艦娘紹介/秋雲

Last-modified: 2023-01-24 (火) 21:10:39
アイコン詳細
修羅場秋雲中破.jpg艦種駆逐艦
艦型夕雲型2番艦

艦娘としての特徴

改までの秋雲さん

ステータスは他の夕雲型改とほぼ同じだが、初期値の回避や運がやや高めで他の姉妹と比べ対空値が高めとなっている一方で、火力は44と駆逐改全体で見ても低い。睦月型に近い水準。
火力が低いのは痛いものの対潜値は水準以上である。運用する上ではこの点を先制対潜なので活用してあげよう。
ただし夕雲型なのに一人だけD型砲にシナジーがない、C型砲にはあるのでこっちを装備させてあげよう。
加えて2018年11月のアップデートで探照灯による装備特性が実装され探照灯1つにつき火力が+1される装備ボーナスがついた。
比叡・霧島などといった同じ火力が上がる特性をもつ他の艦娘と異なり、秋雲のみ回避値が下がらず効果も重複する。つまり探照灯まみれになる度にハッスルする。ドルオタかなにか?
ただし探照灯そのものが持つ被弾率上昇などのデメリット効果を無視できるかは不明、おそらく無視してくれないので過信は禁物である。もしデメリットをなくしてくれたら回避デコイとして一躍名を挙げる。
ちなみに通常建造で最低値で回すと出る。香取と共に、新しく通常建造で建造可能となった最後の艦娘である。あれ?夕雲型って建造落ちしてたっけ・・・?
探照灯ガチ勢故にか探照灯の改修が出来る。毎日可能である。他にも後述のように朧や瑞鶴・翔鶴と組んだ五航戦任務にも絡み、試製カタパルトの入手にも関わる。何気に重要なポジションである。
さて、そんな秋雲さんであるが、20年10月に改二が実装された。本人は性能向上により多忙になるので、内申複雑かもしれないが

改二の秋雲先生

改装設計図に戦闘詳報が必要。レベルは74と今では程々。
持参装備に夕雲型なのに何故かC型改二砲★7を持ってくる。
ステータスは火力65雷装91対潜75と中々。他の夕雲型改二と遜色ない性能を持ち、他の夕雲型改二と同じくD型改二・改三砲の装備ボーナスやシナジーを獲得した。
さらに逆に何故か(すっとぼけ)四連装後期魚雷で陽炎型改二と同等の装備ボーナスを獲得している(具体的には他の夕雲・白露・朝潮型より雷装が1高くなる)。装備ボーナス面では陽炎型・夕雲型のいいとこ取りと言える。なんでやろうなあ……
反面他の夕雲型と違い、バルジや司令部施設は搭載不可。一部夕雲型改二が装備可能な大発や内火艇も装備不可である。キャラクターとは裏腹に相手を物理で殴り倒す脳筋スタイルである。
ぶきっちょなので、装備させる装備が大事。ステータスが高く、装備ボーナスが充実しているので下記のような装備を与えることで……
無題.jpg
無題_0.jpg
こうなる。更に上の装備例のD型改二を改三に変えることで、更に主魚電カットインの倍率が上がり……
無題_1.jpg
なんと夕立を超え、夜偵込みで駆逐艦でありながら新夜戦キャップ360に到達してしまう。ただし主魚電見の装備構成は出る攻撃の種類や攻撃回数にムラが発生しやすいので要注意。1回攻撃のみになってしまうこともあり、上振れ狙い気味の構成である。
とは言え上振れることで駆逐艦の誰にも負けない火力を駆使できるのは魅力的だろう。運が低い点も主魚電カットインでは補いやすいので、その点でも扱いやすいかも。
無題_2.jpg
D型改二・改三を交えた連撃構成も実はくっそ強い。なんだこのステ……
水上反撃部隊などではこの構成も中々悪くないかもしれない。というか夜戦火力が連撃時で250を超えるので、並のイベントボスはこの状態でも蹴散らせることが可能。

後述する南太平洋海戦でのエピソードから絵描きを彷彿とさせるセリフが多数。「秋雲亭」「オータムクラウド先生(オークラ先生)」ネタが普及するといよいよ公式で薄い本ネタが投下され始めた。

