概要
のはなもそー思いますとは、『甘えかたは彼女なりに。』(以下『甘え』)に登場する四賀のはなの台詞である。
主にナニフツウさんのPS4版プレイから認知され、用語入りするようになった。
『と3』の橘さんの台詞「私もそう思います」と同じく、どこか適当に同意・同調している印象を受ける。
『甘え』本編には度々「のはなもそー思います」に類似する台詞が出てくるが、表記は必ずしも統一されておらず、例えば後ろの部分が「そう思います」になっていることもある。
詳細
のはなの「他人の意見を聞いてばかりで、自分の考えを主張しない」という振る舞いは、そのキャラクター性と深く結び付いている。
その典型的な発露が「のはなもそー思います」に始まる便乗の台詞といえる。
のはなルートでは周囲からその点を指摘され、最初は「ええー、そうかなー。のはな、そんな感じ?」ととぼけた様子だった。 (その16, 7:33)
その流れを引きずった結果として球技大会では失態を演じるが、後に自らの過ちを認めて積極的に行動するようになった。
語録
主にナニフツウさんのプレイ動画を参照したところ、実際の台詞では例えば「はい、のはなもそー思います!」のように「のはなもそー思います」の前後に何らかの要素が加わっているものしか見られなかった。
実のところ「のはなもそー思います」と完全に一致する台詞は存在しないのかもしれない。
そこで少し条件を緩めて、同系統と見なせる台詞を以下に列挙する。
なお、ここでは適当さが高いものに限らず、比較的真面目な発言も含んでいる。
台詞集1
「のはなも」「そう」「思う」の基本要素を全て押さえつつ、「そう」⇔「そー」、「思う」⇔「思います」等の変化形を範囲に含めると、以下のように11個の台詞が該当した。
「のはなもそー思います」が完全に含まれるものとなると、5個しかない様子。
動画 | 台詞 | 備考 |
---|---|---|
その2(12:56) | のはなもそー思ってました | |
その3(20:12) | わかります! のはなもそう思ってました! | |
その8(8:24) | うんうん! のはなもそー思います! | |
その9(14:58) | のはなもそー思います! みんな参加した方が、 やっぱり楽しいですもんね! | |
その14(26:25) | のはなもそー思う。とんちゃんってひとりが いいーみたいな感じだしさ、言わない方がいいかもって | |
その25(2:54) | うん。のはなもね、今そう思ってたんだ | |
その26(18:41) | そーだね。のはなもそー思う | 音声が全部流れる前にとばされてしまった |
その27(20:27) | はい、のはなもそー思います! | ナニフツウ「出たー、のはなの!」 |
その27(20:56) | はい、のはなもそー思います! | 文面は直前と同じだが、ボイスは別 |
その56(24:26) | うん。のはなもそー思います | ナニフツウ「で、出た!」 |
その59(10:21) | のはなも……そう思います…… |
台詞集2
「のはなも」「そう」「思う」の全ては満たさないが概ね同じ形をとっているもの、または「便乗している感が漂う台詞」は20個ほど見つかっている。
動画 | 台詞 | 備考 |
---|---|---|
その3(23:06) | やってみればいいんじゃないかなー。 ほら、かなさんもすっごいやる気満々だし、 のはなも面白そうかもーって思うし | |
その8(7:58) | はーい。のはなもその方が喜ぶと思います | |
その8(8:38) | の、のはなも……そんな気がしまーす…… | |
その8(13:56) | 本当にそうだと思います。 それに、慕ってくれる後輩……いたんだね | |
その9(10:56) | あ、のはなもそうでした! | |
その10(12:08) | んふふふー。のはなも、我ながらいい考えだと思いました! | |
その11(2:34) | あー。急に不安になっちゃうことって時々あるもんね。 のはなもちょっとわかるかも | |
その13(12:42) | はーい、さんせー! 適任だと思いまーす | |
その15(23:36) | はい! のはなもそれがいいと思います! | |
その16(7:00) | あ! それいいですね! のはな、それがいいと思いました | のはなルートでのターニングポイントとなる場面 |
その20(17:11) | のはなもそんな気がするー | |
その20(22:51) | うん。のはなもないと思うよー | |
その26(16:50) | ねえ、とんちゃん……のはなもそーすればいいと思うよ。 かなさんだったら、ちゃんと謝ったらヘーキじゃないかな | |
その29(4:08) | のはなも漠然とでしかわからないです | |
その52(24:08) | え、えっと、あの……はい。 とんちゃんと柴宮くんがいいなら、のはなもいいです。 どーせ、一人だと勉強しないし | ナニフツウ「のはなもそー思いますって言ってよ」 |
その57(1:58) | えー。のはなもちょっとニヤニヤしてたと思う。 なんかキモーイ | |
その59(6:39) | それ、のはなもさっきから気になってました。 すっごいおいしそうなんですよね! | |
その61(21:25) | じゃあ、のはなも一緒にアシスト会やりまーす! | |
最終回(5:20) | えー。とんちゃんと柴宮くんがやるなら、 のはなも一緒に園芸部やろーかなー |
「のはなも」を含む条件だけなら該当する台詞は他にも存在するが、「のはなもそー思います」の原型があまり残っていないものや、本心からの発言であって便乗している感じが薄いものは、ここでは省略した。
叶恵ルートでは
だいたいの登場人物は性格が別人になると評判の叶恵ルートだが、のはなにおいても同様で、上記のような台詞はほとんど見られない。
