艦娘紹介/鳳翔

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	艦種	軽空母
	艦型	鳳翔型１番艦

艦娘としての特徴

軽空母には珍しく1-3でもドロップする艦娘。他の軽空母よりもドロップするタイミングが早く、人によっては初めて出会う航空母艦になるかもしれない。
……なのだが、ドロップ率が特別高いわけではなく、逆に2-2以降はあまり出なくなってしまうので、初の軽空母ポジは1-4以降大体出る祥鳳さんか、早めに改装できるちとちよの誰かかもしれない。
ドロップポイントが妙に狭いので、出会うタイミングを逃してしまうと逆に後になって出会うことになることも……

改までの鳳翔さん

日本における実質最古の空母ということもあり、初期2スロ、改装しても3スロという特徴を持っている。耐久面・総搭載数面・火力面でも他の軽空母よりも控えめで、かつ低速である。
反面、燃費は他の軽空母に比べると良好である(つまり駆逐艦で言うと睦月型、軽巡洋艦で言うと天龍型、重巡洋艦で言うと古鷹・青葉型の、それぞれの改までのポジション)。
なので戦力的に見ると、どうしても強力な航空母艦が増えてくると後進に役目を譲ってしまうポジションになりがち。しかし、空母の攻撃力は装備に依存している点が大きく、他の艦種に比べると攻撃力を盛りやすい。
加えて、艦爆/艦攻/艦戦の3種の艦載機を組み合わせることで発動可能な特殊攻撃・戦爆連合の存在もあり、戦艦や正規空母相手の格上食いもしやすい。搭載機数も14/16/12と龍驤改と比べると素直で使いやすいので、結構戦える艦娘。
慣れてくるとイベントの高難易度に挑戦したくなるが、そこでは札システムという海域毎の艦娘の使用制限のようなシステムもあるので、主力を温存するために、序盤の様子見役の空母などの役割を担うこともできる。育てる優先度は現状そこまでは高くはないものの、育っているとなかなかいざという時にありがたい存在。
もちろん、低燃費ということは空母が必要な遠征ではお得な艦である。

改二の鳳翔さん

2022年12月についに念願の改二が実装。レベル91に加えて、設計図＆カタパルトが必要といろいろとよくばりセットであるが、投入した資源に見合うだけの性能は持っている。

改二はついに念願の4スロ！低速艦であるが、缶一つで高速、缶+タービンで高速+と低速艦につきまとう速度の問題を解決しやすいのがとても美味しい。
搭載機数も17/18/13/1と3スロ目までは癖がなく使いやすい。4スロ目も1機だけだが艦戦を搭載すれば熟練度の分の制空値を丸々受けられるし、彩雲もちゃんと機能する。補助用のスロットと割り切って使いやすく、これがあるとないとでは使い回しが全く違うのでまさに待望である。
年代相応だった火力・耐久面は2022時点の改二でもTOPクラスにまで跳ね上がり、運は30から50にまでパワーアップ。殴り合いの能力では軽空母でも最上位クラスであり、燃費も微増にとどまるので運・火力の高さも相まって軽空母で支援艦隊に組み込むには最強クラスの存在になった。
そしてついでに護衛空母である。条件を満たせば先制対潜も可能。同時に実装された零戦64型の艦戦モデルと爆戦モデルに高い装備ボーナスがあり、それらを装備することで更にゴリゴリ強化することも可能。
まさになんでもできる至れり尽くせりなステータスである。
反面、総搭載機数は控えめであり、敵の対空力が高い海域では不向き。素で低速艦なのは変わらないのでその点は注意すべきであるのと、カタパルトは入手数が限られるので、改二になるために提督によっては競合が発生する点も注意。
岩本隊や岩井隊に関連する五航戦、流星一航戦熟練に関連する一航戦、空母の夜間装備に絡むサラトガ、超強力な軽空母改二になる龍鳳、持参装備も任務関係の装備も強力で自身たちも超便利な航空戦艦になる伊勢型姉妹など、強力な対抗馬は多め。自分の艦隊の状況と相談して改装したいところ。ただ鳳翔さんが好きならその限りではないかもしれない。好きは何者にも勝るのだ