ゲーム内グラネタ

2017年12月11日、先んじて実装していた【秋の私服mode】の派生で【修羅場mode差分】が実装、呑気に芋食ってたら早割入稿日まで迫ってしまった模様。中破するとキレる。
12月27日には【超修羅場mode差分】が実装、ようやく脱稿し、液タブの画面がお品書きに変化するが中破すると・・・てか印刷間に合うんですかねぇ・・・
翌1月1日には【打ち上げmode】が実装、秋雲先生に笑顔が戻った。
これを機に心を入れ替えて計画的に原稿を進めてくれる・・・かと思いきや2018年11月16日のメンテナンスで【修羅場mode】に再突入。
12月21日のメンテナンスで【超修羅場mode】に更新。知り合いの印刷会社にもそっぽを向かれてしまった秋雲先生の明日はどっちだ
さらに12月23日のオンメンテで【超スーパー修羅場mode】に更新された。上着を脱ぎ、顔は憔悴しきっており、中破するとタブレットの画面にエラーメッセージが出現。あっ・・・(察し)
翌1月1日には【麦酒乾杯mode】が実装、どうにか間に合ったようだ。その後も毎年年末になると死にそうな秋雲先生が目撃されている。
余談だが、2020年はC98がオリンピックの影響で5月開催。にも関わらず3月になっても未だにビール片手であるいつまで飲んでんだ……
過去の傾向から見るに冬のみ勢だと思われるが、春コミも出るならこんなことをしていて大丈夫なのだろうか。と思ったらコロナ禍の影響でC98は中止、事実上の欠番になってしまった。Oh……
しかし同人の火は消えておらず、無事翌21年末に2年ぶりにC99が開催。無事秋雲さんは修羅場モードに突入していたおいこら秋雲先生
さらに22年末には改二の修羅場Mode差分が全段階差分追加された。どんな限定グラの気合の入れ方だよ

おんこれ的解説

2013年9月18日のアップデートで、姉の夕雲とともに実装された駆逐艦娘。浦賀生まれである。東京ビッグサイトに近い
駆逐艦としての秋雲は1941年9月に竣工されると数か月も経たないうちに第一機動部隊に編入され、真珠湾攻撃に参加した。五航戦とはこの頃からの付き合いである。朧とはこのときの仲。
実は元々参加予定はなかったものの、夕雲型の長い航続距離が買われ急遽参加が決定したという経緯。さすが秋雲先生、地方から東京への夜行バスも余裕である。
しばらくすると五航戦での朧との合同サークルコンビは解消。夕雲・巻雲・風雲がいる第十駆逐隊に所属することに。アシスタント、ゲットだぜ!
ミッドウェーの惨敗では難を逃れており、その後のガダルカナル島での鼠輸送作戦にもちまちまと真面目に参加していたが…。

 

                      ここで秋雲さん、ハジける。

 

1942年10月、南太平洋海戦で大破炎上中のホーネットを曳航せよとの指令が秋雲と妹の巻雲に下されるが、駆逐艦2人でアメ産の大型空母を曳航なんてできるはずもなく、絵の上手い秋雲の信号員にスケッチをさせたのだが・・・
「夜なので、暗くて細かいところがよく見えない」と中島信号員が訴えると、あろうことか秋雲の相馬艦長が「どうだ、これで明るくなったろう」と言わんばかりに探照灯を点灯。レーダーがそこまで発達してない時代にわざわざ自分の位置を晒すような危険行為に「はわわわわ…こんな時に探照灯つけるなんて!秋雲のばかぁ!」「何やってんだ」と焦る巻雲の発光信号が飛んでくるが、相馬艦長は意に介さず照らし続けた。そこらへんに潜水艦がうろうろしてるかもしれないのになにやってんだこのおっさん
幸運にも敵に発見されず、探照灯の力を借りてスケッチを完成させた秋雲は、ホーネットの最期を見届けた。運の高さや探照灯の装備特性で回避値が下がらないのはこれが元ネタかと思われる。
ちなみに沈んだホーネットは2019年にかのポール・アレンの探索チームに発見されるのだが、この時秋雲さん(中島信号員)のスケッチが全米ネットで公開された。このアメリカのニュースサイトにある動画映像の3分20秒頃である。)
その後も山本五十六長官の遺骨を武蔵と共に運んだり、ガダルカナル島から撤退するためのケ号作戦にはすべて参加し、キスカ撤退作戦に参加し阿武隈らとともに奇跡を起こしたりと太平洋を駆け巡った。
第二次ベララベラ海戦でも敵駆逐隊を撃退し、ベララベラ島からの撤収を成功させている。こうやって再確認してみると撤退戦のエキスパートかもしれない。

