動画

Last-modified: 2011-01-12 (水) 03:46:35

前提

Ariaの解像度は 320x480 のHVGAです。
また、x264で圧縮したmp4動画が再生できます。
(たぶんmpg1や、メジャーなコーデックで圧縮したaviも大丈夫だと思います…が調べてません)

Aria用にどんな風に動画をエンコードすればいいか、またどうやって動画を転送するか、という2点について。

動画のエンコード

HandBrakeを使う

HandBrakeのバージョンは 0.9.4 で確認

HandBrakeは、PCで再生できる状態にして保存してある大抵の動画ファイルを、モバイル機器などをターゲットに、簡単にエンコードできます。

Ariaは旧iPhoneと解像度が同じなので、iPhone用の基本設定を使い回せます。

handbrake.jpg

  1. 起動したら、上のメニューバーの Tool>Option から Default Pathを設定します。エンコードされたファイルが置かれるデフォルトの位置です。デスクトップでもどこでも構いません。この設定は一度やるだけでOK。
  2. Source ボタンをクリックして、エンコードしたいファイルを開きます。
  3. 右側の Presets 欄から、 iPhone & iPhod Touch をクリックします。
  4. Start ボタンを押します。

これで、DOSプロンプトが表示され、エンコードが始まります。DOSプロンプトにはエンコードの残り時間等が表示されます。プロンプトが勝手に閉じたら終了です。難しいことを考えなければこれだけで作業完了。

画質を調整してファイルサイズを抑える

iPhone & iPhod Touchの設定では、動画のビットレート(Avg Bitrate)が 600kbps になっていますが、これはかなり余裕のある設定です。400くらいに落としても劣化はほとんど感じないと思います。
200~300あたりにすると、動画によってはブロックノイズが目立ってくるかと思いますが、1時間のソースファイルを変換した場合、

ビットレートサイズ
200 kbps約150MB
300 kbps約200MB

と、それなりに容量が抑えられるので、SDの容量が少ないとか、動画をもりもり詰めたい場合はビットレートを抑えてもよいかと思います。
ビットレートを書き換えた設定を保存したい場合は、Presets 欄の下の Add ボタンを押すと、新しい設定として名前をつけて記憶させられます。

多数のファイルをエンコード

複数の動画ファイルをまとめてエンコードする場合です。

動画を読み込ませ、ビットレート等の設定を済ませた後、Start ボタンではなく Add to Queue ボタンを押すと、別のウィンドウが開いてエンコードのジョブが蓄積します(この時点では実際のエンコードは始まりません)。全ての動画を読み込ませたら、最後に別ウィンドウの方のスタートボタンを押すと、リストに入っている動画がまとめてエンコードされます。

設定画面から、エンコード終了後にマシンをシャットダウンさせる設定にもできるので、寝ている間にまとめてエンコードしたりできます。

余談ですが、このHandBrakeはマルチスレッドの扱いがうまいようで、多コアCPUの環境下だと携帯動画変換君などよりかなり高速にエンコードしてくれます。高速なマシンを使っていれば1時間のソース1本を10分程度で変換できるでしょう。

動画をAriaに置く

ギャラリー

HTC Sync には音楽の同期の項目はあっても、動画の同期はありません。
しかし動画を転送するのは難しくもなんともなく、
SDカードのどこかに動画を置けば "ギャラリー" が認識してくれます。

例えば、/sdcard/movie/ の下に
aaa
bbb
ccc
というディレクトリを3つ作って、それぞれに動画をジャンル分けして10個ずつ置いた場合
ギャラリーでは
aaa 10
bbb 10
ccc 10
という3つのカテゴリに分かれて表示されます。

ただし、各カテゴリの中で具体的な動画のファイル名などは出ず、
1/10 2/10 3/10 …
という表示がされるため、少し分かりにくいかもしれません。
(一応、画像のサムネイルが自動生成されるのでそれを頼りに目的の動画を探せますが…)

とりあえず、見るだけならこれで問題ないので、もっとスマートな方法はおいおい何とかしよう。

mixzing(外部アプリ)

SDカードにある動画ファイルを全て列挙し、ファイル名で選択できます。
残念ながら音楽再生時と違い、「このディレクトリだけ表示する」機能は無いようですが、ギャラリーよりちょっとマシかな?という感じ。
あと、シークバーがちょっと長め(ギャラリーと違って両サイドにボタンがないので、端から端までシークバーがある)なのがちょっと有難い。