シカクいアタマをさらにシカクく

Last-modified: 2009-07-03 (金) 22:41:24

レッツ受験産業

受験産業花盛り。がんばれ罪もない小中学生。がんばれバカなインテリぶった親たち。というわけで(?)電車
広告にも多いくだらない受験問題をこの僕が解いてみます。(いやいや、良問も多いんだけれどね)

日○研の下衆な根性が出た回答

http://www.nichinoken.co.jp/column/shikakumaru/2009/0904_sh.html
問題。裁判員制度の導入を巡っては世論の賛否が分かれた状況であったが、それぞれの立場の理由を一つずつあげなさい。

解説

久々の更新。問題自体は良問。小学生にはちょっと難しいんじゃないかなとは思うけれど。

片腹痛い、というか末期的だなあと思ったのがこの受験産業屋の回答例。
「賛成の理由は、一般の国民の感覚を裁判に反映させることで、国民の司法参加を実現できるから。反対の理由は、日常の多忙な仕事を犠牲にして裁判に参加することが困難だから。

違う違う違う!!!「忙しいから」を反対の第一の理由として回答例に使うのかよ!そりゃ問題としては「理由を一つ挙げなさい」だから、回答としては間違ってはいないかもしれない。ただ、小学生にそれを教えるのは完全に間違っている。「裁判員という義務が課されるけれども、みんな忙しいから反対してるのよ」なんて授業をしているのか貴様らは。裁判員制度で巻き起こった議論は全部無駄ですな。裁判というものについて、正義について、人を裁くという事について、これまたいろんな議論があったと思うのだが、受験産業ってのはまったく教育に反映しないのですね。

だから受験産業なんぞ、考えの浅い人間しか生産しないんだよ。

魔方陣爆笑問題

http://www.nichinoken.co.jp/column/shikakumaru/2007/0707_sa.html
問題。(3×3の魔方陣を見せて)「真ん中に6が入らない理由を答えなさい」

解説

なんだこの問題!久々に爆笑!そりゃあんた真ん中に6が入る魔方陣は作れないから作れないのであって、そんな理由なんてあるわけないだろうが!

だいたい、3×3の魔方陣は中心が5でないもの以外はありえず、したがって5以外は入りようがないのだが、それ以上の理由って何のこと??

ここで受験産業の解説がまたイカス。「真ん中に6だと、9がどこかに入らなくてはならず、6の対極に入る数字がなくなってしまうから」という、数学にちょっと疎いと「うむ、なるほど」とか納得しちゃいそうだ。

では受験産業に聞く。7×7の魔方陣で、真ん中に26が入らない理由は何ですか。(別に24でも1でも2でもいいけどさ)同じ理論で答えられるんすか。っていうか数学とは普遍的なものだから同じ理論で答えてほしいんだけれど。答えられますかね。

これも受験産業が喜ぶ問題の典型。子供を受験産業に通わせて、答え方を学ばせていないと到底答えられない問題だからね。

社会科と見せかけて実は日本語読解問題

久々の更新。ひどいのは少なくなってるがまだまだある。
http://www.nichinoken.co.jp/column/shikakumaru/archive/mondai/sm_sh_0701.html

問題。(2×2のマトリックス表がある。縦軸みかんの生産3万トン以上と未満。横軸りんごの生産1万トン以上と未満。4つのマスに1~4の番号が振られている。)「1~4のうち、都道府県がまったく当てはまらないものを一つえらび、番号で答えなさい。」(原文ママ)

解説

そもそも問題文の日本語がわからんっつうの。結局解説を見てしまったのだがつまり「どの都道府県にも当てはまらないのはどこか」ということらしい。この日本語が読解することがこの問題のキモです。生産量0ということはどの都道府県も可能ですが、りんごもみかんも○t以上というのは可能かもしれませんが多分選択肢としてはコレしかないでしょう。まあ、社会科の知識なんてどうでも良いのです。受験産業としてはこういう受験テクのみが必要な問題をバンバン作成してもらえればありがたいのです。