ちょっとした小話

1943年には、救助した護衛対象であった輸送船桃山丸のある乗員が急性盲腸炎にかかり、それもすぐの手術が求められる緊迫した状況に陥った。
フェリーに乗ってみればわかるが船は揺れるもの、駆逐艦なんか数十ノットで飛ばしているのでなおさらである。そんな中で手術など以ての外…
…そして相馬艦長。艦を停めての緊急手術を決意。敵地で長時間に渡る機関停止という未曾有の危機を経て、無事手術は成功してこの乗員の命は助かった。
上記のスケッチのエピソードといい、この相馬艦長は肝っ玉が深すぎる上に恐ろしい度胸が据わった人物と言える。

上記の強烈なエピソードを反映してか、艦これでは絵の得意な艦娘として登場。…だけかと思いきやイラスト発注とか原稿とか言い始めるまさかの同人作家艦娘として登場。今となっては師走の時期には有明に行くとか言い出す。
夕雲型の例に漏れずタイツとか結構スケベなのだが、性格面でいうと長波とは別ベクトルでおっちゃんである。テンションが基本的に高くノリがいい。
お触りにも「セクハラ?いいの~?」と挑発も入ったような反応を返すなどお調子者である。そしてガッツポーズドヤ顔である。
しかし一見癖のあるキャラだが、こう見えて中破すると現れる立派な胸部装甲の持ち主である。大和や夕雲とはまた違った気の抜けた竹達ボイスの持ち主など魅力たっぷりなので是非とも愛でてほしいところである。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

えっ、なんかおかしいって?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

本当に夕雲型なの?

戦後、艦艇研究の第一人者である福井静夫が夕雲型に分類していたこともあり、秋雲は長らく夕雲型とみなされてきた。ミッドウェー後は姉妹の夕雲、巻雲、風雲とともに第十駆逐隊を編成していたことも裏付けとなっていたのだが、平成に入るとそんな秋雲に一つの疑問が浮かんできた。

 

「対空も兼ねた12.7cm連装砲D型改二を持っているはずの夕雲型駆逐艦の中で、なぜ秋雲だけが二番砲塔の撤去と25mm三連装機銃増設を行ったのか―」

 

そして、一つの結論が導き出される。

 

「秋雲は夕雲型ではなく、陽炎型だったんだよ!」 Ω ΩΩナ ナンダッテー!!
まあこのページを開いたおんこれ民は秋雲の項目が陽炎型のとこにあるのでとっくに知ってるだろうが

 
 
 
アイコン詳細
秋雲.jpg秋雲改二.jpg艦種駆逐艦
艦型陽炎型19番艦
 

実は海軍省が作成した艦艇類別等級別表では就役から戦没まで陽炎型→不知火型に分類されており、夕雲型に分類されたことは無かった。前述した機銃の増設工事もD型砲を持たなかった他の陽炎型が同じ工事をしている。おまけに後々出てきた秋雲の写真に写っている艦橋形状はどう見ても陽炎型駆逐艦のそれだったことが決定的な証拠となった。なんとこれが判明したのは1994年のことである。

 

「秋雲」から新型駆逐艦に切り替える予定だったが、資材の調達等が間に合わず「夕雲」から新型になったとか、陽炎型19番艦は「島風」となる予定だったが、その「島風」がテスト艦に流用されたため序列をひとつ繰り上げ「秋雲」になったとかいろいろ諸説あるが、結局は開戦に間に合わないため手っ取り早く陽炎型の図面で作ってしまったのが実情である。上に夕雲型2番艦と書いているが、当初の予定ではそのはずだった、とも言われている。
というかややこしいことにミッドウェーの前に秋雲が編入された駆逐艦も夕雲・巻雲・風雲と夕雲型しか居ない第十駆逐隊である。傾向的に同型の艦形成されることが多い駆逐隊で当たり前のように入れられてるのでぶっちゃけ現場でも名誉夕雲型扱いだったのでは…?

