概要
プクリン(ジャングル)に無色2個エネルギーを貼り、高威力の「ともだちのわ」で序盤から高ダメージを出していくデッキ。
旧裏黎明期では猛威を振るった黄金コンボだが、neo突入後はカードプールの増加や殿堂ポイントの厳しさにより、耐久・火力の両面で苦戦を強いられがちでもある。
無色の1進化ポケモン主体ということでデッキ構築の幅は非常に広く、弱点を補ったり長所を伸ばせるカードを投入したいところ。
このデッキの戦術
1ターン目はプリンを出してエネルギーを貼る。
2ターン目にはプクリン(ジャングル)に進化させて無色2個エネルギーを貼ることで「ともだちのわ」が使用可能となる。
ベンチへ早めにポケモンを並べられるように、デッキ内のたねポケモンの枚数は多めにしておきたい。
1進化でHP80なのは高めだが、前線でガンガン戦わせるとすぐに消耗して倒されてしまう。回復・リカバリーは必要だろう。
また、無色2個エネルギーは回収手段に乏しい特殊エネルギーなので、あまり依存しすぎないようにしておきたい。
主要カード
プクリンライン
プリンは4種類存在するが、その中でも特に優秀なのはプリン(ジャングル)。
HP60なので相手の攻撃をしのぎやすく、無色2個エネルギーを貼れば「はたく」で20点を出せる。そのまま「ともだちのわ」に繋げて相手をきぜつさせられるだろう。
無色2個エネルギーを多めに投入する構築ならばかなり適している。
また、プリン(サザン)は突風と同じ効果のワザ「ひとみでさそう」を持つ。
相手の置き物ポケモンを呼び出して時間を稼いだり、ロック効果を持つポケモンを叩きやすくすることができる。
プクリンは無論のことプクリン(ジャングル)を投入する。
基本的には「ともだちのわ」で攻めるカードなのだが、「こもりうた」は確定で相手をねむらせるので使うこともあるだろう。
進化元を共有できるポケモンとしてはやさしいプクリン(neo4)やわるいプクリン(neo4)がいるが、専用デッキ寄りの性能をしているので安易に投入しても活躍しにくい。
プクリン(拡張シート青)は特殊状態を回復できる効果を持っている。
プクリン(ジャングル)が足止めに強くなるほか、わるいクサイハナ(ロケット団)と同時投入することで能動的に使用可能になる。
ププリンはプリンに進化させることができるベイビィポケモン。
ププリン(neo2)は特定の特殊能力に対するメタとなり、ププリン(プロモ)はかなりの時間稼ぎ能力を持つ。
たねポケモンの数が少ない構築になったならかさ増しのためにも入れておきたい。
無色2個エネルギー
無色2個エネルギーはプクリン(ジャングル)がすぐに攻撃できるようになるために必要。
殿堂ポイントに余裕がある限り多めに投入しておきたいカード。
また、無色2個エネルギーはプクリン以外のポケモンにつけることも考えられる。
その筆頭はグライガー(neo1)とストライク(ジャングル)。
プクリンが弱点とする闘への抵抗力を持ち、にげるコストも0なので立ち回りの邪魔をしない。
プラスパワー
「ともだちのわ」の最大ダメージは60点。
1進化ポケモンに多いHP70ラインを一撃で倒すことができないため、このカードを使って一撃で倒せるラインを広げられる。
後述のわるいクロバット(neo4)型でないなら多めに投入したいカード。
スタジアムカード
マダツボミのとうでワザ威力が下げられるとかなり苦しい展開になるほか、せまいジムによっても「ともだちのわ」の打点が下げられてしまう。
それらをトラッシュへ送るためにもとりあえず投入したいところ。
一例としてリムーブ禁止ジムは無色2個エネルギーがはがされにくくなる。
その他、プクリン以外のポケモンが恩恵を得られるものを投入するのもいいだろう。
その他のポケモン・トレーナーカード
学習装置
主力が無色タイプゆえに固有のエネ加速手段を持たないこのデッキにおいては、このカードによる事実上のエネ加速が有効に働く。
無色2個エネルギーは移動できないが、基本エネルギー1枚を移動させられるだけでも次のプクリンがかなり動きやすくなる。
組み合わせの候補
わるいクロバット(neo4)
わるいゴルバット(ロケット団)の「こっそりかみつく」やわるいクロバット(neo4)の「とつぜんかみつく」で相手の場のポケモンを指定してダメージを与えられる。
エネルギーを使わずにダメージを出せるため、2ターン目からプクリン(ジャングル)を動かす展開を阻害せずに倒せる範囲を広げられる。
プクリンでも骨が折れる高耐久ポケモンにはズバット(neo3)の「どくをとばす」でどく状態にすることも考えられる。
ゲンガー・ゴーストライン
プクリンが苦手とする闘に対して抵抗力を持ち、その半数近くの弱点を突くことができる。
その中でもゴーストLv.26(拡張シート緑)は少ないエネコストで攻撃できて動かしやすい。
状況に応じてゲンガー(化石)に進化させることにより、「のろい」で余分なダメージカウンターをベンチポケモンに移し、火力を支援することが可能。
エリカのウツボット(エリカデッキ)
殿堂ポイントの関係で突風を組み込みにくい欠点をエリカのウツボット(エリカデッキ)の「かおりのわな」で補う。
ウツボット自身も一部の闘タイプの弱点を突くことが可能。
エリカのお付きによってベンチにポケモンを並べることも得意なほか、無色2個エネルギーやプラスパワーをオーキドはかせでトラッシュせずに山札に退避させやすいのも特徴。
このデッキの弱点
2進化ポケモンメインのデッキ
プクリンは1進化ポケモンの中では非常に高いスペックを持つとはいえ、2進化ポケモンを相手取るとなるとかなり分が悪い。
特に御三家ポケモンはプラスパワーやわるいクロバット(neo4)で打点を補強しても「ともだちのわ」一撃で倒すことが難しく、プクリンを1発ないしは2発で倒してくる。
総じてエネルギー供給力に長けているので後続も用意されてしまいやすい。
進化される前に仕留められるのが一番なので、デッキ全体の速度を高めておきたい。
全体攻撃・ベンチ狙撃
「ともだちのわ」の条件を満たすためにはベンチにポケモンを多く並べる必要がある。
そこを狙われると相手にサイドカードを稼がれてしまう。
主要カード殿堂ランク
※赤字の殿堂ランクは4点制、それ以外は8点制です。
カード名/殿堂 | 新殿堂 | ハレツー | 高槻 | クラ2016 | うずまき | プレイジム | 名古屋 |
プクリン(ジャングル) | 4点 | 3点 | 2点 | 3点 | 2点 | 1点 | 2点 |
無色2個エネルギー | 3点 | 0点 | 2点 | 2点 | 2点 | 1点 | 1点 |
ププリン(neo2) | 1点 | 0点 | 0点 | 1点 | 0点 | 0点 | 0点 |
ププリン(プロモ) | 1点 | 1点 | 1点 | 1点 | 1点 | 1点 | 0点 |
新殿堂ランクとクラシックレギュレーション2016はプクリン(ジャングル)と無色2個エネルギーへの規制が重く、実質的に構築不可。
逆にハレツー殿堂は無色2個エネルギーが0点のため、プクリン(ジャングル)を2枚入れても2点余る。