一体子供に何を教えているんだ

http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/f_mondai_01.html
問題。80年生きる人は何秒生きることになるか。

  1. 5万秒
  2. 1億秒
  3. 5億秒
  4. 25億秒
  5. 50億秒

解答

何のことは無い。計算すれば良いだけでおよそ25億2000万秒。僕が非常にムカつきをおぼえたのは、この受験産業が出す解答の方法である。

 1時間=4000秒、1日=25時間、1年=400日とすると、80年の秒数は4000×25×400×80=3200000000→約32億秒となり、選択肢の中で一番近いのは25億秒となります。

だそうである。7億秒も違うじゃねえか馬鹿野郎!一体何を考えているのか。概数ということを教えるのに、いちいち選択肢を見て考えるように教えているのか。

受験生でも想像しやすい題材をアレンジした問題を出すことで、受験生に対して問題に参加してもらう仕掛け(工夫)をしています。入学試験が単なる選抜を目的とした試験ではなく、受験生にとって良い思い出になるよう、問題作りに力を入れている同校の意欲に共感したからです。

と、いけしゃあしゃあとおっしゃられる割には、貴様ら受験産業側はぜんぜん工夫を凝らしていないのですね。(良問であることについては同意しますとも)

基数となる1時間を4000秒とかなり多くするならば、1日を25時間とするのは間違っている。ここは1年を400日と考えることからも、1日20時間と考えた方が良い。

4000x20x400x80  = 256000000

であり、実際の数とそんなに違わなくなる。
概数の計算は、実生活でもじつは頻繁に使う。「なんで4000秒としたのに1年を20時間の400日と考えたの?」と小学生から聞かれたらどうしようか。「これは感覚としか言いようが無い。この感覚はつまらない計算問題をいっぱい解くことで養われる感覚。幾何学に王道無し。頑張れ小学生。」と答えたい。すべての数を切り上げ方向に使っておいて、概数を出した気分になるような馬鹿な大人にはくれぐれもならないように祈っています。

補足

言葉が足りなかったので補足。「これは感覚としか言いようがない」じゃねえよ俺。

  1. 1時間を4000秒と考えた =正確な3600秒を約1割増している
  2. 365日を400日と考えた =同じく約1割増

つまりこの時点で、実際の数字1.1×1.1、つまり正確な答えの1.2倍が概数として考えられている。これを調整するために、24時間を約2割減した20時間と考えることにより調節する。1.2x0.8 =0.96となり、まあまあ近い概数が出るだろう、と考えるのだ。

上記の受験産業の解答ではこの調整は全く行われておらず1.1倍の1.05倍の1.1倍だから、実際の答えの1.27倍、32億秒なんて数字が出ちゃっているのですな。

とはいえ、こいういう理屈などはともかく、つまらない練習問題を解くことでこのあたりの「何となく感覚」は養われるものだと思いますが。

グラフを読めないガキどもを生産する

http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/f_mondai_01.html
問題。(長崎市では他の市町よりも1家族あたりのカステラの購入額が飛び抜けて高いと言うグラフを図示し)このグラフから、長崎市の1家族あたりの購入額が多い理由として考えられることを書きなさい。

俺的解答であり、そして真実に近い解答

「長崎市は他市にくらべてカステラ店が多いから。」図から予測できるのはこれだけ。そして、かなりの自信があるがおそらく真実に近いはず。単純におよそ全国平均の5倍の店舗数があると予測する。しかし実はこれでも図から読み取れることとは逸脱している可能性もゼロではない。たとえば、巨大なカステラマーケット店舗が1店舗独占状態(あるいは寡占状態)で、長崎市のカステラ販売がなされているということも十分あり得る。しかし、カステラと言うある程度低い単価の食品であれば、一店舗(もしくは数店舗)でこれだけの量を販売することは不可能であるはず。よって、単純に店舗数が多いからということが予測できる。

