このページについて
既製品のドールアイや、カットアイ・ベアアイ類のカスタマイズでなく
虹彩部分含め、アイの模様や全体を個人で加工したものを取り扱う。
既製品のカスタムに関してはアイ説明にて説明している。
ページ内目次
自作アイの種類
- キットを使ったもの
ドールアイタイプのものであれば、作成キットが売っている。 ※ここ最近では余り見かけない気がします・・・。見つけたらラッキー程度に。
- ビーズ+アクリルストーンを使ったもの
ドールアイタイプの自作製作で、簡単かつ安価で作れる方法の一つ。 丸型のビーズ(22mm前後)に12mm程度のアクリルストーンを加工したものを貼り付けて製作できる。 ビーズの他にループエンドや、樹脂粘土などで眼球を作りアクリルストーンを貼り付ける方法もある。
- アクリルストーンを使ったもの
ベアアイ類に似た自作アイ。 12mmのアクリルストーン(カットなしのラウンド型)を使用して作る方法の一つ。 カットありを買ってきてカットありのままアイとして使用したり、表面を削る人もいる。 12mmのアクリルストーンは大粒な為、取り扱っているショップが少ない。
- レジンを使って作成したもの
レジンと言う合成樹脂を使い、アイを作成する方法。 アイの型を先に作成した後にレジンを型に流し込み固める方法になるので 一番面倒かつ、時間・お金がかかる作成方法になる。 ただ、自分で好きな色を作れるので拘る人には好まれる作成方法である。 型さえ作れば様々なアイを作れる方法だが、主にカットアイ・ベアアイ類と似たアイを作る人が多い。 また、これの応用でアイの内部に小さなアクリルストーンを入れる加工や、 ドールアイタイプのアイも存在する。 レジンは大変劣化(黄変)し易いので注意。
作成方法
※以下作成方法を読む前に
あくまでこのページでは、作成方法の紹介程度とさせていただいております。
よって完全には補完できていない点が多々あります。
不明な点は、できるだけご自身で検索するなどして頂く必要性があること
先にご理解いただいた上でご覧下さい。
アクリルストーンを使ったもの
ベアアイに近い自作アイ。
作り方は比較的簡単で、何種類かの作成方法がある。
過去スレに話題に出ていた方法を簡単に説明・紹介するが、
あくまで1つのやりかたに過ぎない。
紹介している方法よりも良い作り方があるかもしれないので、参考程度に。
作り方
過去スレに出されていた方法のまとめ。
全ての作り方の共通項として
まず、アクリルストーン裏に付いている塗装を剥がす必要が出てくる。
コンパウンドなどで削り剥がす方法が一般的かも。
その後、裏部分に何かしらの加工をする。
この裏部分への加工方法が複数存在する。
それらの方法を一部紹介。
- 家庭用プリンタを使う方法
画像処理ソフトを使用し瞳部分(瞳孔や虹彩など)を作成。 そのまま紙にプリントアウトし、アクリルストーン平面部に貼り付ける方法。 プリンタはインクジェットでも問題ないが、水に弱い難点がある。 普通紙に印刷した場合は、接着材や劣化しにくい両面テープなどで接着が必要。 シールタイプのシートに印刷する方が楽かもしれない。 気泡やゴミなどの汚れが入る場合があるのでご注意を。
また、紙に印刷したものを転写する方法もある。 印刷した紙にシリコンの接着剤を塗り、ストーン裏の塗装をコンパウドで落としたものを 接着剤の上に暫く置く。そうすると印刷されたものが転写されたら乾かし メディウムグロスを塗り乾かして出来上がり。といったもの。 乾ききると紙がくっついちゃうから注意を。
- アクリル絵の具やエアブラシを使う方法
ベアアイやカットアイの加工と似たような感じ。 全て手作業になるので、虹彩の表現などができる技術が必要。
必要な材料
- 12mmアクリルストーン