 

艦これではその結果、服は夕雲型、艤装は陽炎型という何とも中途半端なことになっている。ちなみに当時の乗組員は皆夕雲型と思っていたそう。「自分では夕雲型だと思ってたんだけどな…」
まあ当の本人はぶっちゃけどっちでもいいらしいので我々も気にしないでおこう。しかし主砲シナジー面では改まではちゃんと陽炎型である。運用は間違えないように。
実装された改二でも散々上ではすっとぼけていたけど陽炎型と夕雲型の改二のいいとこ取りという優遇をされている。もはやどっちでもいいっていうか、どっちでもあるレベルである。
二次創作での扱いもぶっちゃけ名誉夕雲型である。どれだけ名誉夕雲型というと、夕雲型オンリーや合同誌に秋雲さんが特例で普通に参加しているレベルずるい
姉達と絡んでる方が珍しいってどういうことなの……。というところであったが、サービスが続いていく内にちゃんと陽炎型の妹としての認識もされてきている。陽炎が実に姉をしてるので、甘えたり世話かけたり、陽炎型では中々に妹してるのが多いように思える。まあつまりこっちでも夕雲型と陽炎型のいいとこ取りである。
主に振り回しているのは巻雲と風雲。アシスタントとしてこき使っているが割としっぺ返しを食らう。二人共改二でくっそ強いからねショウガナイネ。たまに五航戦を護衛する仕事で一緒だった朧や秋月も巻き込んでいることも……。
同人作者あるあるネタをぶち込まれるのも常であり、締め切りまで数ヶ月位あると余裕こいて3DSとかSwitchやPS4で遊んでたりしていて締切間近になり、締切が近いのに漫画読んで風雲や巻雲に〆られたり、描いては上手く行かずに没など、書き手としても共感しやすかったり投影しやすいキャラクターと言える。
上記の様に公式に修羅場モードとか実装されたのでなおさらである。ちなみにこの時持ってる液タブは30万とかする代物と推測されている。なお中破するとひび割れる模様。ちなみに修羅場モードで描いていた駆逐艦は後に風雲改二と判明したのは有名。
改二では通常グラですら常時タブレットとペンを持っている。両手をフリーにするためか、主砲は後部艤装の方に接続されている。おいこら仕事しろ
もちろん同人ネタ以外でもいろいろとあり、同じく駆逐隊を組んだ夕雲や、同じく妙におっちゃん臭い夕雲型の長波とも結構一緒に描かれている。特に上下の繋がりが深い夕雲型としてみると、ある意味夕雲とフラットな目線で話せる親しい相手……かも?
さらに上記の有名なエピソードでの被写体であったヨークタウン級航空母艦・ホーネットもついに実装。無事ホーネットサイドの時報でも言及されている他、二次創作でも、ホーネットに勝手に薄い本の被写体に選んでいたり、秋雲に騙されたホーネットが売り子をさせられていたり、割とやりたい放題にホーネットサイドのネタ始動役を担ったりしている。そしてホーネットに〆られるのも割とお約束
自身の薄い本人気も高め。上記のように多くのキャラに絡んでる点も含め話のムードメーカーにもしやすい。提督とも結構ボイスで上手くやってるので、締切に間に合ったのでいちゃいちゃしたりとか、本のネタのために実体験で補おうとしたりとかそういうネタも多め。
秋雲先生は描くのも描かれるのも得意、ということである。それこそ単独オンリーがあるほどに。ちなみに都内で行われているのだが、即売会には珍しい平日の18時30分開始である。会社終わりの提督が見に行っているとか……?