フォーメーション:F-ラグーン
チームレベル:45
ベースパワーへの補正:なし
必殺タクティクス:タンブリングマーチ
TTP:96 監督:無し
スタジアム:時空のラグナロクスタジアム
報酬:ねっけつP2880 ゆうじょうP3226 経験値1165 F-ラグーン、ラグーンウェア、ラグーンシューズ*1、ラグーングローブ*2
BGM:進化のための闘い
キズナックスコミュニティ:恐るべき子供の国
FW
イムス
SARU
MF
ギリス
メイア
オム
ニケ
ピグ
DF
シープ
ハムス
ダク
GK
ホス
ベンチ
ウッズ
ペコ
フェッタ
アリカ
デメグ
フォーメーション概要
3-5-2
F-ラグーン
オフェンス:★★★★
ディフェンス:★★
SARU率いる ザ・ラグーンが使う陣形。バランスのいい 攻撃型フォーメーション。
備考
・試合開始直後、いきなりアドバンスゲージが発生する。だが、ゴールキーパーはフルパワーなので得点できない。
・アドバンスゲージを貯めるとイベントが発生。終了後SARUがフルパワー化して凄まじい速さでゴールまで急行してくる。シェルビットバーストを発動し1点失点する。前半から同点で終了できないとその時点で敗北となる。キーパーのフルパワー化は解けているものの、出し惜しみせず点を取り返そう。この後は後半までイベントも無い。ただし、同点に追いつくとキーパーがフルパワー化するためこれ以上の得点は失点しないと不可能になる。
・後半開始直後にイベントが発生。SARUボールでスタートし、フルパワー化する。SARUは化身「超魔神エヴァース」を発動してくる。その後化身を解除し、ミキシマックスしてフルパワー化する。この時コマンドバトル可能だが、相手はTP・GPが減らない上決して勝てないのでうまく避けるように移動しよう。失点後更に化身アームドしてフルパワー化する。エボリューションGXで失点し、合計4失点となる。この後イベントが発生し、天馬がミキシマックス中に最強イレブン波動を使えるようになり、必殺タクティクス・グランドラスターが使えるようになる。天馬が強制的にミキシマックスし、チームメンバー全員のTP・GPが全快し天馬は何度でも必殺技が使えるようになる(TP・GPが減らない)。
・初回に限り最強イレブン波動を使うとイベントが発生。
・得点が追い越すとイベントが発生。天馬のTP・GPが減らない補正が消失する。この後は試合パートになる。
・この試合で戦うザ・ラグーンのメンバーはそれぞれ通常時と覚えている技が異なる。
・ゲームクリア後も唯一再戦できるストーリー試合だが、クリア後は天馬の強補正はなくなる。
概要
ラグナロク延長戦で戦うことになるチームでストーリーにおけるラスボスに相当する。
両陣営共に1勝1敗1分で終わったラグナロクに対して、SARUが提案した延長戦に登場する事実上フェーダ陣営最後のチーム、そして最終決戦に相応しいチームである。
セカンドステージチルドレンの皇帝たるSARU自らが率いるフェーダ最強のチームとのことであり、それまでのチームより格段に強い。
ドリブル技ストームゾーンは林属性最強のドリブル技であり、ブロック技のグランドスイーパーもシュートブロック技の中では最高の威力を誇る。しかも無属性のため安定して威力を発揮する。
またラグナロク敗退したギルからメイアとギリスがリベンジの為に急遽加入したが、本来のメンバーがどうなっていたかは不明(アニメーション等を見ても確認できないため、もしかしたら当初ザ・ラグーンは欠番2名の14人であった可能性もある)。
BGM「進化のための闘い」の緊迫した雰囲気の中にどこか悲壮感の漂う曲調と、SARU及びフェーダたちがエルドラドに試合介入されない様ワームホールにスタジアムを移したという事もあり非常に最終決戦感の強い試合となっている。
第3回戦のガル戦でSARUが出なかった為「あれ?」となったプレイヤーや、「どうせこの後もう一戦あるんだろ?」と予想したプレイヤーも居たことからなんとなくその存在はバレバレであった。