コンバート改装として改二戦が存在する。戦は戦力投射母艦とのこと。
17/18/4/0と空母初の0機スロに艦攻装備不可(なので戦爆連合不可)とかなりピーキーな性能。代わりに大発系装備や内火艇を装備可能であり、対集積地性能は抜群。また集積地が燃やされる。
ただ、やはり戦爆連合が出来ないというのは空母の運用では扱いづらく、夜間攻撃も素では出来ないので、現状では中々運用法が確立されていない状況。大発が積めるので遠征向きではあるが。

おんこれ的解説

日本で最初に空母として設計され、初めて建造された空母。
……ややカテゴライズがややこしいのは、鳳翔さんよりも先に、海外で軽巡から空母に改装されたイギリスのフューリアス・最初から、後に一般的になる全通型の飛行甲板を持って建造されたイギリスの商船改装空母アーガス・鳳翔さんより先に起工していたイギリスのハーミーズ・航空母艦と水上機母艦のカテゴリ分けがなかった頃に空母に登録された若宮などがいるため。
まあ要は全員まとめて空母のお母さんということである。彼女たちが空母建造のノウハウを作り上げたことにより、航空母艦という艦種の建造が成熟化していったのには違いないのだから。
結局のところ、鳳翔さんが事実上、世界でも最初期であり、日本初の空母ということには間違いない。
もちろん日本初の着艦を経験したのだって鳳翔さんである。彼女は日本の空母史における初めてづくしの艦であり、初代一航戦にも赤城さんとタッグで所属。後に参加した龍驤や加賀さんと共にローテーションで1930年代の上海事変などでブイブイ言わせており、この点でも機動部隊の母と言える存在の1人でもある。太平洋戦争前には瑞鳳とも三航戦も形成。
しかし、戦争における技術革新と技術力のインフレ開始により、旧式の鳳翔さんは息切れしてしまう。なんせ本当に黎明期の空母なので艦の大きさも、運用する艦載機も、その搭載機数も全て小ぶり、仕方ないね。流星とか烈風とか搭載できる艦これ世界の鳳翔さんはおかしなことやってるってことです
それでも緒戦では複葉機の九六艦攻を搭載して対潜哨戒をしてたら迷子になってぐだぐだになったり、ミッドウェーでは迷子になっていた浦波や川内を艦載機で誘導したりしている。あとミッドウェーでやられてしまった飛龍の最期の姿を撮影したのも鳳翔さんの偵察機だったりする。
……が、出撃は事実上ここまで。小さすぎて零戦すらこのままだと乗せることが困難なので、魔改造を受け天山搭載可能、最新鋭の着艦装置などの設備で時代に追いつこうとした(代償として外海を航行する能力を失ってしまったそうな)が……、今度は戦局の悪化で、そもそも空母の出番や、出す艦載機やパイロットの余裕もなくなってしまった。
それでも練習用の空母として頑張っていたが、燃料もなくなり呉で偽装して隠れながら停留と、事実上のお役御免になってしまった。しかし呉軍港空襲でも被害はなく、無傷のまま終戦を迎えたのであった。
――それでも、戦争が終わり、魔改造された甲板を取っ払い、外海航行能力を取り戻した鳳翔さんに、最後のお仕事があった。海外に取り残された日本人を無事内地に送り届ける大事な、大事なお仕事「復員輸送艦」というお仕事。
そこには、日本海軍最後の航空母艦と言える、雲龍型航空母艦・葛城の姿もあった。奇しくも日本最初の空母と最後の空母が、同じ役目を果たしていた。そして、奇しくも大阪南港に位置する日立造船の工場で、揃って解体されたのだった。ちなみに余談だが、この時葛城が解体された場所が今のUSJに位置するとこあたり、鳳翔さんもそこから数キロ程度の場所の工場であった。

