2023年10月21、22日の2日間、近鉄の五位堂検修車庫で「きんてつ鉄道まつり2023」が開催されました。
毎年秋恒例の鉄道イベントですが、コロナ禍のオンライン開催、昨年10月の事前申し込み制での開催を経て今年は4月には通常規模で開催されており、同一会場で1年間に2回開催されることとなりました。
4月は参加しませんでしたが、今回は22日日曜日に参加しましたので個人的な注目ポイントを中心に簡単に紹介します。
「きんてつ車両写真撮影会」のラインナップは本線寄りからならしかトレイン(1026系VH29)、かぎろひ(15400系PN51)、アーバンライナーnext(21020系UL21)、楽(20000系PL01)、とばしまメモリーうみの章(1259系VC68)+伊勢志摩お魚図鑑(2410系W23)で、記憶する限りでは初めてモワ24系はかるくんは不在となりました。
個人的にはとばしまメモリーはなみの章ことVC67が来てほしかったですが、なみの章は6月に大阪上本町駅で開催されたマルシェに伴ってW23と連結されて来阪していたので、さすがに今回はデザイン違いのうみの章が来ることになったようです。
今回最も注目できたのは最近A更新が行われた1422系VW22と1620系VG23が連結されて休憩電車に使用されたことです。
2018年開催時からは5820系DF51の使用が恒例で今回久しぶりに使用車両が変わったほか、先頭転落防止幌設置車同士の連結かつ近年では見る機会が少ない大阪方から4+2の連結だったためとても驚きました。
両編成の連結部は車掌台部分が運用中に見られる紐による規制ではなく、仕切り板によって完全に立ち入れないように規制されていました。
また、休憩電車ではフルカラーLEDの行先表示器を活用して様々な表示を出していました。
休憩電車の隣には入換車の元モ1653が留置されており、同車が昨年12月頃に青一色の塗装にお色直しされて以来初めて間近で観察できました。
今年4月には車体には帯や特急列車などのロゴマークが貼り付けられ、4月の鉄道まつりにおいて小学生以下限定の落書き場所として使用されたため車体がとても賑やかになっています(笑)
同じく休憩電車の隣に23000系iL04のク23104とク23604も留置されていました。
同編成の中間4両は機器更新のため建屋内に取り込まれており、一見すると先頭車同士で連結しているように見えますが、休憩電車車内から観察すると実際には僅かに離されていることがわかりました。
建屋内には入場していたVW44、FC93、RC04、AF02、AT58、iL04、HL21などの車体が確認できました。
「40tクレーンの実演」にはVW44のク1544が、「制御器の実演〈マスコン操作〉」には今回適当な車両がなかったのか無蓋電動貨車のモト97が起用されました。
ちなみに今回会場内で食べた昼食は鉄道まつりオリジナルの名張車庫食堂のカレーパンです。
揚げた食パンの食感が斬新で、カレーは甘口ですが食べ応えもありました。
15時の閉場時間が近づき人が減ってきたところで建屋内にて「鮮魚」と書かれた幕を出した前面行先表示器を発見しました。
これは2020年3月に運行終了した鮮魚列車に使用されていた2680系X82の廃車発生品と思われ、運行終了日に撮影してから3年以上の時を経てまさに感動の再会となりました(笑)
見どころが多かったためゆっくり見て回り15時ちょうど頃に会場を出ようとしたら混雑のため出場制限をしているというアナウンスがありました。
この頃には午前中は白幕だったW23の行先表示幕が急行名古屋幕になっていました。
私は通算11回目の五位堂検修車庫での鉄道まつり参加でしたが、個人的に今回が過去最高に見どころがあったと感じました。
11月の塩浜検修車庫での開催や来年以降の内容にも期待したいところです。