オオダネカボチャ

Last-modified: 2022-05-11 (水) 11:01:41

Hodgsonia_fruit.jpg
Hodgsonia_opened.jpg
別名 アブラウリ(油瓜、仮称)
ウリ科ホジソニア属
学名 Hodgsonia macrocarpa
原産地 中国雲南省
つる性多年草

アジアの熱帯林や中国雲南省に生息するウリ科の植物。カボチャと名前にあるが、カボチャ属(いわゆるCucurbita)ではなく、ホジソニア属というグループに属する。
雌雄異株で、カラスウリの花を何倍にも大きくしたような白い花を咲かせる。花が終わると、カボチャかと見紛うような野生植物らしからぬ大きな果実を実らせる。中国雲南省の他に、ガーナやインド、マレー半島やジャワ島に分布している。
果肉は食用にされず、アヒルの卵大の種子や、種子からとった油が食用油として使用されてきており、その種子は現地人に好まれている。それらは豚脂(ラード)のような味があるため、ラードフルーツとも呼ばれる。
元々は野生植物の一種であったが、1958(昭和33)年に種子の有用性が認められ、中国で栽培化された。
和名のオオダネカボチャは戦前に発行された「南方圏有用植物図説」から採用した。別名のアブラウリは平凡社刊行「世界大百科事典」による。
近縁種のHodgsonia heteroclitaの果実は縦溝が入って、よりカボチャに近い見た目になっている。
1280px-Hodgsonia_heteroclita_fruit.jpg
Hodgsonia heteroclitaの果実。19世紀末の植物図譜から。
画像出典

情報出典

  • 中尾佐助「栽培植物と農耕の起源」
  • 南方圏有用植物図説
  • コトバンク

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