よっぴょこどり・ソビエト連邦

Last-modified: 2024-02-11 (日) 19:55:39

よっぴょこどり・ソビエト連邦(英語名:Yoppyokodori Soviet Federation ヨピロン語:Йопико Кодори Советский Союз)とはアトランティア大陸北東部に位置する連邦共和制国家である。

よっぴょこどり・ソビエト連邦
Yoppyokodori Soviet Federation
Йопико Кодори Советский Союз
国旗国章
ウイーク_0.png国章.png
国家地図.png
目次基本情報(2017年統計)
公用語英語・ヨピロン語
首都イカール
最大の都市スイフィトガン
国の標語Труд, справедливость, солидарность(労働、正義、連帯)
国歌Красивая моя родина(美しき我が祖国)
政府大統領セルユゴイ・ヴィッテ
首相アフワン・ゴレイキット
面積統計8,098,245㎢
水面積率0.2%
人口統計92,804,700人
人口密度11.45人/㎢
GDP自国表示40兆7663億YO₽
ドル表示2兆968億$
通貨よっぴょこどり・ルーブル(YO₽)
時間帯UTC+3-+5
ISO 3166-1YO/YOP
ccTLD.yo
国際電話番号11

国名

正式国名は「よっぴょこどり・ソビエト共産主義人民共和国連邦」。かつてはよっぴょこどり人民共和国であったが2015年に国家が解体され、このような名称となった。よっぴょこどり(ヨピロン語:ЙопикоКодори)の語源は諸説あるが、古代スラブ語のyoof(若者)+picker(集める者)+doris(氷の精霊)の連語という説が最も有力である。新しい国名に加えられたソビエトとはヨピロン語で会議(Совет)という意味である。漢字表記する際は傭彦禽が一般的だが、pyoの表現が難しいため通常は平仮名で表記する。

地理

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シント王国・マーテン王国と共にアトランティア大陸に属するが、三カ国の中では最も面積が大きい。国土の大部分が安定陸塊で高峻な山脈や火山はほとんど見られず、最高地点であるアンデラウェア山でも970mほどしかない。南部の沿岸部ではマングローブ林や熱帯雨林が一部分布しているが、内陸に進むにつれて乾燥し小規模の砂漠が幾つか存在する。東部は広大な草原であり、ナーサ川の河口に位置するスイフィトガンのように河川沿いに集落や都市が複数立地している。北部は荒涼な土地が広がり農耕に向かず、南東部ほど人口が多く居住していないため、南北の経済格差を引き起こす原因となっている。

気候
高峻な山脈がないため、気候区分もほぼ緯度と平行に分類することができる。ケッペンの気候区分では、南部の沿岸部ではAf(熱帯雨林気候)が一部見られ、その北に広くAw(サバナ気候)が分布する。西部・中央部はB気候が見られるが、BW(砂漠気候)は実際には少なく、周縁部にあるBS(ステップ気候)の方が面積が大きい。東部はCs(地中海性気候)・Cfa(温暖湿潤気候)・Cfb(西岸海洋性気候)がそれぞれ均等に分布し、四季が明瞭になるものの、大陸性気候の影響が強く冬でも雪はほとんど降らない。北部はDf(冷帯湿潤気候)が沿岸部に一部見られる。

歴史

 詳しくはよっぴょこどり・ソビエト連邦の歴史?
古代
何回かの氷河期の結果海面が100~150m下降した更新世末期(約6万年前)の、今日より低海面の時代に狩猟民族のヨピロン人が北東から渡り、先住民となったと考えられている。考古学的証明では、南西部のユドティリティ川上流に40,000年前、沖合いのサスペンヘレナ島には30,000年前に人類居住跡が見つかっている。また約42,000年前とされる人類の化石もアイングラード州で発見され、国立博物館に収蔵されている。 氷河期が終焉を迎えると多くの大型動物類は絶滅したが、ヨピロン人は大陸周縁部に散り森林の開拓や文明の構築を進めていった。
中世
暦100年頃には北部のセルビーネ湖周辺に栄えたヨピロン王朝・南部のヤムスク川やユドティリティ川の河口に栄えたアトランティア王朝の二大勢力が急成長した。乾燥地域の西部は当時マーティンルシアと呼ばれていたが明確な王朝の成立は確認されず、居住人口も少なかったと推定されている。ヨピロン王朝は鉄器や青銅など豊富な鉱山資源で国家の権限を強めていったが、700年頃には次第にその勢力を南側に拡大しアトランティア王朝と領土を巡って戦争になることが幾度もあった。農業の盛んだったアトランティア王朝は人口こそヨピロン王朝より勝っていたものの軍事力はそれ程強くなく、戦争により多くの国民は人口の少なかった北西部になだれ込んだ。一方、この戦争を受けて南西部にいた民族も新たに結集して、1000年頃にマーティン王国を築いた。
近現代
北西部に退避した元アトランティア王朝の国民は、1702年に当時の国王シント=フェステジェームを由来とするシント王国を新しく建国したことで、事実上アトランティア王朝は滅びた。19世紀頃に他大陸から資本主義・社会主義の思想が伝わるとヨピロン王国は社会主義を選択したが、シント王国とマーティン王国は資本主義を主張。しかし、かつて戦争で滅んだ元アトランティア王朝であったシント王国が戦争を強く拒絶したため大きな戦争には発展しなかった。1935年、ヨピロン王国は既にヨピロン人だけで構成された国家ではなくなったため、長年受け継がれていたヨピロン神話の雪の精霊yoppyokodoriから国名を「よっぴょこどり人民連邦共和国」に改名。2015年に社会主義による経済の大不況を招いたため、突如国家が解体され「よっぴょこどり・ソビエト連邦」に再改名されたが、現在は徐々に市場経済化を進めている。

