ハードエッグ

Last-modified: 2023-10-07 (土) 15:01:17

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[必解する固卵(ひっかいするこらん)] ハードエッグ

 

プロフィール

 産業都市を拠点に探偵稼業を営んでいる自称『固ゆで卵』。相棒であるミスターはゆで卵を作ろうと買ってきた卵から孵ったらしいが真相は不明である。
 大抵のことには動じない胆力と、人間一人は軽々と持ち上げられる怪力が自慢で、どんな依頼にも悠々と応じる。

 

「話を聞こうか」

 
  • フルネーム:-
  • 綴り(一例):Hard Egg
  • 出身:機械の国
    • 現在地:
  • 性別:不明
  • 年齢:?
  • 職業:私立探偵
  • 武器:ワイヤー
  • 趣味:ゆで卵作り
  • 性格:れいせい
  • 一人称:俺
  • 実装日:2020年3月31日
     

 

容姿

  • 背景なし

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  • 立ち絵

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  • SD

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    攻撃モーション
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    被ダメモーション
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  • 表情差分

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  • 外見特徴
    • 容姿:
    • 服装:
    • 武器:
    • 鈴:
       

イラスト・Twitterへのリンク

詳細

  • 名前の由来
    「固い卵」の英語直訳。ちなみにゆで卵は英語で'Boiled egg'
  • 2つ名
  • ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ。メイン第二部五章読了後を強く推奨します。)

<機械の国・設計議会の一室にて>
♪霧のゆりかご
警吏の男性「面会時間は1時間です。」
警吏の男性「それ以上は、申し訳ありませんが……。何分まだ、対応を審議中なものでして。」
ハードエッグ「承知している。こちらこそ、忙しい時にすまないな。」
ミスター「ぴよよ。」
警吏の男性「いえ。それでは……、」
警吏の男性「お入りください。」
「……。」
ギア「よく来てくれたな、ハードエッグ。」

 

