П-Ⅶ型潜水艦(P-7がたせんすいかん)とは、ヤーブロキアによって開発された潜水艦。モーターと新たに開発された過酸化水素機関組み合わせにより、本型の最大水中速力は当時の潜水艦としては桁外れの29ノットに達した。
諸元
| 基本情報 | 艦種 | 潜水艦 |
| 命名基準 | 形式番号 | |
| 運用者 | 連邦防海軍 | |
| 運用期間 | 1840~1945年 | |
| 計画数 | 300隻 | |
| 建造数 | 300隻 | |
| 要目 | 総排水 | 満載時2,100t |
| 全長 | 77m | |
| 幅 | 8m | |
| 吃水 | 5m | |
| 機関 | ディーゼルエレクトリック方式 | |
| 主機 | 6気筒 ディーゼル機関, 8,000馬力×2 | |
| 静粛航行用電動機250馬力×4 | ||
| 補助過酸化水素機関×8 | ||
| 出力 | 16,000馬力 | |
| 速力(水中) | 22kt(電気)、29kt(過酸化水素機関) | |
| 速力(水上) | 20kt(ディーゼル)、22kt(電気) | |
| 航続距離 | 4,200㎞ | |
| 乗員 | 約50人 | |
| 兵装 | 31㎜4連装機関砲2基 | |
| 艦首620㎜魚雷発射管10門 | ||
| 艦尾620㎜魚雷発射管6門 |
概要
- 過酸化水素機関
(ヴァルター機関)
1833年にヤーブロキアで軍事用として開発されたこれは、高濃度の過酸化水素が分解する時に発生する水蒸気や酸素を利用する熱機関であり、燃焼用の酸素を外部から供給する必要がないため潜水艦の動力源として注目されていた。これを搭載した試験艦П-Ⅴは1836年に限定的ながら水中速力32㏏を記録、この技術を用いた実用艦として本級は設計された。