Blog/定期運転終了した近鉄16000系Y08-Y51のツアー参加レポート

Last-modified: 2024-03-16 (土) 17:12:47

2024年3月15日、「ありがとう定期運転終了!!16000系Y08Y51編成ツアー」が大阪阿部野橋~吉野間の往復で開催されました。
近鉄16000系Y08およびY51は南大阪線、吉野線用の特急車で、平時は大阪阿部野橋方から16008(Mc)、16151(T)、16051(M)、16108(Tc)と4両編成を組成していますが、検査時等は大阪阿部野橋方2両(Y08)と吉野方2両(Y51)に分けて他の2両編成の特急車と連結して運用することが有名です。

2024年3月16日のダイヤ変更を前に定期運用を終了することとなったようで、あまり馴染みのある車両ではないものの個人的に好みの車両だったのでツアーに参加することにしました。

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貸切1209列車 Y08-Y51(大阪阿部野橋にて)
ツアー列車の往路は大阪阿部野橋12:10発の季節臨時特急用のスジで運行されました。
ちなみにY08-Y51は当日の708列車をもって定期運用を終了しています。

また、当該編成は1974年3月15日竣工で、定期運用終了日とツアー開催日の2024年3月15日が竣工50周年の日でした。

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車内の様子です。
16000系のY07以降の編成はA更新時に大幅な内装リニューアルが行われており、荷棚も11400系(A更新後)で使用していたものを流用したこともあって標準軌線の12400系列などの特急車に近い内装となっていますが、クーラー吹き出し口の形状や一部の箇所でデッキ新設時のスペース調整により簡易的な車椅子対応スペース、両開きのデッキ仕切り扉を備えている点が異なります。

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座席もA更新時に11400系の廃車発生品に交換されており、簡易リクライニング機構はそのままですが肘掛やテーブルが22000系などに近いものに変更されています。
個人的にはクッションがふかふかで座り心地は気に入っています。

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ツアー列車が橿原神宮前駅に停車した際に昼食のお弁当が積み込まれました。
三重県松阪市の「駅弁のあら竹」の元祖特撰牛肉弁当(オリジナル特別掛け紙つき)で、社長の新竹浩子さんもこの後復路の橿原神宮前まで同乗しました。
お弁当はこのような貸切ツアーで何度か食べたことがありますが、いつも美味しくて楽しみのひとつになっています(笑)

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吉野駅に到着後乗務員室内の撮影が可能でした。
撮影の制限時間は1人30秒程度で、乗客は1~3号車に乗車しているため3組に分かれての撮影でした。
私の乗車していた3号車の乗客は最初の組だったので到着してほどなく順番が回ってきました。

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吉野駅のホームより撮影したモ16051とサ16151の連結部です。
近鉄特急では唯一貫通路を挟んで客用扉が隣接する配置となっており、モ16051の方の扉は先述のデッキ新設などによるスペース調整でやや幅広になっています。
また、モ16051は12410系サ12560形と並んで近鉄特急最多座席定員の72人を誇りますが、1995年のA更新以前は76人で単独首位でした。

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ちなみにク16108に2016年に改造により設置された喫煙室は近鉄特急全体で2024年2月29日をもって喫煙室が廃止されたことから簡易的に閉鎖されています。

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乗務員さんがホームに看板を並べてくださったので撮影会が展開されていました。
見えにくいですが号車札が"16151"に並べ替えられたのが面白かったです(笑)

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復路は14:34発の4408列車で、こちらも季節臨時特急スジです。
ちなみに往復とも吉野線内では大和上市以外の特急停車駅に運転停車、南大阪線の途中駅は尺土のみに運転停車でした。

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回送 Y08-Y51(大阪阿部野橋にて)
15:51に大阪阿部野橋駅に到着して列車はほどなく回送され解散となりました。

到着直前にはツアーを企画した社員さんが放送でラストランと明言しなかった理由について、「ラストランだと思いたくなくツアー名をありがとうにした」という思いを語っていましたが、「またこの車両を使って何かできれば」とも語っていたのでもしかしたら臨時特急などに充当される可能性があるのかもしれませんね。