政治

国政は連邦制・共和制をとっている。国家元首である大統領(よっぴょこどり・ソビエト連邦大統領)がおり、三権は分立している。大統領は国民の直接選挙によって選ばれ、2015年までは任期が3年だったが、よっぴょこどり・ソビエト連邦発足時に5年に変更された。
立法 連邦議会は二院制。上院は任期6年で、通常は3年議員は年毎に半数が改選される。各州から12名、特別州から2名ずつの計70人から構成され、州を代表する。下院は任期4年で、小選挙区制と比例代表制により半数ずつ選出される仕組みであったが、2015年4月23日完全比例代表制へと移行した。
行政 国家元首である大統領は行政には含まれないが、行政に対して強大な指導力を発揮する。大統領は議会の信任を要する首相を含む政府の要職の指名権・任命権と、議会の同意なしに政令を発布する権限を保持し、軍隊(よっぴょこどり・ソビエト連邦軍)の長も兼ねる。
司法  憲法裁判所、最高裁判所、地方裁判所などがあり、行政府からの訴追は司法省が担当する。一部の州では陪審制を導入している。死刑制度は有効であり、2016年にヨピロン国立大学が実施した同国での意識調査によると、国民の89%が殺人に対する最高刑を死刑とすることを支持している。

軍事 よっぴょこどり・ソビエト連邦軍には陸軍、海軍、空軍があり、これとは別に航空衛星防衛軍も存在する。徴兵制度を採択しており、18 - 30歳の男子が2年間兵役に服する。陸軍兵力は30万2000人、海軍兵力は20万7000人、空軍兵力は5万2000人ほどいる。歴史的に軍需産業が強いこともあって、アトランティア大陸三カ国の中では最も大きな兵力を有する。

地方行政区画

よっぴょこどり・ソビエト連邦は12の州と2つの特別州から成る連邦制国家である。(下図は2005年出版のもので、特別州は記載されていない)
Provinces 1.png

番号州都人口面積(㎢)備考
1ナロードナヤ州イカール3,421,760673,982州都イカールは同国首都
2サネコグラード州クラロワ4,234,340902,648
3アスケルド州ヴォルデミウ7,840,9801,970,467
4セルビーネ州オストロア15,471,670420,846州都オストロアは人口3位の都市
5ラストブルグ州ヤロスワード10,398,420604,774
6コタリスク州イヴァノ23,476,390593,560統計は特別州を含まない
7フリュ州ルカ5,347,930508,667
8マニョルカ州エレーリ4,587,210998,110
9マルシカ州シンフェロボリ4,290,100976,003
10ベルオゲル州カララシ1,390,470613,407
11アイングラード州シャンバール14,398,870803,324州都シャンバールは人口4位の都市
12サスペンヘレナ州トルノ783,120910
特別州
13スイフィトガン特別州-9,706,5407,355人口1位の都市
14ヨピロン経済特別州-8,342,1103,120