この問題では「長崎市でこれだけの量が買われている=長崎市でこれだけの量が売られている」ということに気がつくことが重要。全国平均のほぼ5倍の金額を売りさばくには、それだけの量に見合う販売店舗数が必要であることは自明。

そして、重要なことは「なぜ店舗数が多いか」や、これ以上の、たとえば日能研の解答例である「地元民がお土産として買うから」だの、「人々の生活の中にカステラが根付いている」などということは一切読み取ることは不可能である。そして、グラフから導けない結論を出すのは単なる憶測にすぎない。もしこの入試問題の正解が日能研のいうような物もであるとするならば、現在の受験産業はかなり問題のあるものだといえる。

「統計から有意な情報を読み取る力」が必要なのに、「結論が先にあって、それにそった統計を探す」というバカな大人が作りだされていく様がよくわかる。統計に弱いガキどもがこうやって量産されて行くのだなあということが分かる。おもしろいものだ。

さて、この問題は純粋に確率統計の問題かと思っていたら社会科の問題らしい。大げさに言うといわゆる「社会統計学」の分野か。だいたい、不完全な統計から「名物と考えられるから」だの「お土産として」だの、そんな憶測にすぎないことを読み取ってもらうのは困るのである。

だいたい、「長崎市ではカステラが名物である」「地元民がお土産として買う」だのという解答を受験生にさせるためにこのグラフを出したというのだろうか。そんな解答を求めるのならばこのグラフは不要ではないか。ま、これも「どうでもよい根拠っぽいものを演出するためにあとづけでくっつけたグラフ」の仲間。マスコミが曲解して使う統計(そして「さおだけやはなぜ潰れないのか」で著者山田真哉氏が推奨する手法)に騙されないように子供を教育すべきなのに。ああそれなのに。

教える側が全然分かっちゃいねえな!

「ジェンダーフリー(笑)」の観点から

http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/sm_sh_0408.html

問題。ジェンダーフリーの観点から問題と思うものを一つあげ、何が問題だと思うか説明せよ

  1. 名簿順が男子が先で女子が後だ
  2. 児童会長は男子、副会長は女子と決められている
  3. 女子が黒いランドセルを買ったら「女のくせに」といわれた

俺的解答は

俺的解答は「2」とする。だが、決してジェンダーフリーの観点からではなく、単なる機会平等が失われている純粋な男女差別だから。「ジェンダーフリー(笑)の観点から」という意味では該当がない。っつうかジェンダーフリーなんつう似非科学の観点なんて知るか。

1は別にそういう順番だから。名前順になおしたところで、「アオヤマくんとヤマグチくんではなんでヤマグチ君の方が後なのよ。それって社会的差別じゃねぇ?」とか言い出す奴がいたら変だろ?それと一緒だ。ただそういう順番ってだけ。3にいたっては純粋に小学生の女子が黒いランドセルなら単純に変だ。

そもそも、今更腐れ「ジェンダーフリー」教師がいる女子中学校に入れさせたいと思う親っているのかね。気持ち悪い。しかも入試問題にしちゃおうっていうところが、ジェンダーフリーという偏った思想を広めようとする
ことに必死になっている様子が見て取れる。本当にキショい。そんなジェンダーフリー教師にもおもねらなくてはならない受験産業って大変だな。がんばれ受験産業。

俺的解答その2

以前は上記のように解答したが、問題文を良く読んでいなかったので訂正。「2」は単なる機会平等が失われている純粋な男女差別である。なので2ではない。「1」と「3」である。受験産業回答例では、この選択はどれでもよく(爆笑、つまり単なるプロパガンダ問題であるということ)、説明の方が重要らしい。以下解答
1:「ジェンダーフリー思想とはそもそも何も問題ない事柄にさえ男女差別に結びつけようという思想である。誰かが先になり誰かが後にならざるを得ない順序の問題さえ、ことさらに問題として取り上げようとする思想であるから、ジェンダーフリーの観点からは問題である」

