連邦軍統合参謀本部(国防平和省)
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国防平和省(こくぼうへいわしょう、Ministry of National Defense and Peace、略称DP)とは、ヤーブロキアの行政機関のひとつ。ヤーブロキア連邦軍全体の管理・運営に係る事務を所管する。国防平和省と統合参謀本部は同じ建物に入っているため、上記のように二つが混同されることも多いが、統合参謀本部は国防平和省の内部にある一組織であり、同一の機関ではない。
概要
司令部の沿革
キッティ帝国の成立当初の西暦312年、帝国軍司令部として発足したものが始まりだと自称している。設立当初の兵科には、現在もある陸軍や海軍といった兵科の他に、魔法軍が存在していた。帝国崩壊後は司令部が各地で作られ、それぞれ別組織として活動していた。17世紀前半にりんご公国がヤーブロキア地域を支配し、紆余曲折の後ヤーブロキア連邦共和国が発足すると、政治体制の統一と改革によって、国防を担う機関として国防平和省という近代的な省庁が形作られた。その国防平和省の傘下組織として、各地に散らばっていた帝国軍司令部などの残滓がかき集められ、現在まで続く連邦軍統合参謀本部が形作られることとなる。
連邦軍の沿革
ヤーブロキア地域での初の正式かつ大規模な軍事組織は、キッティ帝国軍であった。帝国軍は、皇帝とテクノクラート議会によって武器を生産する為の都市などが整備されていたことで、14~15世紀の誘湊国との戦争時には陸軍およそ200個師団規模という、現代でも驚異的な規模の軍隊を運用しており、大陸の陸軍の覇権を握っていた。また、兵器の技術に関しても高度であり、西暦が4桁目に突入するころには初歩的な火砲を運用し始め、1048年の電気革命以降は少数ながらもモーターを用いた自走兵器が登場していた。特に、インペリアル級大戦艦は当時の帝国の電気技術の結晶であり、その性能は当時完成していた全ての誘湊の艦に優位に立てるほどであった。
1477年に帝国が崩壊すると、分裂した小国ごとに軍隊も分裂し、それによってヤーブロキア地域の軍の総量は大きく減少した。以降百年ほど軍隊の少ない状態は維持され、この間にりんご公国をはじめとする各国で魔法に対する排斥運動が多発したため、殆どのヤーブロキア地域の軍から魔法軍が消滅した。一方、ヤーブロキア統一戦争でりんご公国が装甲車を用いた近代的な機械化部隊で勝利を納めたことで、その後成立したヤーブロキア連邦軍は、機械化を重視した軍となっていく。その後、大戦までに戦車、歩兵戦闘車、ヘリコプター、ジェット機、潜水艦、航空母艦など近代的軍隊に必要な装備全てが開発され、また1899年に開発された人格システムと、一連のアンドロイドの法整備により、連邦軍はアンドロイド兵で構成された現代の機械化部隊、「完全機械化歩兵師団」を持つまでに至った。
大戦中は急速にその規模を拡大させた連邦軍だったが、大戦の中で兵器のみならず人的資源にも無視できない痛手を負った連邦軍は、人道的観点と予算の問題から、軍の省人化を行い始める。特にその傾向が顕著だったのは航空宇宙軍であり、無人戦闘機の大量投入で、今では少数の指令機と一部の爆撃機のみでしか人間のパイロットを用いなくなった。結果として、1950年には軍全体で5200万人が従事していたが、現在では合計で209万人にまで減少している。
兵器時代区分
連邦に存在する兵器は、連邦の長い歴史の中で常に変化し続けており、時代ごとで大きく様子が違う。そのため、連邦の兵器を説明する際には、その兵器の属する時代の区分を分けて説明している。
第一世代兵器群 | 1048年までの、電気革命が起きる以前の時代の兵器。まだ安定した動力源がなく、剣と槍を持ち甲冑を着込んで戦っていた時代だが、後期には火薬の発見により銃や砲、ロケットが作られ始めていた。この頃はまだ帝国軍が魔法を用いており、魔道兵が存在した。 |
第二世代兵器群 | 1048年の電気革命によって安定した動力源を手にし、それまで構想に終わっていた様々な新兵器が次々に開発された世代。だが当時の帝国は電力を完全には使いこなせず、素早く動く戦車などが出てくるのは、内燃機関が発明される1600年代を待つ必要がある。 |
第三世代兵器群 | 17世紀の蒸気機関や内燃機関の発明によって、小型でパワフルな新技術を用いた新兵器、戦車や航空機が次々と開発された。それにより連邦軍は機械化され、近代的な軍隊に代わっていく。 |
第四世代兵器群 | 19世紀の間に発生した電子機器関連の様々な技術革新により、連邦軍は更に機械化の度合いを強める。戦場は単一のネットワークで接続され、無人戦闘機や無人戦車、自動化イージス艦にアンドロイド歩兵を投入する。また軍隊の高度化に伴い連邦軍は規模が縮小した。 |
第五世代兵器群 | 現在連邦の秘密プロジェクトで開発されている最新鋭兵器のこと。既存の技術よりも一段も二段も上にあり、魔法と見違うような科学技術を用いて開発されている。 |