ギア「……なるほど、国を出るのか。」
ハードエッグ「ああ、しばらくは戻って来られない。その前にあいさつをしておこうと思ってな。」
ギア「そうか。……お前はもう、完全に私の手を離れてしまったな。」
ハードエッグ「そう寂しいことを言ってくれるな。俺にとって、君は母親のようなものなのだから。」
ギア「母親、か……。」
ギア「だっこでもしようか、息子よ。」
ハードエッグ「いや、残念だが遠慮しておこう。ヘキサルト嬢の体で耐えられるとは思えん。」
ハードエッグ「彼女とはどうだ?うまくやれているか。」
ギア「ああ、状態自体は何も問題ない。ヘキサルトとも、やり取りする方法を確立した。」
ハードエッグ「ほほぅ、いったいどんな方法だ?」
ギア「日記帳を共有している。相手に伝えたいことはそこに書き記しておけば、次に目を覚ました時に確認することができる。」
ギア「会話、とまではいかないが、意思疎通の手段としてはそこまで悪くはない。」
ハードエッグ「そうか。問題がないようでなによりだ。」
ギア「……いや、ないわけではない。」
ギア「私がこの体にいる以上、どうしても彼女の時間を奪ってしまう。……今も、彼女の意識を眠らせてしまっている。」
ギア「ヘキサルトが望んでくれたこととはいえ、やはり……心苦しい部分はある。」
ハードエッグ「……。」
ギア「知識と技術が残っていれば、すぐにでも代替えのボディを準備できたのだがな。今の私は、何もできないただの少女だ。」
ギア「……すまない、少女という歳ではないな。」
ハードエッグ「いや、正直に『900歳越えてます』なんて言っても、相手を混乱させるだけだ。」
ギア「そうか。」
ハードエッグ「……ギア、そう自分を恥じるな。」
ハードエッグ「確かに、お前の持っていた能力は素晴らしいものだ。それは誰もが……、もちろんヘキサルト嬢も理解していたこと。」
ハードエッグ「だが、彼女は人格を優先して取り込んだ。技術や知識よりも大切だと、彼女はそう思ったわけだ。……俺も、まったくもって同意見。」
ミスター「ぴよ!」
ハードエッグ「ほら、ミスターもこう言っている。ミスターは正直者だ。信じたほうがいい。」
ハードエッグ「だから、今の自分を恥じることはない。君の人格は守られてしかるべき価値のあるものなのだから。」
ギア「……。」
ギア「ありがとう。」
ハードエッグ「その決断をしたヘキサルト嬢に言ってやれ。俺達は指をくわえてみているしかできなかった。」
ハードエッグ「だがまぁ、ヒヤッとはしたがね。結果的にうまくいったのは良かったが……。」
ギア「そうだな。ヘキサルトなりには勝算があったようだが……、」
ギア「彼女には私からも伝えておこう。カプナートもいるのだし、あまりそんな無茶はするなと。彼女は自分を低く扱いすぎているきらいがある。」
ハードエッグ「それは君もだぞ。」
ミスター「ぴよよ。」
ハードエッグ「え、俺も?俺はいいんだ、丈夫だから。」
ミスター「ぴっよー!」
ハードエッグ「つつくな、つつくな。すまんかった。」
ギア「……それで、今日は出発の報告に来てくれたのか?」
ハードエッグ「ああ、それもなんだが……、これを差し入れようと思ってな。」
ギア「卵……?」
ハードエッグ「いいや、ゆで卵だ。黄身までカチカチのゆで卵。それを君に食べてもらう必要があった。」
ギア「なぜ?」
ハードエッグ「彼女の願いだからだ。」
ギア「……ショーン。」
ハードエッグ「君が目覚めた時に、食べさせてやれと仕込まれていてね。すっかり忘れていた。」
ハードエッグ「だが『スクリーン』の中で彼女の声を聴き、失ったと思っていた記録が呼び覚まされた。幸運だったよ。このまま出発するところだった。」
ギア「……。」
ハードエッグ「やはり君はすさまじい技術者だ。900年以上も記録を行える機械を作れるとは。」
ギア「いいや、それは違う。お前が設計通りなのであれば、100年以上の記録は古い物から抹消されていくはず。」
ギア「そもそも『スクリーン』には、機械の記録など映し出すことはできない。」
ハードエッグ「では、なぜ。」
ギア「簡単な話だ。それはお前にとって、記録ではなく記憶だから。」
ギア「心に刻んだ、忘れがたき思い出だからだ。」
ハードエッグ「……心か。」
ギア「獲得したのだろう、ここに至るまでに。」
ハードエッグ「どうだろうな。俺はただ、自分の正体を隠すために、人を模倣し続けてきただけだ。」
ハードエッグ「だが……ああ、そうだな。理解したいとは、思っていたかもしれない。」
ギア「……そうか。」
ギア「これ、食べても構わないか?」
ハードエッグ「もちろん、そのために持ってきた。」
ギア「いただこう。」
ギア「……。」
ハードエッグ「どうだ?」
ギア「……固ゆでだ。」
ハードエッグ「まぁな。」
ギア「黄身がパラパラと口の中で崩れていく。懐かしい食感だ。」
ハードエッグ「……マスターの作ったものだったか?」
ギア「いいや。」
ギア「わずかにだが、差異がある。その詳細は私にはわからないが。」
ギア「これは、ショーンのゆで卵ではない。」
ハードエッグ「……。」
ハードエッグ「さすがに、900年は守りきれなかったか。」
ミスター「ぴよ~。」
ギア「だが、ショーンの気持ちは伝わった。そして、私はこのゆで卵も好きだ。」
ギア「ありがとう、ハードエッグ。」
ハードエッグ「……礼を言われることじゃない。俺はただ、マスターの命令を守っただけだ。」
ハードエッグ「だがまぁこれで……、彼女の自動人形としての役割は、ようやく果たせたか。」
ギア「……では、これからどうするんだ。」
ハードエッグ「だから、国を出て……、」
ギア「その後は?永遠に人の為に働き続けるつもりか、46号。」
ハードエッグ「……。」
ギア「本来、自動人形は命令がなければ、自身で考えて行動を行うことはできない。逆に言えば、命令さえなければ休むことができる。」
ギア「お前はもう、休んでもいんじゃないのか。」
ハードエッグ「……確かに。マスターを得てからずっと、働き通しだ。そろそろ休みを取ってもいいのかもしれないな。」
ハードエッグ「だがな、ギア。俺は、探偵なのさ。」
ハードエッグ「依頼があれば、断るわけにはいかん。謎があるなら、解かなければならない。」
ハードエッグ「そういう職業を、自分で選択したんだ。」
ギア「……なぜ?」
ハードエッグ「だって、面白いじゃないか。」
ギア「……。」
ハードエッグ「人の頼みを聞くのは俺の欲求のようなものだ。それを満たせる上に、驚くべき発見に次々出会える。探偵になってから、退屈したことなど一度もなかった。」
ハードエッグ「そして、こうして本来の役割も果たせた。こんなに面白い仕事は他にない。」
ギア「……満たされているのか?」
ハードエッグ「ああ、満たされているとも。自動人形なのにおかしな話だよな?」
ハードエッグ「だが、かつて教えられた。いや自分で気づいたのか?まぁどちらでもいい。」
ハードエッグ「たとえイレギュラーで得たものでも、時間は時間。ならば、それは大いに楽しみ、無駄にするべきではないと。」
ハードエッグ「だから俺は、自分から停止は選ばない。この体が動く限りは、この人生……自動人形生か。それを心行くまで堪能すると決めている。」
ハードエッグ「気遣いだけ受け取っておくよ、ギア。ありがとう。」
ギア「……そうか。お前自身がそう決めたのであれば、私に止める権利はないな。」
ギア「ならば、気遣いだけ受け取ってくれ。」
ハードエッグ「ああ、ありがたく……、」
ギア「ん……。」
ハードエッグ「……俺はどうして、頭を抱きかかえられているんだろうか?」
ギア「母とは、こういうものではないか?」
ギア「子の選択に幸あれと、祈ってやるものではないか?」
ハードエッグ「……。」
ギア「いや、すまない。そうだな、私にはこれが正しい母の形かはわからない。」
ギア「だが、私は母にこうしてほしいと思ったから。」
ハードエッグ「……そうか。」
ハードエッグ「なら俺も、君のこれからに幸あれと祈ろう。」
ギア「母としてか?」
ハードエッグ「いいや。」
ハードエッグ「息子としてだ。」

