ミレシアン

Last-modified: 2023-07-17 (月) 00:56:26

ミレシアン【みれしあん】(用語)

  • Milesians:ミレシアン、ミレ族
    ※マビノギにおける綴りはMilletian
  • 一般的に『エリン在住の、NPCではないキャラクター』の事を指す。その名は「星から来た者」の意。
    詳細はメインストリームを進めることで明らかになる。
    君らのことだよ……、いまマビノギをプレイしてる君たちのことさ。
  • おそらく初心者に意味をたずねられる単語ベスト3には入るであろう単語。
    理由は初心者キャラクターに配布される「ハートステッカー」の説明文であろう。
    プレイヤーキャラクター」と読み替えるとわかりやすい。(一部例外あり)

概要

  • マビノギにおけるミレシアンはエリンの住人たちから見た定義であり、種族とはやや異なる位置づけになっている。
  • ソウルストリームに漂う魂がエリンに転生して現れた新しい種族。「星から来た人」とも言われる。
    姿形はであったりエルフジャイアントであったりと一定では無いが、それらもすべて含めてミレシアンと解釈される。
    ミレシアンの本質はその魂(つまりプレイヤー)であってエリンでの姿は入れ物でしか無いということだろう。
    • C1までプレイヤーは人間しか扱えなかったため、ミレシアン=人間という意味で捉えられる表現をしている部分もあったが、C2以降の多種族化で意味は上記のようになった。
  • エリン先住の民族に比べて非力で弱い存在だが、基本的に不老不死で死ぬことはほぼ無い。ゆえに長い年月を掛けて経験を積んだミレシアンはかなりの力を有することになるだろう。仮に死が訪れたとしても、それは元の次元に戻るということに他ならない。
  • 肉体をいくら倒しても無駄な為にミレシアンへの対処は生きても死んでもいない状態で肉体を封印する。精神的に追い詰め精神破壊する。肉体と精神を分離して精神をもとの世界に強制的に戻す。根本解決としてソウルストリームを封鎖してからエリン側で肉体を殺すなどの方法があるようだ。いずれも失敗、未遂だが(成功してしまったらログインしても動けない、ログイン不可能になるから仕方ないね)
  • 2022/05/25のアップデートでついに水汲みを失敗しない肉体を手に入れた。エリンを救えるほどの力を手にしても克服できなかった水汲みを克服できる肉体をついに手に入れた
更にストーリーを進めていくと……(ネタバレ注意)
  • ストーリーを進めることで女神を救出したり(G1)、光の騎士に選ばれたり(G2)(人によっては後に堕落したり(G3))、エリンの守護者になったり(G3)、ドラゴンの騎士として契約したり(G8)、影世界の英雄と讃えられたり(G9)、半神化しちゃったり(G10)、神殺しの剣を手に入れちゃったり(G11)と、一体どこまで行くんだという勢いでチートな肩書き・能力を備えていく。
    おかげで神様に睨まれる事になり、成り行きで神の王と壮絶な戦いを演じるハメに(G12)。
    流石にやりすぎたのか遂にはモリアンが全ミレシアンの粛正を決意し、滅びを迎える未来をシェイクスピアに予言された(G15)りもしたが、最終的には難を逃れている(G16)。
    • なお、獲得した神力の内約は光の女神ネヴァン(G10)、魔神キホール(G11)、復讐の女神モリアン(G12)、以上3種。これだけでも神様に目を付けられるには十分すぎるだろう。
  • その後神様の力の通用しない相手に目をつけられたり(The Drama IRIA)、過去に一悶着あった者に執拗に狙われたり(The Drama IRIA2)、別世界から召喚されてきたモノを倒すための力を授けられたり(G19)、それと同じ力を持った新人たちを教育することになったり、相手の精神世界に突入したり(G20)、あげく散々働いたのに異界の力をてにいれたので「世界のため」と殺されかけたり(G21)もしている。