イナズマイレブンシリーズの法則に則ればこのチームはジェネシスに相当するといってもいいのだが、無印2とは異なり彼らが正真正銘のラスボスなので安心(?)しよう。今作は雷門全員が何かしらの形でエルドラドチームに関わっているので闇落ちの心配はない。
ちなみにSARUのユニフォームはラグーンウェアなのだが、我々がいつも目にするあの普段着そのままで試合を行う。
一人だけ違うというのは自分がフェーダのリーダーであることを示唆するばかりか、特別な存在であるセカンドステージチルドレンの中で更に特別な存在であることを示すことにもなる。
実際にラグーンウェアを設定してSARUを使用すると、彼だけ普段着に変化する(これはザナークウェアでのザナークの変化も同様)。
SARUは試合中自分たちこそが新しい人間の形であり、エルドラド(及びそれに加担する天馬たち)古い人間は淘汰されるべきだと主張する。
SSC遺伝子の作用による自分たちの短命さを熟知しているフェーダたちは、一刻も早く世界の覇権を握り自分たちだけの大人のいない楽園を作り出そうと躍起になっている。
それまでは余裕と平静を保ってきたSARUも、ここにきていよいよ本気を出してきたということが窺える。
ちなみにこのとき何故かベンチメンバーであるはずのフェッタやアリカが試合でこちらを吹き飛ばしてくる絵面が流れてくるが……。まあ演出の一環であろう。
このセカンドステージチルドレンらによる凄まじい力の一端を目にした剣城が「あいつらは人間なのか…」とつぶやくシーンがあるが、そこに映っているフェイも少し前セカンドステージチルドレンに居て力を発揮していたというのは誰もが突っ込むところであろう(これに関しては天馬たちの仲間になった以上、人間として戦っているためセカチル側の力を意図して封印してる説や、フェーダの力がそれを遥かに上回っていた説、世界では評価されているのに仲間になった瞬間エイリア学園より劣るようになった一ノ瀬現象だとか諸説言われている)。
彼らはアンプルと呼ばれる試験管に自らのオーラを保存しており、それを取り出すことで能力を変化させることができる。
この時のSARUはフルパワーかつものすごいスピードで直行してくるため、初見では間違いなく驚かされる。なおコマンドバトルも発生しないタイプのフルパワーであるため、近づく端から選手が凄い勢いで転がされていくという驚愕の光景を目の当たりにすることになる。常時とっぱ!状態だと言えば伝わるだろう。
この後は普通に前半を終えることになるのだが、同点になるとキーパーがフルパワー化するため(抜け道を使わない限り)同点以上で終えることはできない。得点したところでどうせ後半のイベントで点差をつけられる上に下手に抜け道を使ってリードした場合、試合が進まなくなるバグのようなものも確認されているためここは流れに逆らわないのが得策。
なんとか同点で前半を終えると、自身が特別だと信じてやまないSARUはここで初めて動揺の色を見せるようになる。
これまでの歴史を巡る試合の中で色々なことを経験し、沢山のものを掴み取ってきた様々な「強さ」を持つ天馬たちは、純粋な力だけによる「強さ」のみを追い求めるSARUたちより一歩抜きん出ていた。
そんな天馬や自分たちの仲間であったフェイの説得も虚しく(徐々に揺らぎつつも)SARUは自らの力、そして特別性による正義を主張し続ける。
SARUらにはこういった言葉の節々から、力が無いから誰かに頼る、寄生して生きていく、頼らなくていい=その分強いというやや旧時代的な認知が散見されるが、進化を求め未来に生きる人間が弱肉強食の淘汰主義を掲げているのは一種の皮肉であるといえるだろう。
とはいえ、彼らのこういった思慮の背後には自分たちの存在を認めなかった大人(特に親族)たちやエルドラドらに「化け物」と蔑まれてきた事情もあるということを忘れてはならない。