 

<王国・紹介所にて>
♪君の物語
主人公「ハードエッグさん、お手紙です。」
ハードエッグ「ありがとう。お礼にゆで卵をあげよう。」
主人公「あ、ありがとうございます……。」
ハードエッグ「ん、これは……。」
ミスター「ぴよぴよ。」
ハードエッグ「ああ、彼女からだ。」
ハードエッグ「……ふふふ、なるほどそう来たか。」
ミスター「ぴよ?」
ハードエッグ「彼女どうやら、代替えの体を作る傍らで、半熟卵の練習を始めたらしい。」
ハードエッグ「帰ってきたら、味見をしろとさ。……また依頼を受けてしまったな、ミスター。」
ミスター「ぴっぴよぴー。」
ハードエッグ「お前の言う通りだ。そういうことなら、のんびりもしてられん。」
ハードエッグ「とっとと仕事を片付けて帰るとしようか、ミスター。」
ミスター「ぴよぴよぴー!」

  • 人間関係
    メアリローサ:雇い主
 

※ネタバレ!

ギア:創造主

  • 登場ストーリー
  • 他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
    関連事項等
     

紹介

 時々メアリローサに雇われるハードボイルドな長身の私立探偵。なぜか顔が卵でゆで卵を執拗に勧めてくる。本人曰く年齢は500を超えたあたりで数えるのをやめたらしい。経験知識ともに豊富であり、全体の取りまとめ、指示役を務める。ミスターはハードエッグの相棒でありヒヨコのモンスター。伝令役を務めたりワインを呑んだりとかする。

 
 

※二部五章ネタバレ

 建国期に、ギアの手によって作られた最初期の自動人形『46号』。ギアを姉のように慕い、唯一普通に接していた少女・ショーンをマスターとしていた。
 900年以上生きている。

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