[狂濤たる王蛇]ルジャンドル
プロフィール
学会の異端児として敬遠され続けてきた、素性不明の青年。機械人形を開発したことにより名声を博したというが、そのにぎわいも冷めやらないうちにゆくえをくらました。
現在は補佐役のパルトネールと遺跡の探索をしており、そこで発掘した金属物質をもとにあらたな動力機関の研究をしているようだ。
「とびっきりの宝を探しにいこう、パル」
- 綴り(一例):Legendre
- 出身:機械の国
- 現在地:
- 性別:男
- 年齢:17歳
- 職業:博士
- 武器:機械人形
- 趣味:思惟、鉄屑いじり
- 性格:まじめ
- 一人称:オレ
- 実装日:2017年6月13日
ユニット情報
- レア:☆5
- 属性:水
- 武器種:銃弾
- リーチ:後衛
- スキル
ステータス(外部リンク)
容姿
詳細
- 名前の由来
フランスの男性人名。
(アドリアン=マリ・ルジャンドル:フランスの数学者。統計学、数論、解析学等で多数の功績をもつ。) - 2つ名
狂濤(きょうとう):逆巻き荒れ狂う大波。 - ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折り畳み。機械2nd読了後をおすすめします)
<紹介所・夜>
ルジャンドル「このあいだは世話になったな。まあ、べつに恩返しというつもりではないんだが。」
ルジャンドル「オレもユウに手を貸すことにしたよ。王国とやらにも、すこしばかし興味があってね。」
ユウ「ほんとうにきてくれるとは思わなかったな。廃棄場のほうは、あれからとくにかわりないか?」
ルジャンドル「ん、ああ。あいかわらず、さわがしいところだ。」
ルジャンドル「かくいうオレも、仕事をしているか、パルと地下の探索にでかけているかのどちらかだが。」
ユウ「そういえば、ルジャンドルもはたらいてるんだったな。金属物質の研究だけしてる印象があったけど。」
ルジャンドル「ああ、とんだ誤解だね。ジルたちには、いつもこきつかわれている。」
ユウ「まあルジャンドルをのぞいたら、廃棄場の機械を手がけられるのはヴァイゼルさんくらいしかいないのか。」
ルジャンドル「どうだろうね。あいつはもっぱら武器開発に執心しているようだが。」
メルク「あの、ちなみに。ルジャンドルさんの開発した機械って、たとえば、どんなものがあるのですよ?」
ルジャンドル「パルの機械人形がわかりやすいか。あとはジルの右腕につけている装具だったりね。」
メルク「ジルさんの、装具。ということは、あれも機械だったのです?」
ルジャンドル「ああ、オレの手にあまるシロモノでな。当時、興味をしめしていたジルにゆずったんだ。」
ルジャンドル「装具には磁場の発生および制御機能がある。あいつが磁力を操作できるのは、そのためだよ。」
ユウ「へえ、知らなかったな。もしかしてジルの装具は、地下の金属物質を動力にしてるのか?」
ルジャンドル「ん、まあ。いまはまだ不透明なところのおおい技術だからね。ブラックボックスだが、どうにか運用までもっていけた。」
メルク「ええっと、ルジャンドルさんって。ずっとコインの研究をしているのですよ?」
ルジャンドル「そうだね。興味があるのは、古代迷宮の遺物くらいだ。」
ルジャンドル「なぜそんな質問を? 固執しているようにでもみえたか。」
メルク「いえ、なにか理由はあるのかなと。ちょっと気になっただけなのですよ。」
ルジャンドル「未知への探求心といいたいところだが。いかにも高度な文明をもちようともね。ときのながれには、さからえないだろ。」
ルジャンドル「地下は膨大な時間の集積だ。草木が茂り、やがて枯れゆくように。人間も、機械も、繁栄と衰退をくりかえすだけ。」
ルジャンドル「永久不変のモノはない。たんなる摂理だ。いうまでもないな。オレたちは流転するまやかしのなかを生きている。」
ルジャンドル「だが、それでも。この金属物質は、かがやきをうしなわずにいる。」
ルジャンドル「いまでも、ずっと。機械の動力源として、生きながらえている。」
ルジャンドル「なあ、夢のあるシロモノだろ。かぎりある命しかもちえない人間にとっては、なおさら。」
ユウ「ううん、たしかにいわれてみれば。わかるような気がしないことも、ないんだけど。」
