ゴルバン
Last-modified: 2012-03-12 (月) 23:12:56
ゴルバン【ごるばん】
- 「ゴルバンの短編集」の著者。
マーロウですらも知らない作家だというが、その正体は…?
ネタバレ
- まるで某オンラインFPSのキャラクターのごとく、紙のようなペラペラな容姿をしている。
その容姿からもわかるが、彼は厳密には人間ではなく、シェイクスピアの習作「ゴルバンのために」から命を得て抜け出してきた存在である。
恐らくは彼は自らが紙人間だということを知らないため、作品とエリンの間に閉じ込められて紙のような姿をしていると考えられる。
マーロウによれば彼の存在がエリンを脅かすというが…?
- 彼の著書である「ゴルバンの短編集」はエイヴォンで使用されるインクで書かれているが、このインクは本来、神(どの神かは不明、恐らくモリアン?)の命令によりエイヴォンの糸車でのみ使用されるものである。
そのようなインクで書かれた書物がエリンに存在すると大変危険なため、これを誰の眼にもつかないところに捨ててくることになる。
- 結局ミレシアンは、執筆している彼に短編集を渡してサインしてもらい、その隙に逃げるという手をとるわけだが、彼はご丁寧にも裏表紙にあるミレシアンのサインを手がかりに、またエリンに短編集を届けてくれる。
- 件の短編集は最初と最後が同じ、いわゆる無限ループの話である。
そしてミレシアン自身、短編集を捨ててはまた受け取る、の無限ループに巻き込まれるわけである。
つかそのサイン消せばいいじゃん。
- その無限ループを断ち切るべく、彼はマーロウやシェイクスピアの手で命を断たれかけるが、ミレシアンの手によって助けられる。
件のサインはその際に書かれたものであり、その本にまた短編を書くことでゴルバンは無限ループを始める。
- 同じ紙人間アシュリンは婚約者。ただ、作品の中では一度も会えず、文通のみのつながりだったようだ。
- アシュリンと会えたのは1度だけ、それも彼が今にも命を落とさんとする場面であった。
ミレシアンの手によって彼は助かるが、アシュリンの方は崩壊した作品世界もろとも消滅してしまう。
彼がミレシアンのサインつきの本に無限ループの話を書くのは、何万回もループを繰り返すことでアシュリンを救う手がかりを見つけるためのようだが…
無限ループって怖いね。