GA-1とは、ヤーブロキアにおいて生産されたトラックである。
概要
1600年代初頭、それは連邦で内燃機関というものが一般化し始めた時代であり、当時内燃機関を生産する企業だったディーガ発動機?は、自動車産業への進出を試みていた。そのため大枚をはたいてガトー民国に大工場を建設、子会社化したライ自動機械設計局と共に、輸送機械としての自動車の開発を行った。そして、既にそれまでにある程度の自動車製造経験があったライ社は、1605年に無難な設計のGA-1トラックを開発した。この車両は、当初その十分な低価格にも関わらず、自動車の商用利用への有用性が疑問視されていた時代であったため、売れ行きが芳しくなかった。しかしヤーブロキア統一戦争の勃発により、公国政府から大量の注文が入ったことで、一気にその売り上げと知名度を伸ばしていくこととなる。
また、統一戦争の中で、このトラック自体にも微細な改良が加えられていくこととなる。ドア、バンパー、前輪フェンダー、片側の前照灯、前輪ブレーキは廃止され、これらを含む多数の改良と生産の効率化も合わせると、一両当たりの生産コストはおよそ三分の一にまで減少したという。これによりトラックは恐るべき低価格を実現したため、軍は馬より優秀な輸送能力を格安で入手でき、ライ社も低い生産コストから莫大な利益を得た。
派生型
この車両は総生産数1,100両と、当時の公国と連邦の車両としては非常に多く、またその汎用性から非常に多くの派生型が作られた。
- GA-1MG
Mt-11機関銃を四連装にして搭載した対空(?)車両、統一戦争で地上歩兵の一掃のために開発された車両だったが、後に当時の誘湊やロームの飛行体に対してもある程度有効に対処できることが判明し対空車両として使われるようにもなった。 - GA-1M
戦後の高品質版、上記に書かれていたような無茶なコストカットと取りやめ、民間用にある程度堅実かつ豪華に作られている。当時としては革新的なことに、ラジオ(無線機ではない)が標準装備されていた。全体的なデザインの洗練とエンジン出力の向上により、より多彩な仕事をこなせるようになった。 - GAA-1
前線での活動のため装甲車に改造されたタイプだが、トラックとしての基礎の優秀さから、他の本職の装甲車を上回る性能をたたき出し、以降統一戦争中の装甲車戦力の中核を成すことになった。主砲の31㎜砲に加え、主砲同軸と助手席にそれぞれ一丁ずつのMt-11機関銃を持ち、また小銃弾や爆弾の破片、対人地雷を防ぐ程度の装甲を有している。