英語のお勉強/第4ステージ

Last-modified: 2024-03-03 (日) 21:34:58

第4ステージとは

第3ステージが長くなったので

コロナパンデミックがおちついたので、とかいろいろ言い訳を考えたが、「第3ステージ」と称したページがやたら長くなったので分けるだけ。あまり意味はない。

以下学習日記

2024-3-3

人工知能相手に英会話ができる、英会話の練習ができる、とわかったとたんにまた英語学習熱が戻ってきた。
しかし、実際にやってみると実につたないことしか言えないことに気が付く。定型的な文句を何度も繰り返すだけで全く進歩しない。
これではだめだ。というわけで、巷で話題の「英語のハノン」を実践中。

hanon.jpg

ありがたいことに、いきなりナチュラルスピードだけでスタートをして問題がなかった。いままで英語訓練しておいて良かったと思う瞬間である。
テキストは補助的に。何を言っているかわからないとき、単複の確認、冠詞の確認、リエゾン時の脱落音の確認。これらがあやふやな時にテキストをチラ見でカンニングする。
あとはやり方である。語学学習の常套手段である「繰り返し何度も口にする」のだが、そのやり方も常套手段を使用。

  • 初めの1周は丁寧に、できるまで繰り返す。慌てて進まない。(とはいっても80%くらいのデキなら次に進む)
  • 次の1周は慌てて進まない。できるまで繰り返す(とはいっても90%くらいのデキなら次に進む)
  • スピードを徐々に上げて1周。大体のセンテンスは言えるようになっている。
  • すぐに次の1周をまわす。

こうやって口に落とし込む。(結果的に)記憶するくらいになって、惰性で回すようになりはじめたら(脳みそに余裕ができたら)
完全リピートを目指し、ネイティブスピーカーのお手本通りに音の高低や強弱もすべて完璧になるくらいまで回す。
これが脳みそに余裕を持ちつつできるようになったら完成である。

…完成(終点)がここである、とわかっていると非常に楽である。まだ、本日現在4周くらいしかしていないので、もうちょっとたくさん回さなければならない。
しかし、これは楽しい学習作業なのである。

2023-12-23

Xで、EdgeとCopilotを使用した英語学習法が紹介されていた。コレもすごい。

https://twitter.com/IELTS_expert/status/1734856467059278056

EdgeでYoutubeを閲覧し、その横にCopilotを起動させて、その動画の問題を作成してもらっている。マジかこの機能…
そのそもそもCopilotはこうやって使うものなのか…。

技術の発展・進歩についていくのがやっとである。外国語学習に、「時間がない」「お金がない」等のいいわけは効かなくなっているようだ。

2023-12-22

英語学習に、確実に革命が起きている。
IMG_5339.png

それがChatGPTである。いきなり英会話を始めてもよい。ある程度インストラクションを入れてから英会話を開始してもよい。

https://thepast.jp/blog/the-ultimate-guide-for-using-chatgpt-for-english-learning/

もはやなにも考えず瞬間英作文もできる。瞬間英作文用のインストラクション(上記URLを参考に適当に作ってみた)は以下

あなたは優秀な英語教師です。
これから私と英会話のレッスンを行います。

## 要件

  • まずとても簡単で日常的な会話に使われる短い日本語のフレーズを生成してください。
  • 私はそれを英訳して英語であなたに話します
  • 私の話した英語を評価してください。
  • 文法のミスやより良い言い回しがある場合は都度教えてください。
  • 発音やイントネーションに誤りがある場合には指摘してください

なお、スマホにおけるVoice-in機能は、しゃべった事を文字起こしして、それをChatGPTに渡しているわけではないのである!!その証拠が以下。

sc001.png

私のつたない英語はさて置くとして、「often(発音:オッフン)」と「often(発音:オフテン)」は何か違うのか、と尋ねた時のChatGPTの反応がコレである。
文字だと絶対に伝わらないはずの情報がChatGPTにわたっているのがわかる。これは本当にすごい。もちろん、「イントネーションや発音の誤りを指摘してくれ」と指示しておけばそれをしてくれる。

YoutubeやXでは「有料版のGPT PlusでないとVoiceInは使えない、有料必須」と流布されているが、事実でない。本日現在、完全に無料でできる

しかし、素のChatGPTでできることは限られている、というか一般英語学習者にとってはまだ敷居が高い。ネイティブ向けの会話を仕掛けてくることが多いからだ。もちろん、インストラクションをこまかくすることで対応は可能だが、その都度インストラクションをつくるのは英会話とはまた別の技術(プロンプトエンジニアリング)が必要になってくる。つまり、現在あふれ始めている「AI英会話ができるアプリ」「AI英会話機能」とは通常でも実現可能なめんどくさいインストラクションをしなくとも、英会話商売会社が独自にインストラクション等を細かく作成して作り上げたものだといえる。頑張れば無料でできるが、英会話アプリ作成会社が鍛えあげたGPTを提供してくれている、それが英会話アプリの正体なのである。