3:「ジェンダーフリー思想とは生物学的差異さえも認めないという思想である。たとえば男子が青を好み、女子が赤を好むのは社会的に作られたものではなく、純粋に生物学的差異であることがとっくの昔に判明している。そういった差異さえもことさらに問題として取り上げようとする思想であるから、ジェンダーフリーの観点からは問題である」

つまり、2を選んだらマチガイよ。

現実世界を見つめよ

http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/sm_kc_0508.html

問題:学校と健太君ちの距離は400m。駅と健太君ちの距離は300m。駅と学校は何m離れているか。考えられるものを全て挙げよ。

  1. 100m
  2. 300m
  3. 500m
  4. 700m
  5. 900m

俺的解答

「考えられるものを全て挙げよ」とある。1~4は当然なのだが、問題は5の「900m」という選択肢だ。「現実的に考えられるもの」と文脈から読み取れるから、健太君の家が200mの幅を取っていることも考えられる。都会でも腐れ金持ちならそのくらいの家を現実として所有していることがあるし、不自然ではない。だいたい、家だの駅だの学校だのってのは、現実世界では点ではありえないのだ。したがって、俺的解答は1~5全てとなる。

この問題の解説文に「実際の世界では、与えられた数字を足したり、引いたりするだけで解決できることは少ないな。そんな当たり前のことにもう一度目を向けて欲しくてこの問題を出題しました。」だそうで、そこまで言うなら1~5までを選択した生徒に当然点数を与えたのだろう。

所詮知っていないとダメなのね

http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/sm_ri_0504.html

問題:砂地に行列を作って行き来しているアリの列の隙間を、太い棒で横切るように地面に線を引いたら、アリは右往左往して行列はとぎれた。なぜ、行き来できなくなったのか、あなたの考えを一つ書き、それを証明する実験を考え、考えが正しければどのような結果になるか。

俺的解答

「アリの性質を知らなくてもよい」というスタンスで出題しておきながら、実は知らないとどうにもならないという非常に意地悪な問題で、こういう問題を出さないと受験産業が成り立たなくなるから受験産業としてはありがたい出題である。おそらく、設問の通りに解答したところで、点数は与えられないであろう。たとえば僕の解答のように。

「行列を分断した太い棒は実は特別な棒であり、地面に線を引くとアリ間で密かに行われている交信を分断する力のある棒である。もしこの仮説が正しければ、別の棒で行列を分断したとしても行列はとぎれないであろう。」

僕は「僕の考え」を一つ示した。そして「必要な実験」を示し、「それが正しければどういう結果になるか」を示した。出題者の問いには完璧に解答している。

所詮、アリの性質を知っていないと点数にはならないのだ。そしてちなみに、太い棒で分断したところで、アリの行列は一瞬は乱されるものの、設問のように右往左往するということはない、ということも付け加えておく。
(よっぽどの太い棒なら別だけれど、挿絵にあるような奴なら、ってこと。)

受験産業は偏った思想が必要

http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/sm_sh_0308.html

問題:合計特殊出生率は1950年の3.65から2000年には1.36と減っている。どのような社会にすれば女性が安心して子供を産める環境になりますか。あなたの考えを書きなさい

俺的解答(その1)

設問の前段「合計特殊出生率は50年で大幅に減った」ことと、後段の「2000年現在は女性が安心して子供を生める環境でない」ことは、まったく関連が無く、別個の文章であることに気が付くことが重要。もし関連があると仮定するならば、50年前は「女性が安心して子供を生める社会環境だった」という事になる。出生率と女性が安心して子供を生める社会環境の整備率と、相関関係にあるの?果たしてそうだったの?ねえジェンダーフリー思想におかされちゃった出題者さんよ?