  • ハイミラク信者拉致事件の調査の途中で知り合った初対面の謎の人物から謎の能力を授けられたり(G22)、熱病の治療薬にミレシアンの血液が使われたせいで悪い奴らに目をつけられたり(G23-1部)、命懸けで嵐の中を進んで辿り着いた先では妖精の相手をさせられた上に海の神様と戦う羽目になったり(G23-2部)、いったい彼らの進化はどこまでいくのだろうか。ここまで来ると、いつ某顔だけロボットのように天元突破してもおかしくないレベルである。
    • なお、G19に至るまでに守れなかった人物たちのことを内心とても気にしているらしく、ある修行ではその人物たちが登場し、発現したスキルも守る力だった。
  • ちなみにストーリーを進行するミレシアンは設定上エリンに一人(あなた)しかいない。
    実際は何万人も進行者がいるが、あくまでもストーリー上は一人のスーパーミレシアンが大活躍という体であることに注意。NPCの言動も一部除いてそのようになっている。
    • それ故にメインストリームを進行している英雄が何らかの理由で挫折したり力尽きたりしようものなら物語はそこでストップしてしまう。
      ストップ後の扱いはG25第2部で明かされており、その物語は時間停止となって廃棄されて新たなミレシアンの物語が最初から展開されるようになっている。
  • したがってパラディンやダークナイトもNPCを除けばエリンに一人しかいないことになる。ドラゴン騎士や半神も言わずもがな。そこらで変身しまくってるのは何だと言われると厳しいが、某NPCはクリアタイトル保持者を紛い物呼ばわりしてくるため、そういう人扱いなのかもしれない。
  • The Drama IRIAでは多くのNPCミレシアンが登場する。彼らの性格や言動は、来たばかりの新人、某宇宙の帝王並みの戦闘力を持った者、ある意味エリンの社畜として飼い慣らされた者など、幅広くプレイヤーの心理が反映されている。
  • 得た能力からエリンの神より強くなっているような印象を受けるがミレシアンはエリンの神を一対一で倒した事はなかったりする。ヌアザとの闘いはモリアンとの共闘。マナナンとの闘いはマナナンがミレシアンを試すような形で闘いになり一定時間耐える。絶対神の剣であるトルヴィッシュとの闘いも誤解を解く為であって全力で倒すと言う目的ではなかったりと。
  • G22からG24の展開から見ると個人での戦闘能力は高いが精神を直接狙う攻撃には余り耐性がないようである。ハイミラクの加護を得ている相手だったとは言え記憶の一部を忘却されたり幻術のようなものにあっさりかかっている
    • G23から登場しているNPCミレシアンのタニリエムもある人物の手によって徐々に精神に異変が起き始めている。
  • G25では黒き月の教団によって最後の夜=最恐の試練として利用されてしまう。
    その際にベイムネクの手で葬られるシーンが描かれようとしているのだが、トルヴィッシュの介入によりその世界がなかったことにされており、ミレシアンの存在はトルヴィッシュからもベイムネクからも期待されているほど重要な存在であることが判明する。
  • 逆に不老不死であることが災いしてか、結婚は出来ても(生物学的な意味での)子を成すことはできない。
    が、養子縁組の制度はある。
  • 一部のNPCや転生フィールドのNPCもミレシアンであるかのような描写がある。
    上述の理由から「外見とは裏腹に年齢は……」などと囁かれるNPCもいるとか。
    それを好む者もいるらしく、ミレシアンの嗜好は計り知れない。

