電気工事士受験記

Last-modified: 2009-12-30 (水) 19:49:15

第二種電気工事士受験記

2009年度受験。合格したのでメモ。2009年10月16日免許交付。

自分のマンションのスイッチや照明器具を取り替えるために資格を取ったのだが、電気工事士としての初仕事が年老いた両親の住む実家の古びた照明器具の付け替えであった。多少親孝行となったということで自己満足(2009年暮)

きっかけ

最大の買い物をしたのだが、玄関のスイッチとか、コンセントの位置をちょっとだけ変えたいなあ、なんておもってもDIYショップにいって電気関係の器具売り場に行くも、「資格が必要です」との表示がある。調べてみると、そんなに難しい試験でもないみたいだ。これはこの先いろいろ趣味にも使える資格だと思い、受験を決意。

難関ではないけれども…

最大の難関は、年に1回しか申し込みの機会がないことである。毎年全国で何万人も受験する資格だからもっと機会があっても良いと思うが。

筆記試験

50問中30問正解で合格。30問の知識試験と、20問の鑑別/配線図問題が出る。対策としては後半の鑑別配線図問題を20問全問正解し、残りの知識問題を30問中10問正解すればよい。これを目標にたてた。

知識としては、やはりDIYに必要なものをピックアップして覚えていけば良いと思う。DIYではどこにでも使える「ケーブル工事」をする事になるだろうから、ケーブル工事の知識を中心に仕入れた。計算問題はそんなに苦でもなく、比較的簡単に合格レベルに持っていけた。

ただし、電気工事を生業とする人、上級資格を目指す人は当然に100点を目指すべきだと思う。アマチュア無線免許試験は問題と答えの暗記だけでどうにかなるものばかりだが、電工の試験はそれよりもだいぶ吟味されており、ちゃんと理解していないと答えられないものが多い。上級資格への登竜門的なつくりにちゃんとなっている。

技能試験

工具をそろえる。ホーザン製のワイヤーストリッパーを買う。DVD付きの解説本を購入し、それを見て何度も練習。これにつきる。ランプレセプタクルはほぼ100%出題されるので素早く作れるようにしておく。

ちなみに、出題される問題に「10cm」「15cm」という寸法がよく使われる。10cmはワイヤーストリッパーに印がついているが、15cmはついてない。そこで、マジックで15cmのところに印をつけておくととても便利。

その他

  • 試験自体はGDGDな感じ。受験者の中にはヒドイのもいた。
  • 筆記試験の写真票チェックが色鉛筆でマルをつけるだけだった。替え玉受験が簡単にできるのではないか。
  • 落とす試験ではなく合格させる試験である、という意味では運転免許試験に似ている。

合格後気がついた事。

趣味でコンセントだのスイッチを変えている人は多い。ただ、きちんと資格をとってからやっている人と、無資格でやっている人とではwebを巡った自分の印象では半々といったところか。

自分の大嫌いな分野に、オカルトオーディオがあって、どうやらオーディオマニアの間では「壁コンセントを交換する」という行為が流行っているっぽい。家庭の15Aコンセントをこれに変えている人をwebでよく見かける。

大爆笑なのが「コンセント形状がちがっているが、これは海外の規格だから」的なことが書いてあるものが多くある事。やっぱりいわゆる「ハイエンドオーディオ」の病理がここにもあるなあと感じた。宣伝にダマされてますよアナタ。これだからオカルトはダメダメなのですよ。