素人確率統計にも書いた(かな?)けれども、唐突に「現在女性が安心して子供を生める環境にありません」と書くよりも、「出生率は3.65から1.36になりました。(すなわち)現在女性が安心して子供を生める環境にありません」と書いた方が、なんとなく裏付けがとれているような印象を与える事ができる。マスコミなんかがよくやる手なのだ。しょせん言っていることは「根拠はメンドクサイから省略するけれど、現在は女性が安心して子供を生めないのですよ」という事だけである。こういうことを読み取れるようにするのが教育だと思うのだが、どうやら現在の教育は違うみたい。

さて、出題者が確率統計を曲解したことを逆手に取れば、いとも簡単に俺的解答案(その1)はできあがる。

俺的解答案(その1):「50年前の社会に戻す」

だって50年前は安心して子供を生める環境だったんでしょ?

俺的解答(その2)

僕の言いたいことはこれだけにとどまらない。「女性が」安心して子供をうめる環境っていう言い方。子供は男女間(一般的には夫婦間)でつくるものであり、あえてここで「女性が」という言い方をしているのが非常に気になるところ。上で僕が「ジェンダーフリー思想におかされた」云々したのはここが引っかかったから。安心して子供がうめる状況になっていないとするなら、それは男性にとっても女性にとっても、ってことだと思うのだ。ことさらに女性だけが被害者、というような言い方には非常に疑問を感じる。

これで終わりじゃねえぞ。まだある。「どのような社会にすれば」と設問にあるとおり、女性が子供を生めない状況なのは社会の責任、という前提である。受験産業の模範解答には

  • 国や地方公共団体が保育所の数を増やしたり、企業が託児所を備えるなど、子どもを生んだ女性が仕事を続けやすい社会。 
  • 男性が育児休暇をとりやすい環境を作り、父親も積極的に育児を手伝うような社会。
  • 2人以上生んだ女性に対して国が補助金を出すなど、子育ての費用への負担が少ない社会。
  • 国が、土地の値段を下げる、また集中した人口を分散させるなどの政策を行い、より多くの子どもを育てられるような、ゆとりある住宅環境が整っている社会。

とある。本気でこんな解答をするガキはイヤだな。これらの模範解答をするには、前提として「行政が保育所を作っていない、企業が託児所を備えてないので女性が仕事を続けにくい」「男性が育児休暇を取りにくい」「子育て費用を国が負担しない」「国が住宅環境を整えていない」という知識が必要になる。

すべてが行政の責任なのである。全てバカマスコミの受け売りじゃないか。

こういう模範解答をするような子供を育てるには、「大人の気に入るような解答をしなさい」という教育をしつづければよいのだろう。あるいはマスコミ報道を鵜呑みにさせてもよい。そして最後には何事も全て社会や企業へ責任を押しつければOK。

こんな短い出題でずいぶんと僕を楽しませてくれた。ありがとう受験産業。

というわけで、俺的回答(その2)は、社会=行政では無いという前提でいきたい。社会とはすなわち家族、地域、そしてその次に国のことであるはず。というわけで、

「地域、家族が一体となって子育てを支援する社会」

と、小学生もびっくりなシンプル解答をしたい。しかしこれでは行政や企業を攻撃していないから、点数はやっぱりくれないだろうね。

ちなみに、受験産業の解説によると、

「あなたの考えを書きなさい」という設問では、ほとんどの場合、ただ好きな考えを書けばいいというわけではありません。それまでに身につけた社会科の知識や、その問題が起こっている社会背景をふまえて書く必要があります。このような「考えを問われる設問」は、ふだんからいろいろなことに対して、問題意識をもっているかどうかが試される問題だといえます。

模範解答を見れば明らかなように、小学生に解決方法を考えさせるのは無理がある。それは結局大人の考えでしかないからだ。小中学生時代は、知識を詰め込む時期であって、応用させる時期ではない。「こうあるべきだ」はこの子供たちが大人になってから考えるべき問題と思う。