『その44』では(自分から便乗するのではなく)みゆきから「のはなもそうでしょ?」と促されて、「そう思います」系の台詞ではなく叶恵ルート特有の毒のある言い回しで答えた。
さらにその直後、みゆきに「そうでしょのはな、話を都合良く進めたいからうなずいて」と詰め寄られ、『半ば強要っぽい質問に、のはなはこくこく首を縦に振る』という流れがある。
安易に同意しているという点では共通しているが、立ち位置が微妙に異なる。
のはなのこの描写に限らないが、叶恵ルートは他のルートのパロディを狙っているかのような節がある。
用法
冒頭でも触れた「私もそう思います」と同様の使われ方をする。
のはなの苗字が『四賀』であることにかこつけて、( ・´ー・`)の顔文字とセットでコメントされることもある。
配信中のゲーム内で似たような台詞が出たときにコメントされる他、実際に同意を示す際にも使われる。
ただし「わしも初見じゃよ^^」から派生した「わしもわしも^^」系のコメントが蔓延しているきれぼし生放送では、テンプレ化した用語でのコメントは心からの?同意とは限らないと見た方が賢明だろう。
他方、一時期に比べると使用頻度がすっかり落ち着いた「私もそう思います」は、実際に同意しているかという点では信頼性が高くなっているかもしれない。
便乗コメントとしては、流石に「わしも^^」系の多さには太刀打ちできないが、「のはなもそー思います」の登場によって対抗勢力が活気づいた感はある。
余談1:のはな以外もそー思います
のはなと比べると頻度は少ないはずだが、のはな以外のキャラにもそれっぽい台詞は存在する。
- 叶恵「そうだね! わたしもそう思う!」 - 『その12』(15:08)
- 朋美「私もそう思います」 - 『その27』(25:22)
- みゆき「だよねー。あたしもそう思う」
- りな「うん! りなもすごい! って思います」 - 『その62』(0:13)
朋美の普段の口調と、短い台詞であることから当然といえば当然だが、『と3』の橘さんと丸かぶりしている。
なお、みゆきの上記の台詞は特定の選択肢だけで出てくるようだが、そのせいでナニフツウさんのプレイでは登場しなかった。
『トロコン前編』でその選択肢を選んだものの、目的のトロフィーを獲得したのでこの台詞に到達する前に中断してしまった。
余談2:のはなの一人称
きれぼし生放送とは直接関係ないが、「のはなもそー思います」と似たような形のネットスラングとして「ワイトもそう思います」が知られている。
同意台詞ネタの流れとしては、きれ生的にはまず「私もそう思います」の存在が大きいと思われるが、「ワイトも~~」に関しては「一人称がキャラクターの名前そのものである」という共通点がある。
それ故に「のはなも~~」という台詞のネタ的な定着しやすさに一役買っていたかもしれない。
のはなの一人称は件の台詞に限らず「のはな」であるが、ほとんど口癖のように「のはな」を台詞に含めているように見受けられる。
これは一見、キャラクターの幼さを表現するための慣用的な記号のように映るが、その限りではない。
彼女は主人公との初対面時に次のように発言している。(参照:『その2』 29:10)
あ、のはなでいいよ。
苗字で呼ばれるのって慣れてないから
これだけでは気付きにくいが、のはなルートの後半に進むと彼女の親が再婚していたことが明かされる。(参照:『その22』 5:47)
これらの発言から、親の再婚によって苗字が変わったことで、自身の下の名前に執着するようになったのではないかと推測される。 のはなはのはなだ
のはなの一人称は元から「のはな」だったと考えるのが自然だが、年齢を重ねてもその一人称を意識的あるいは無意識的に続けるような要因として、そのような家庭環境が影響を及ぼした可能性はある。
りな(主人公の妹)の一人称「りな」が幼さを押し出して甘え上手なキャラクター性とリンクしたものである一方、のはなの一人称「のはな」は彼女が甘え下手になった背景と結び付いており、同じタイプの一人称に見えても差別化されている・・・といった解釈ができないこともない。
さらに余談:
アシスト会メンバー同士の呼び名をまとめると、次のようになる。
(代表的なものを挙げただけなので、他の呼び方をしている場合もある。)
呼ぶ人 | 呼ばれる人 | ||||
---|---|---|---|---|---|
浩斗 | 朋美 | のはな | 叶恵 | みゆき | |
浩斗 | 俺 | 新倉 | のはな | 叶恵センパイ | みゆきさん |
朋美 | 柴宮君 | 私 | 四賀さん | 先輩 | みゆき先輩 |
のはな | 柴宮くん | とんちゃん | のはな | かなさん | みゆきさん |
叶恵 | 柴宮くん | ともちゃん | のはなちゃん | わたし | みーちゃん |
みゆき | 柴宮 | 新倉 | のはな | かーちゃん | あたし |
先述の初対面時の発言によって、浩斗(主人公)はのはなの呼び方を「四賀」から「のはな」に変更している。
叶恵やみゆきは浩斗と同様、のはなを下の名前で呼んでおり、朋美からは苗字呼びになっている。
みゆきは後輩衆に対しては基本的に苗字呼びのようだが(少なくとも、りなを「柴宮妹」と呼ぶ程度には)のはなを名前で呼んでいることから、のはなが浩斗以外に対しても名前で呼んで欲しい旨の発言をしたと思われる。
朋美の場合は、アシスト会に入った当初は今よりも周囲への当たりが強かったと言われていることから、のはなの発言を意図的にスルーしたか、のはなの方が気圧されて言いそびれた可能性が高い。
作中では結局「四賀さん」呼びのままだったが、変えるタイミングを逸してしまっただけかもしれない。(そもそも呼んだ回数自体少ないが)
エンディング後の世界では、いつか下の名前で呼ぶようになることが・・・あるのかなぁ?