経済

アトランティア大陸三カ国の中では最も経済成長が進み、2017年の統計ではGDP2兆968億$、一人あたりでは1万1500$である。社会主義の他国と比較すると平均的な数値だが、資本主義国を含めると全体的に低水準である。特に社会主義を導入して以来から経済は徐々に停滞していき、1999年にGDPは過去最低の1兆5700$まで下落した。さらに、よっぴょこどり・ソビエト連邦発足時には経済が極端に不安定になったが、大統領セルユゴイ・ヴィッテの元で資本経済化を進め経済は少しずつ回復している。また、国内での南北格差も問題となり、2016年に首都を東部のスイフィトガンから北部のイカールに遷都し格差是正に努めている。
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第一次産業
農業 サネコグラード州やアスケルド州は肥沃な土壌を利用した小麦栽培が盛んであり、国内の小麦自給率は100%を上回っている。余剰分は隣国のシント王国やマーティン王国に輸出しており輸出品目の3割を小麦が占めている。東部のフリュ州では稲作が盛んだったが、経済の不況や干ばつにより生産は低迷。足りない米は他国から輸入しているが、安価な米の流入により国内の稲作事業はますます悪化している。
林業 国土全体が低平な地形な上に、中央部でもほとんどが草原か砂漠でありAw気候帯でも加工に不向きな疎林が少数分布しているだけなので林業の競争力は極めて低い。そのため、家具や建築物に使われる用材はほとんど他国から輸入している。かつては南部の熱帯雨林を伐採して合板に加工したり焼畑農業の草木灰に利用したりしていたが、生態系維持のため現在は伐採が規制されている。北部では針葉樹林の植林プロジェクトが進んでいる。
漁業 アトランティア大陸東岸に位置しているため、長い海岸線と広い経済水域を所持しており漁業は盛んである。北部の寒冷な海ではサケ・ニシン・マスなどが、南部の温暖の海ではカツオ・カジキなどが、東部のフリュ州沿岸部ではイカが豊富にとれる。国内の魚類自給率も95%と高水準。1900年代は経済の不況により漁獲量は停滞していたが、政策転換で現在は大幅に増えている。

第二次産業
鉱業 ラストブルグ州のサタンヒューマン鉱山や周辺部の炭田、コタリスク州のアルベルバイ銅山で国内の9割以上の石炭・鉄鉱石・銅が採掘されている。採掘された鉱山資源は国内の火力発電や工業材料に回されるため輸出されることはない。原油は沖合いの海底に少量しか存在しないため100%輸入に依存している。近年はマニョルカ州北部でとれるタングステンやセルビーネ州南部でとれるコバルト鉱が注目を集めている。
工業 鉱山資源の多くとれるラストブルグ州とコタリスク州の金属加工業と、軍需産業が歴史的に盛んだったアイングラード州の造船業が国内の工業を支えている。近年は鉱山資源の枯渇を懸念してより付加価値の高い工業に移行すべきだと指摘する専門家もいるが、社会主義経済の下では難しくエレクトロニクス産業のシェアを拡大する国家政策はあまり進んでいない。

第三次産業
首都はイカールだが、金融業と商業の中心地はスイフィトガンである。沖合いのサンゴ礁の島であるサスペンヘレナ州では観光業が盛んであり、2002年にサスペンヘレナ空港ができるとホテルや別荘地の建設が相次いで行われるようになったが、一方で環境破壊も問題視されている。

国民

20世紀の人口動態は、社会主義経済を導入する1990年以前は徐々に増加していたものの、その後は増加と低下を繰り返して停滞。2013年では9300万人ほどいた人口が、経済の不況とよっぴょこどり・ソビエト連邦発足によって8970万人まで急激に減少した。しかし、市場経済化と特別州の設置により、その後の人口は回復傾向にある(2017年では9280万人)。2017年の統計では男性の平均年齢は76.6歳、女性は78.2歳。合計特殊出生率は1.98。
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民族
国民の大部分をヨピロン人が占めるが、歴史的な関係で南部のベルオゲル州にはアトランティア系民族が州人口の3割ほど居住している。また、ベルオゲル州では、テトラミド人やヴァキリー人などのマーテン王国からの流入者が増加しており、民族構成が多様化している。
言語
国家の公用語は英語とヨピロン語。国民のほとんどがヨピロン語を母国語とするが、英語はスイフィトガン特別州やヨピロン経済特別州で使用されることが多い。ベルオゲル州ではアトランティア系民族のために英語とヨピロン語の他にシント語も州の公用語として特例で扱っている。
宗教
国民の47%がヨピロン教テラ派(主に北部)、43%がヨピロン教アルバ派(主に南部)と9割以上がヨピロン教である。1845年の宗教戦争以降はテラ派とアルバ派の大きな対立は見られていない。残りの1割はシント教・マーテン王国出身者の自然崇拝・無宗教等で構成されている。
教育
国家予算の8%を投じて教育の無償化を行っており、2017年の識字率は95.8%と社会主義国では高水準である。初等教育(5年)と中等教育(5年)は義務教育であり、義務教育ではないが国民の大半が高等教育(3年)を受けて高等学校を卒業している。主な大学機関にコタリスク州のヨピロン国立大学・アイングラード州のアイングラード工科大学がある。
医療
国民全員に保健医療サービス及び医療費を補助する保健プログラムを提供している。人口1人あたりの医師数・病院数・医療従事者数はアトランティア大陸三カ国の中では最も多い。