早すぎた進化を遂げてしまったが故に、誰からも理解されず取り残されていった結果、こうした独善的かつ選民的で歪んだ思考に取り憑かれることになったといえるだろう。
この際にメイアが提案した破壊念波であるが、SARUは負けを認めたことになると言って却下される。
……その割にはガル戦でフェイに天馬たちを超能力で攻撃させていた気がするが……。
まぁこれまでの描写からいって破壊念波による直接攻撃は相手を有無を言わさず無力化するという、言ってしまえば禁じ手に近い小細工なのでSARUはそんなものに頼ってまで勝利を収めたくないのだろう。
ガル戦など自身が関与しない試合前はそうした「邪悪」な心に支配されていたためこのような「卑劣」と称される行為にも手を染めていたが、いざ天馬たちと試合を行う中で次第にそうした心が消え去っていったのかもしれない。
加えてここでいう「あいつらに劣っているはずがない」という真意は純粋な身体能力の競い合いの優劣であり、セカンドステージチルドレンとして備わっている念動波や超能力のことではない。
後半まで同等に渡り合った彼らに対して無条件破壊を試みれば、それは自身の身体能力が淘汰すべき旧人類に劣っていたと自ら認めてしまうような愚行であるため、このような判断になったのであろう。
裏を返せば天馬たちを一人前の相手として認めたという証左であり、ここからは彼の言うように本気の全力を見せてくる。
後半開始早々いきなりSARUがフルパワー化し、更に化身を発動させてくる。
続いてミキシトランスの一種ともいえる変身(進化のようなもの)を見せ、更にそこから化身アームドまで重ねてくる。
公式のイベントにおいてミキシマックス+化身アームドを実行してきたのは彼のみ(三国時代ザナーク・ドメイン戦のザナークも曹操ミキシマックス+玄武化身アームドを重ねてくるがイベントではなく試合中のAI行動)であり、並々ならぬ絶望感を与えられること必死である。
そこからはまさしく怒涛の勢いで失点が重なっていくため、初見では本当に取り返せるのか不安になってくる(もちろんそこはきちんと救済措置があるわけだが)。
天馬たちの不安とプレイヤーが同調できる良演出だと言えるだろう。
諦めかけた天馬に大介・守両円堂が激励の言葉を投げかけてくれる。ここは非常に熱いシナリオである。何気に現役時代では実現しなかった監督としての円堂守と大介の共演である。
時空最強イレブンの完成とでもいうかのように11人全員で描くイナズマをモチーフとしたタクティクス「グランドラスター」を習得し、天馬にも力がみなぎる。
そしてここから天馬がミキシマックスし、この間なんとGPとTPが減らないというトンデモ状態になる。極め付けにこの時以降時間の経過が恐ろしくスローになり、落ち着いて得点ができる。
1得点すると、SARUはミキシマックスを解除して通常アームド状態となる。さらに1得点すると化身アームドまで解除される。
圧倒的な力を前に尚も諦めず立ち向かい、そして自分たちと互角以上に渡り合える天馬たちを前に焦りを感じていくSARU。
逆転まで最後の一点になるところでイベントが発生し、SARU自らシュートを止めに入るが押し負けて失点したことで絶望し崩れ落ちる。
しかし、ギリスとメイアそしてザ・ラグーンの全員が駆けつけて説得する。SARU以外全員まだ試合を諦めてなどいなかったのだ。
そこでようやくSARUは自分たちが力だけではなく心を寄せ合い、仲間と絆を紡いで戦ってきたのだと気付く。
残った力で再度ミキシマックスしてくるが、ここからはイベントもない通常試合パートなのであまり気にする必要はない。
ちなみに時間の進みが緩やかなのを利用してボールを場外に出し続けてアディショナルタイムを増幅させ、クイックパス重ねがけで演出スキップで得点を重ねて前代未聞の128点得点するという珍事も達成できる。
どうしてこのような事態が発生するかというと通常ゴールキーパーとはある程度のラインにやってきたボールや選手に向かって追いかけてくるものであり、それ以外の場面では基本的に静止した状態である。これは下手に動くAIにしているといざという時にゴールがガラ空きになり得点を重ねられるおそれがあるためだ。