エリンとの関わり

  • 他の種族とは時間の流れすら違うとの考察もある。
    ミレシアンにとっての1年(つまりリアル1週間)とNPCたちの1年は違うらしい。プレイヤーは歳を取るのにNPCは成長しなかったり、すぐに初対面扱いされる理由はこういうことだとか。
    エリン時間と現実の時間の流れが違うこともこれに絡んでいるのかもしれない。
    このあたりの謎を含めたミレシアンの全容はG3をプレイしていくと知ることになる。
    • G15、G16ではさらに別の側面からミレシアンの本質を探ることになる。
  • こんな異種族が突然現れて我が物顔でうろうろされたら元居た人々は溜まったもんでは無いとは思われるが、エイリフ王国は特になにもしていない。というよりも外見は他の種族と同じなので把握していないのが実情のようだ。
    • エイリフ王国としてはミレシアンと敵対するより、影ミッションを通して報酬と引き替えに軍事作戦に協力させるなど、戦力として利用しようと考えているようである。
    • また、エリンに住む人々にもミレシアンへの認識に差異があり、ミレシアンをおとぎ話のように思ってる人(アイディンなど)もいれば、珍しいけど普通にその辺にいるという人(アントーニオなど)もいる。
      • 想像するに初期はまだミレシアンの数が少なく実在を疑問視する者もいたが、時代が下るに従いミレシアンの数が増えていき、ごく普通に見られる存在となったということなのだろう。
  • 一部メインストリームで「毎日のように頻繁に姿が変わる」かのような描写がされているが、これはあくまでストーリー中の誇張された表現である。
    プレイヤーの操るミレシアンについては転生のために「最低○日経過が必要」という条件があるので、そう頻繁に姿が変わるわけではない。ただ、エリンの人々とミレシアンとでは時間の流れが違うらしく、そのためエリンの人々には頻繁に姿が変わって見えるのであろう。
    • ちなみに、どんなに姿を変えてもナオには個々のミレシアンがわかるらしい。
  • 一部NPCは一発でミレシアンの名前が分かる理由を「頭の上に書いてあるから」と言う。
    間違ってはいないのだが、想像したらシュールだ。
    メインストリームを進める途中で転生をして、容姿はおろか性別を変えても相手は同じ人物であることを認識しているが、もしかしたら「頭の上に書いてある」ものを見ているのかもしれない。
    • さらに言えば、同じアカウントで作ったサブキャラクターは「(ギルドやPTとは違う)1つのグループに属する」という認識であるらしい。
      これに関してはさすがに頭の上に書いてあるわけでもないので、どうやって判別しているのかは(少なくともミレシアン本人には)わからない。
  • とあるストーリーにもミレシアンであるNPCが数名登場するが、彼らによると「世界の平和のために奔走しているのに、いつもひどい目に遭う」という。
    もしかするとメインストリームでのプレイヤーの扱いがひどいのはプレイヤーに原因があるのではなく、もともとエリンにおけるミレシアンの扱いがそんなものなのかもしれない。異世界の存在(しかも死なない)とは言え理不尽すぎる。
    • 一方でたまに感謝されると嬉しいとも。このあたりは現実世界でもまた然り。
  • G19以降は王国の兵とみられても仕方ないほどにエレモンを通じて王国に肩入れする事になっている。神と関係が深いアルバン騎士団やライミラク教団や神がミレシアンと一定の距離をおく事とは真逆に積極的に人間と人間の王国はミレシアンを活用している。G25ではベインから「王国がどうなろうが構わないが崩壊して君のやる気が無くなるのは困る」アリアから「あなたの王様」と言われるほどに他者から見ても王国寄りに見えるようだ。
ミレシアン≠プレイヤー説
  • ミレシアンとプレイヤーの関係は、「意思のない肉体」と「肉体に憑依する精神」という単純な内外関係ではない、という考察がある。
    • C3から選択肢ではなく明確に台詞を発したり、C6では「当事者らしい」心情描写など、プレイヤーとの乖離が話題になった。シャベッタアアア
      これはシナリオライターによるものといってしまえば身も蓋もない話なのだが、「ミレシアン」という一存在にたいする考察をする点では外せない。
  • タニリエムのように、停止した世界から零れ落ちたミレシアンの存在もある。
    彼女のセリフは本当にメッタメタで、「経験値」や石投げの誤射だったり、スキルトレーニングなど、あるあるネタに満ちている。
    インベントリの中身や知識といい、G2時代に休止した復帰プレイヤーそのもの。そのインベントリの中にはG2メインストリームに関わるアイテムが存在する。
    ミレシアンは数多く存在せど「世界の英雄」たるミレシアンはその時間軸に1人だけ、であるならば、まさにタニリエムは「世界の英雄」の最中だったのだろう。その世界は停止してしまったが…。
    どんな形にせよ、プレイヤーの手から離れたミレシアンがエリンに存在し続け、定住して行動する事もあるようだ。
    DRAMAで妙に大量発生していたNPCミレシアンたちもかつては誰かのプレイヤーキャラクターだったのかもしれない。
  • ミレシアン≠プレイヤー説に関してはまた別の解釈があり、上記のような時間軸のねじれ、つまり法王エタンと会ったことがある気がする、経験したことのない記憶があるといった不可解な現象は
    過去から未来へと一方通行に流れる時間の中では、我々人間は「平衡世界の出来事」や「過去から未来に逆行すること」を認識することは本来できない。
    G25の展開はトルヴィッシュの介入による「神の視点」から本来平面的にしか認識できない時間という事象を俯瞰して見ていたから認識できたことであって、言い換えれば我々ミレシアンがエリンに降り立った時点で実はもうG24までを体験していたのだ。
    我々はそれを知らないままにG24のクライマックスまで進み、「破滅ルート」に進む直前でトルヴィッシュによって忘れていた記憶を認識するに至り、G25のクライマックスへと続いていった。
    • 最初から我々はトルヴィッシュと出会っていたし、最初から「最後の夜」へと立ち向かう経験をしていたのだ。我々がマビノギをプレイするのは『運命』であったと、ゲームと現実とをリンクさせるメタフィクション的でありながらドラマチックな展開であったとも考えられる。

ミレシアンとプレイヤーが別の存在を示唆するものではない、というのだ。

ケルト神話におけるミレシアン

  • ミレシアンの語源となったミレ族(Míl Espáine)は、まんま「ミル・エスパイン(スペインの兵士)」という意味で、ゲール文明末期にイングランドに渡ったスペイン人達の事を指している。この事からも解るように、実際のケルト神話におけるミレシアン(ミレ族)は当時のイベリアの歴史学者達による創作とされている。

関連項目・参考資料