本日現在、GPT Plusの料金は月3000円するし、それ以前に細かいインストラクションを作り上げるのはとてもめんどくさそうだ。素のChatGPTを使用して英会話の練習をすることは可能だが、やはりここは専用のアプリを使用して練習する方が効率が良いように思われる。いろいろなサービスを触ってみたけれど、どれも優秀である。無料期間を利用して、自分に合った英会話アプリを使うのがよいと思う。

AI相手だと、何度でも何度でもつまらない会話を繰り返しても気兼ねなくできるし、文句も言ってこない。相手に合わせる必要もない。
なにより、間違えても恥ずかしくない。心理的ハードルはものすごく下がる。値段も安い。AI相手の英会話練習には、まったく欠点が見つからない。

そしてオンライン英会話教室は確実に縮小するし、質の悪い英語教室は消えてゆくだろう。
それにしてもこのあまりの事実、および技術の発達の速さに本当に驚いている。実際に使ってみてChatGPTの革命的なことを身をもって知った次第である。

2023-12-15

下記の通り、11月のおわりに関正生センセイの「『丸暗記いらず』カクシン英文法」の悪口っぽいことを書いたにもかかわらず、結構何度も回して読んでいる。この本は題名及び著者の意図とは外れて、暗記をうまく補助してくれる教材としてかなり優秀な本だと思う。まあ、内容はCNNで閉口ではありますけれどもね

2023-11-26

「CNNの生英語がわかる『丸暗記いらず』カクシン英文法」というのを書店でジャケ買いした。丸暗記を排除して英文法が真に意味するところを解説してくれるのだそうな。CNNだし損しなさそうなので。

81w7qRtcthL._SL1500_.jpg

「関正生」で検索すると、どうやら受験英語界では絶大な支持のあるカリスマ教師なんだそうな。すごいなあ。
気になったのが仮定法現在の解説。

DSC_0137.jpg

他言語を勉強するとわかるが、英語とは屈折性が失われた言語であって、変化形がとても少ない。つまり、接続法や条件法などは過去形とかで代用しているだけなのだ。仮定法現在が使われるとき、「提案・主張・要求・命令・決定」では、他言語では従属節は接続法が使われるところ(というか自分はイタリア語しか知らないけれど、ロマンス語圏なら同じ話だろうと推測している)、英語ではそれが失われて他の用法、つまり仮定法現在と呼ばれる用法がつかわれているだけである。

そういう成り立ちであるので、「ネイティブが呪文のように(「提案・主張・要求・命令・決定」を)覚えているとは思えません」というのはそのとおり。しかし「命令系統の動詞と考える」のは決定的に間違っているといえよう。それにそもそも、命令形というのは仮定法現在形からの敷衍であると言えると思う。

接続法という用法が(すくなくとも)ロマンス語圏で残っていることから、ネイティブとしては「提案・主張・要求・命令・決定」の従属節は直説法をつかうと「なんか気持ちが悪い」と思っているはずである(単なる推測)。すくなくとも、「英語を正しく学ぶための、きちんとした、かつスマートで洗練された文法の考え方」なんかでは絶対になく、この書籍の題名とは異なり、単なる「丸暗記するための補助情報」でしかない。

DSC_0138.jpg

ご自分で「スマートで洗練された文法の考え方!」と言い切っちゃうくらい、自分に自信がないと予備校教師にはなれないんだろうなあ。すごいなあ。と思った次第なのでした。

外国語教師はやはり、英語だけを学んだ人というのはどこかに抜けがあると思える。もう1か国語くらい習得した人から学ぶほうよいと思う。その教師は英語だけでなく、他言語から照らされた英語を知っているだろうし、学習者としての経験も、教える際に大きく貢献するだろう。そういう教師から学ぶことができれば、こちら側としてはいろいろな面から有益だ。

そもそも外国語学習に丸暗記は悪い方法じゃなく、むしろ効率が良い、とさえ思っているが確信となった。おそらくこの教師だって、暗記作業は外国語学習には欠かせないとわかっているはずだ。そしてその面倒な作業をやらなくてよいように錯覚させるような題名をつけるほうが売れるのだともわかっての題名のつけ方なのだと思う。