ああああああ あ!!!!


動画


解説

  • 高田健志がまおのタスクを急かしたところそれがパワハラと表現される。そこからノリのいい配信者たちのRP合戦となった
  • 初手キル被害者のことも忘れてノリノリでタイムイート
  • 会議の度に小芝居が挟まる
  • 消されていく順番も完璧
  • 最後は#まおくんありがとうなで〆
  • 全てアドリブなのが恐ろしいところである。
  • なおこの試合、ぐちつぼととりっぴぃは蚊帳の外状態だった。

霊界の言葉

ALTO

  • 俺の死体ワイ!俺の死体の話ワイ!
    初手キルを忘れ去られて茶番で盛り上がる会議。不憫。

高田健志

  • あれ?負けじゃね?これ。
    まおが投票先をクルーのハッチャンにしてしまった。この後PPになります。

フルコン

  • お前が社長だ。とりっぴぃ!
    とりっぴぃの潜伏とキルを称えた一言。

続編

「高田建設株式会社は不滅です」

その言葉通りまだ終わっていなかった。

 
 
 
 
 

舞台は宇宙から終末世界へ。

初手キル。お掃除の依頼。12人のお友達。騒音レイド。ゴルフ場建設。新たな捕虜。

人々の因縁は複雑に絡まり合い、新たなストーリーが綴られていく。行き着く先は一夜限りのお祭り騒ぎ(ワンナイトカーニバル)

ギターの音色と共に語られるのは衝撃の真実。
「高田建設をクビになった産業医だよ!」

 
 
 
 
 

物語は続く