ルジャンドル「シックリこないかな。まあ、ムリもないだろうね。」
ルジャンドル「廃棄場にヒトが住みつきはじめてまだまもないころに。ジルたちにたずねられて、似たようなことをはなした。そのときの反応もあんまりかんばしくなかったから。」
ルジャンドル「ただ、カルメンとは思いのほか趣味があってね。あいつだけはオレの与太話に耳をかたむけてくれていた。」
メルク「助手のパルトネールさんはどうなのです? やっぱり、ルジャンドルさんとおなじなのですよ?」
ルジャンドル「パルか。いいや、あいつはちがうな。」
ルジャンドル「パルは赤子のようにまっすぐだからね、根っから金属物質を気にいってるんだ。ジャラジャラしているところが、たまらないらしい。」
ルジャンドル「わかりやすいだろ。すきなモノをみれば、ほころんだり。いやなモノをみれば、うつむいたり。」
ユウ「そういえば、気になってたんだけど。パルトネールはむかしからルジャンドルの助手なのか?」
ルジャンドル「さあ。あんまり、わかっていなくてね。べつにオレたちは契約をむすんでいるワケではないから。」
ルジャンドル「まだ学会に出入りしていたときだったか。道ばたで機械人形をいじくるオレのまえに、身なりのととのったお嬢様があらわれた。」
ルジャンドル「いまの印象とはことなるが、パルだった。あいつは無言のまま、金属物質をじっと観察していた。」
ルジャンドル「やがてオレのつくる機械人形に興味をもった。『かわいい』とひとことつぶやき、パルはいなくなった。」
ルジャンドル「それからというもの。パルは毎日のようにオレのもとをたずねてきた。」
ルジャンドル「オレは作業を手伝ってもらうかわりに、金属物質をいくつかゆずってやった。」
ルジャンドル「おかげで予定よりもはやく組みあがった。金属物質で駆動する、潜土型自動移動大砲だった。」
メルク「パルトネールさんのつかっている武器。もしかして、そのときのものなのですよ?」
ルジャンドル「ん、ああ。よく気づいたね、メルク。」
ルジャンドル「まあ、ともかくだ。開発途上の機械人形だったにもかかわらず、経過報告の内容は学会でちょっとしたさわぎになった。」
ルジャンドル「以来、連中のオレに対する態度はガラリとかわった。地下の金属物質に興味をもっていたのはあきらかだった。」
ユウ「産業都市の議会から勧誘を受けてるとか? カルメンがいってたようなおぼえもあるけど。」
ルジャンドル「そうだね。だからオレは、ゆくえをくらませることにしたんだ。地下の古代迷宮を連中に荒らされたくなかったからな。」
ルジャンドル「パルにはおきみやげのつもりで、機械人形をわたした。あいつとはもう、顔をあわせることもないはずだった。」
ルジャンドル「しかしその数日後、パルが廃棄場をたずねてきた。機械人形の動力たる、地下の金属物質をもとめて。」
ユウ「へえ。ルジャンドルがさそったわけではなかったのか。」
ルジャンドル「いつの日だったか、古代迷宮について口をすべらせたことがあった。いや、まさかおぼえているとは思わなかったが。」
ルジャンドル「まあ、オレの所有物ではないからな。金属物質は勝手にもっていけばいいと告げた。」
ルジャンドル「しかし、パルは金属物質に手をださなかった。かといって、廃棄場を立ち去ろうともしなかった。なんのためにやってきたのか、オレにはサッパリだった。」
ルジャンドル「オレは気まぐれに、いくつか仕事をまかせてみた。以前のように対価をわたすと、パルは受けとった。」
ルジャンドル「ただ、それだけだ。オレたちの生活は、いまもずっとその延長でしかない。」
ユウ「いちおう発明家と助手、なんだよな。思っていたより、釈然としない間柄というか。」
ルジャンドル「だが、居心地はわるくないよ。パルだって、たのしげだからね。じつのところオレも気にいってるんだ。」
ルジャンドル「ジルやカルメンもおなじだよ。廃棄場の連中だって、契りをかわしたワケではない。」
ルジャンドル「ラベルはいらないよな。口にださなくとも、そうありつづけることができるなら。」 - 人間関係
- パルトネール:助手
- 登場ストーリー
- 他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
関連事項等