半円・半球タイプで、カットが一切入っていないラウンド型のものがお勧め。 サイズ的に中々見つからないのがネック。 そもそも扱っている店が少ない為、アクリルストーン自体は自身で見つける必要がある。 主に大きめの手芸店やデコストーン専門店などで見つかる場合がある。(確立は低い)
※検索用ヒント(あくまで参考程度に、下記単語で必ずひっかかるとは限らない。)
- マルポコ
半球ラウンドタイプのストーンの総称 - ラウンド
- カボーション
- スワロフスキー#2090/4
滅多に取り扱われていないが、スワロフスキーの#2090/4に12mmのラウンドが存在する。
他のシリーズよりは生産されていないようなので、ほぼ廃盤に近いかも。
問題点・注意点
- 劣化や印刷部分がにじんでくる可能性がある
例えば、両面テープで接着した場合は劣化は解りやすいかもしれない。 また、接着剤でひっつけた場合は接着剤の付けすぎにより印刷部分よりインクがにじむ可能性も。 特にインクジェット印刷した場合、水分・水には注意を。
- 視野可動、瞼とじが難しくなる
アクリルストーン自体ベアアイに近い厚みがあるものが多い為 視野可動がしにくくなったり、瞼を閉じれなくなったりといった危険因子が。
ビーズ+アクリルストーンを使ったもの
ドールアイタイプの制作に使う。
上記で説明したアクリルストーンを使ったものの応用と言っていいかもしれない。
特に眼球の色(虹彩や瞳孔以外の白目部分)に拘りが無い場合は、上記アクリルストーンを使った方法の方が効率が良い。
レジンを使って作成したもの(ベアアイ、カットアイタイプ)
ドールアイタイプ、ベアアイ・カットアイタイプ共に制作できる。
が、作り方に多少違いがあるので別々の項目にて説明する。
作り方
簡単な説明だが
アイの型をとる、作る
↓
完成したアイの型にレジンを流し込む
↓
数日放置して固めて完成
という大まかな流れが存在する。
必要な材料
- レジン(樹脂)
レジンにも様々な種類があるが、透明度が高く劣化しにくいタイプのレジンが一番良いとされる。 良く使われるものが、透明エポキシレジン類になる。 ものにもよるが、完全に硬化するまで24~72時間ほどかかる。
- 型用の原型アイ
ベアアイに似たものを作りたい場合はベアアイを、といった感じで型用に使用するアイが必要。 アイギミックにぴったりなアイで視野可動可なアイを作りたい場合は、そういったアイを探すか 自身で原型アイを試作(例えば大きめのカットアイを購入し、丁度いい大きさまで周りを削る 紙粘土や樹脂粘土などの硬化するタイプの粘土で試作するなど) する必要も出てくる。
- 型取り用の材料
簡易的なやり方だと「おゆまる」というお湯で軟化、硬化するプラスチック粘土製のものがよく使われる。 消しゴムはんこの需要に伴い、比較的安価で手に入る状態のため初心者にはお勧めの方法かもしれない。 おゆまるを使う場合は数日で型崩れが起きやすいのが難点。
他に、シリコン(シリコーン)での型取りもあるが シリコン型取りの場合は、それなりのお金と手間がかかるのが難点。 ただ、先に出した「おゆまる」よりかは劣化しにくいので、長く使える利点がある。 ちなみに防水用のシリコンは型取り向けではないらしい。
問題点・注意点
- 経年劣化(黄変)しやすい
レジンは紫外線などの直射日光に大変弱い。 紫外線対策が施されているものだとそこそこ持つが、安価なレジンを使うと 早くて数日で黄変や退色、劣化が起こる場合がある。 多少濃いめの色にして作成すれば、劣化は目立ちにくい。
- 耐熱性がない
レジンは全般的に熱に弱い。 溶けるとまでは行かないが、熱により柔らかくなってしまう場合がある。 おおよそ40度前後で軟化しだすらしいので、完成品を高温になる場所に置くと大変かも。 グルーガンなどで固定する際は注意が必要な場合も。
- 気泡が入りやすい
硬化が早いレジンを使うと、より気泡が入る危険性は増す。 ある程度は硬化速度が遅めのものを使う方が良いかもしれない。