また今作からではなくGOシリーズからだが、無印シリーズまでにあったゴールキーパーと接触してコマンドバトルを発生させ強引にドリブル突破というのも近づいた際に強制的にボールを奪われるためできなくなっている。よって抜け道は完全に塞がれたかと言われればそうではない。
今度はこの「基本的に静止している」状態が仇となり、遠くからのパスなどはシュートではないと認識してゴールキーパーはそれを見逃してしまう(追いつけない)という性質があるのだ。
無論通常パスなど遅すぎて長く打ってもゴールに届く前に止まってしまうが、ここにクイックパスやパスブーストなどパス速度強化スキルを盛り込めば話は別となる。
異次元の速さでシュートと遜色ないパスがゴールキーパーをすり抜けていくのだった……。
なおこれ自体は何もGOシリーズ限定というわけではなく、過去作でもキーパーがうっかりボールを見逃すという事態があるにはあったのだが、この頃のキーパーは基本的にどんなボールであれ結構追いついて拾いにいくので滅多に発生するものではない。
3D化したことで複雑化したことと、GO無印にはなかったパス強化系スキルの台頭などの条件が揃ったことでゴールキーパーを極限まで引き付けて逆方向の味方にパス→そのままゴールに「パス」(シュートになるとコマンドバトルが発生してしまうためシュートにしないのがミソ)という正攻法サッカーの流れができてしまった。
またどれだけパラメータでスピードが上がろうが敵AIキーパーの反応速度はどのチームも共通であるため、やろうと思えばこの後のストーリー試合全部や究極の対戦ルートあたりにでも活用できる。
ちなみにこれより前の試合になるとフルパワー状態のキーパーの背後には前作のミッション時のような謎の壁が存在するため、どうやってもゴールすることはできない(ゴールネットに入らず必ず弾かれる)。ここまで露骨な得点拒否は中々にないが、この最終戦に限っては再試合できるからかゴール調整をミスったのか、何故かフルパワー状態であっても得点できる。
時間も99分を超えるという最早サッカーのルールさえも超越した超体験ができる。
なお得点自体は99で表記上は打ち止めになるが、得点した際に表示されるXX-XXという数字にはしっかり反映される。
興味がある人は動画等調べてやってみるのも良いだろう。
入念準備の関係などで初回ではまず出来ないため二週目プレイによる趣味の領域を出ないとはいえ、100得点もされたらザ・ラグーン涙目である。いかにセカンドステージチルドレンとはいえサッカーのルールには抗えないのであった。
ここまできて超次元サッカーが超プレー通常サッカーに敗北するのはかなり痛烈な皮肉である。
とはいえクイックパスやそれを強化する化身などは紛れもなく超次元の産物であるためそういった面からみれば完全に普通なサッカーとは言い難いのかもしれない。
余談
ザ・ラグーンそのもののチームメンバーそれぞれの由来は
SARU→猿
ホス→馬
ダク→アヒル
ハムス→ハムスター
シープ→羊
ピグ→豚
ニケ→猫
オム→オウム
イムス→犬
ウッズ→象
ペコ→ヤギ
フェッタ→フェレット
アリカ→アルパカ
デメグ→デメニギス
であるとまことしやかに噂されている。動物モチーフが多い。
SARUに関しては天馬とどことなく似ていることが述べられているため、もしかしたら天馬の遺伝子も含まれているのかもしれない。
何かと比較される事の多い無印2と今作ではあるが、「新人類」、「敵組織の最終チーム」、「世界の命運をかけた戦い」という事でエイリア学園のザ・ジェネシスを彷彿とさせるものがある。
まず選手のスピードが速い。フルパワー時に於いてもSARUのスピードは速く、これまでより存在の別次元さを示す要因となっている。
アンプルによるパワーアップもリミッター解除など、元々存在していた機能を後付けで拡張するという点が共通する。