文化

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食文化
小麦・豆・豚肉などを使ったヨピロン料理が有名。代表的なものに、パン生地に魚介類か肉類・チーズ・グアバのジャムを挟んだ『トーネス』、牛挽肉とトマトなどを長時間煮込んだ『ピカルージョ』がある。フリュ州は、イカの墨煮込みと米を炊き込んだ『エンデ・カマレス』の発祥地として知られる。北部ではラム酒、南部ではコーヒーが広く飲まれている。
音楽
10世紀以前は、各少数民族が舞踊をする際に太鼓などを使って独自の音楽を創作していたが、大陸全体に広く浸透したものはまだ存在しなかった。他大陸から異なるジャンルの音楽文化が流入すると、大陸に既存していた曲や歌と融合して新しい音楽が生まれた。1930年生まれのY.ジェームズは『Candle in the yoppyokodori』の作詞・作曲を手掛け、4000万枚ものレコードを売り上げた。このレコード文化は大衆音楽に強い影響を与え、Y.ジェームズは後に音楽革命家として世界的に知られるようになった。
建築
国土全体に森林が少ないため、石造建築様式のヨピロン建築が普及する。特に彫刻や石柱を加工・装飾する技術が高く、ラストブルグ州にある石造の神殿『スヴィヤーシュトルスク遺跡群』は貴重な文化財として国が厳重に管理している。現在は他大陸から輸入した木材を使って竣工した木造建築物の方が多い。
文学
18世紀頃に他大陸からの文学運動の影響を受けたが、詩人かつ文学者のホセ・ロマンスが1845年の宗教戦争をモチーフにした『哀しみの王国団』、社会主義と資本主義の対比を揶揄した『赤と青の世界』を出版し、その時代の文学文化を台頭した。また、1960年頃に社会主義を批判する専門家の本を国が厳しく検閲・出版禁止にしたことで人権問題を引き起こした。
祝祭日

日付日本語表記現地語表記
1月1日年始日Новый год
1月17日旧年始日Старый год
2月12日緑の日Зеленый день
3月5日女性デーженщина год
5月2日建国記念日Национальный день
5月27日国民の日Ньный день
7月23日憲法記念日День Конституции
10月15日宗教戦争終戦日религиозной войны
11月2日ヨピロン人の日День Ипирона
12月31日年末日Конец года

交通

鉄道
Railmap1.png

番号略号鉄道名主要駅
1NY.png国鉄ヨピロン鉄道クラロワ-イカール-スイフィトガン-ナフタル
2UL.png都市縦断鉄道イカール-オストロワ-イヴァノ-シャンバール
3ML.pngマニョルシカ線ルカ-カララシ
4BL.pngベルオゲル線ナフタル-シンフェロボリ
5CE.png中央快速線ヴォルデミウ-シンフェロボリ-イヴァノ-スイフィトガン

よっぴょこどり・ソビエト連邦の鉄道の多くは国営企業「ヨピロン鉄道株式会社」が執り行っている。上記の主要5線路以外にもコタリスク州の地下鉄も国営である。アンデラウェア山ロープウェイやセルビーネ湖を一周する路面電車セルビーネ線は例外的に私鉄である。全国的な標準レール幅は1520㎜、電化方式は直流3000V、交流25000V・50Hz、全線複線である。都市縦断鉄道は高速特急列車ソル(золь)が就役し最高速度250km/hで、首都イカールとシャンバールを2時間30分で結んでいる。
道路
車は原則右側通行。コタリスク州などの大都市はM2号線のような環状道路やM17号線のような高速道路が整備されており、特に計画都市イカールでは広い大通りが確保されている。サネコグラード州やアスケルド州などの内陸部は鉄道があまり通っていないため移動手段は自家用車が多く、一人当たり自家用車保有台数はこの2州が突出して高い。
航空
「ヨピロン・カーゴ航空」が代表する航空会社であり、国内線・国際線ともに路線を拡大している。主な空港にスイフィトガン国際空港、シャンバール空港、サスペンヘレナ空港がある。旅客・貨物共にサービス需要が増え、近年は「ヨピロン・カーゴ航空」以外の航空会社も続々と設立されている。

国際関係

隣国シント王国・マーテン王国とは関税を低く設定して貿易を活発に行っている。主な輸出品は小麦・鉄鋼・銅板・タングステン、輸入品は米・電子部品・機械類。つい最近よっぴょこどり・ソビエト連邦が発足したので、他大陸の国交樹立国は日本東亜共和国のみである。また、第一回架空国家数学大会にも参加を表明している。