川上線

Last-modified: 2024-05-25 (土) 09:43:15

川上線(かわかみせん)は、樺太道豊原市小沼南区?小沼駅から同市川上区?奥川上駅?までを結ぶ北日本旅客鉄道(JR北日本)の鉄道路線である。

川上線-川上温泉駅.kiha143.png
川上温泉駅?に停車するキハ143系。

概要

豊原市北部の中心地域の小沼から、豊原市のベットタウンとして開発が進む川上地区や、樺太有数の観光地である、川上温泉?を結び、かつては、川上炭山が開かれ、炭鉱の町として発展した中山・奥川上地区を結ぶ路線である。一時期*1、路線が廃止されたが、日露平和条約?により南樺太?が日本に復帰すると、路線は復活した。復活するにあたり、奥川上駅が川上温泉駅?に、川上炭山駅は奥川上駅?に改称された。
川上駅?周辺はベットタウンが開発され、本数が多い一方、川上温泉-奥川上間では、本数が少なく、2-3時間に1本しか列車が運行されない時間があるほどである。樺太本線との直通列車が運転されているがそれは後に紹介する。

歴史

1914年(大正3年)4月10日 - 樺太庁鉄道川上線小沼駅-奥川上駅*2間開通。川上駅・奥川上駅新設。
同日 - 三井鉱山株式会社の石炭専用鉄道が、奥川上駅-川上炭山*3間を軌間 610 mm で開業。
1922年(大正11年)10月1日 - 樺太庁鉄道が奥川上駅 - 川上炭山駅間を無償借上げ(同日までに、三井鉱山が同区間を軌間1,067mmに改築)。新規開業区間に中山駅・川上炭山駅新設。既設区間に川上温泉駅新設。
1925年(大正14年)2月4日 - 奥川上駅 - 川上炭山駅間が、樺太庁鉄道に寄付される。
1941年(昭和16年)4月1日 - 川上駅を本川上駅に、川上温泉駅を丸山駅に改称。
1943年(昭和18年)4月1日 - 樺太の内地編入にともない、樺太庁から鉄道省に移管。
1945年(昭和20年)
7月15日-西小沼信号場*4新設。
8月-ソ連軍の南樺太侵攻・占領により、ソ連軍により接収。
1946年(昭和21年)
4月1日-ソ連国鉄に編入。
その後統治するロシアは、この路線を補修しながらそのまま利用していたが、 1997年に旅客輸送、2004年に貨物輸送を廃止した。
2030年(令和12年)4月1日-日露平和条約?に基づき、日本の管理下になる。
2034年(令和16年)-4月10日-小沼駅-奥川上駅?間が復活。*5
同日-西小沼駅?北川上駅?が開業。

駅一覧

駅名営業キロ接続路線線路数所在地
駅間累計
小沼駅-0.0樺太本線豊原市営地下鉄南北線?豊原市小沼南区?
西小沼駅?3.03.0川上区?
川上駅?2.75.7
北川上駅?1.37.0
川上温泉駅?3.110.2
丸山駅?3.013.2
中山駅?5.518.7
奥川上駅?3.221.9

運行形態

朝夕の列車は一部列車が樺太本線に直通し、豊原駅まで運転される。*6多くの列車は、小沼駅-川上駅・川上温泉駅間での運転で、この区間では、日中に毎時1本から2本、朝夕は、毎時3から4本運転される。一日に5往復程度は川上温泉駅以西にも乗り入れ、奥川上駅まで運転する。川上温泉駅から奥川上駅間の列車は先ほどの小沼駅まで乗り入れる列車を含めて一日に8往復運行されている。土休日や年末年始などには、臨時快速かわかみ号が、豊原駅-川上温泉駅?間で運転されている。*7

使用車両

室蘭本線で使用されていたキハ141系が使用されている。基本的には2両編成で運転されるが朝夕には車掌が乗務し4両で運転することがある。川上温泉駅-奥川上駅間の線区ではH100系が使用されている。*8朝ラッシュ時には一往復のみキハ201系で豊原-川上温泉を運行する列車がある。*9


*1 ロシア統治期
*2 現在の川上温泉駅?
*3 現在の奥川上駅?
*4 現在の西小沼駅?
*5 同日奥川上駅が川上温泉駅?に、川上炭山駅は奥川上駅?に改称。
*6 川上線内での種別に問わず樺太本線内は各駅に停車する。
*7 停車駅:豊北駅-小沼駅-川上駅-川上温泉駅
*8 全線で通し運転が行われる列車はH100系2両もしくは3両で運転され川上温泉駅から1両で運転される。
*9 川上線内では3両で小沼駅で731系を併結し6両で協調運転が行われる。