と、そんなわけで日本空母の最初から最後まで見守り続けた存在が鳳翔さんである。ゲーム内でももちろん空母の母的キャラのポジションであり、おそらく全空母から慕われているポジション。おそらく彼女を困らせる輩は一航戦と龍驤を主とした機動部隊の総力を結集し、マトにされるに違いない
温和で奥ゆかしい、まさに大和撫子。秘書艦にすると、甲斐甲斐しく提督のお世話をしており、さながら新妻のそれである。通称「お艦」ちなみに年長者で母的ポジションと言っても、年齢ネタは少ないというか鳳翔さんをそういう目で見るやつは鳳翔さん好き提督と全ての空母によって始末(ry
ゲーム内でも戦闘中でも演習ではないと奮って奮戦している勇ましい一面も見せており、ただ優しく見守るだけの人ではないこともうかがわせている。包容力と頼りがいを併せ持つ空母、それが鳳翔さんである。そして母性を求めてダメにされていく提督も多数
もともと「小料理屋さんとかやってそう」とか言われていたが、追加された千歳の放置ボイスなどでゲーム内でもお店をやっていることが判明。余談だけど、これとは無関係だが横須賀には酒保鳳翔(ニューホーショー)という居酒屋さんもある。提督たちの横須賀での聖地の一つでもあったり
ちなみに鳳翔さんが料理上手なのは、実際に連合艦隊所属の乗組員に料理に自信ニキを多く抱えたエピソードがあるからかもしれない。和洋何でもござれだったそうな。後はシンガポールでじっとするしかなかった高雄にいろいろ差し入れたりしたお話など……。
他にも「やるときはやる」キャラクターな創作もあり、第一線を退いていたが有事に必要な力を無理やり引き出すようなキャラだったり、他の艦娘が叱りづらいようなキャラをしっかり叱咤したり激励できるキャラだったり、優しいだけではないカッコイイ鳳翔さんの姿も多く見られる。
反面、今どきの話題や機械についていけないなどの、ジェネレーションギャップなネタもあったり……いわゆるゲームの類を全部ファミコンって言っちゃう系のネタである。これも母性ゆえか
母の日にも鳳翔さんを祝うイラストが投稿されるなど、提督たち・艦娘たちともに人徳より愛されている艦娘の筆頭と言えるかもしれない。

もちろん、ゲーム中や二次創作での交友関係も幅広い。
前述の初代一航戦組である三人が特に多く見られる。赤城さん・加賀さんの両名からは母・姉のように慕われていることが多く、時に弱音を吐ける、時には互いに叱咤激励できる、そんな真に信頼できる間柄であることが多い。そして時折フリーダムになる二人を〆るのも鳳翔さんの役どころだったりする事が多い。
龍驤とはツーカーの仲とも言える、隣合わせ、対等な立ち位置の関係であることが多い。二人とも空母黎明期よりの主力というのもあり、艦これが続いていく内に二次創作でここらへんがよく掘り下げられることも増えてきた。どこか天然なとこもありそうな鳳翔さんに対する貴重なツッコミでもある。
もちろん、空母であれば基本的にみんな絡んでるとも言える、居酒屋・小料理屋をやっているという設定から、酒に強い事が多い二航戦や隼鷹、千歳などと絡むことも多く、三航戦を組んだ中でもあり、互いに料理上手なイメージがある瑞鳳と絡んだり、先輩の後を引き継ぎ、長きにわたり奮戦した五航戦を見守るような話もあったり。
更には訓練艦、かつての主力であったこともあり、戦争後期に参加した雲龍型や大鳳などにいろいろと手ほどきしたり、特に日本最後の空母であり、復員船として共に活躍した葛城との絡みもあったりする。さらに和食に強い空母と言うポジションで、海外空母に日本の味を教えるポジションだったり、いろいろと相談役になったり、なんなら空母寮とかがある作品ならそこの寮長的ポジションだったり……。
……空母に関して言えばガチで余白が足りない程度に、色んなキャラと絡んでる艦娘である。
さらに空母以外にも、呉にいた頃についでに建造中の大和を隠す役目も担っていた、というエピソードから大和との絡みも多い。大和が大きすぎて隠せてないだろ！と言うのは内緒である。
もちろん提督とのほんわか・夫婦仲が睦まじいような二次創作も多数存在している。おっぱいの方はしばふニキが基本脱がせないのもあり、イメージ通りの慎ましさか、実は着痩せしているかは解釈が分かれるところ。あと母性があるというのもあり、妙に背徳的なネタな本もあったり……
あと艦隊のおかん的ポジションなので、駆逐艦や海防艦といった子供っぽい艦種のキャラとも……もう絡んでいないキャラのほうが少なそうである……
そういうわけで元よりキャラ人気は高く、薄い本界隈でも軽空母の中では人気。さらに現在進行系でも人気を増やしており、単独オンリーが開催されたり、改二を祝う同人誌が多数出たり、勢いは更に乗っている。本当に愛されてるんだなぁ（しみじみ）