このページについて
このページでは、主に既製品のアイカスタム方法などを扱う。
既製品アイの種類やお勧めサイズ、アイの違いなどはアイ説明へ。
ドールアイやカットアイなどの加工はこのページで扱うが、自作アイに関しては
自作アイへどうぞ。
アイ構造(アイギミックの構造など)や瞼パーツ(トロ目など)は、各ドールのヘッド項目にて説明。
まつげに関してもヘッド項目へどうぞ。
※瞳孔と虹彩という単語間違いがあったので、瞳孔という単語を虹彩へ置換しておきました。
ベアアイやカットアイで言う黒目部分を瞳孔、
その他の色が付いた部分を虹彩と言います。
ページ内目次
アイのカスタム方法
ドールアイ類
大まかに、
- アイギミックを取り、ドールアイをアイホールに貼り付ける方法
- アイギミックを加工し、ドールアイをアイギミックに取り付ける方法
の2種類がある。
上記の場合は、アイギミックを取り去る為視野可動が不可となったり、瞼なしでないと固定しづらい欠点がある。
下記の場合、ドールアイとアイギミック両方を加工する必要があるため、面倒。
ドールアイでも様々な形のものがあるので、各々の形に合わせて毎回微調整が必要な場合も。
一度加工してしまうと交換ができにくい点も上げられるだろう。
(アイギミックを取る方法でも完全に固定してしまうと、アイギミック不要となる。)
ドールアイを使っても視野可動や瞬きをしたいのであれば、下記の方法が有用である。
更に、ドールアイに変更する場合の注意点としては
- 視線が合っていない(いわゆるガチャ目。真っ直ぐ向いていないような状態)
- 奥目になりすぎる(アイがホール奥に行きすぎてしまい、隙間から中身が見えすぎる状態)
- アイホールとアイの隙間が揃っていない(隙間が左右非対称という意味)
などの注意が必要。
アイギミックを加工する場合
アイギミックを加工し、ドールアイ類を付ける方法を説明する。
大まかな流れとしては
ドールアイを半球にする
(元から半球であるものは必要なし)
↓
アイギミックの白目部分(デフォルトのアイ部分)をギミックより取り外す
↓
アイギミックに半球にしたドールアイを取り付ける
↓
アイの微調整(視線や位置など)
↓
完全にギミックにアイを固定して完成
といった流れになる。
- 白目部分のはずし方
- ニッパーを使う
一番よく紹介されている方法。
握力が弱い人にとっては、意外と力がいる作業かもしれない。
切り口がガタガタになりやすいので、ヤスリやルーターなどで切り口を平面にすることが多い。
- ニッパーを使う
- ルーターを使う
ルーターという特殊な工具が必要だが、比較的綺麗に仕上がるやり方。
ルーターは安いもので2000円程度からある。
アイホール削りなどのカスタムをするつもりであるならば、購入してみてもいいかも。
- 刃先を熱したカッターを使う
スレ内にて紹介されていたやり方。
カッターの刃をガスコンロなどの火で熱し、それを使用してカットするやり方。
(ライターで熱し、作業したという報告もあり。時間はかかるらしい。)
ライターなどの気化しやすい火力を使う場合、刃先がきちんと熱されないので時間はかかるかもしれない。
切断面が綺麗で比較的簡単なやり方の一つ。
熱した直後の刃先は大変熱いので注意。
- アイの微調整方法
仮止、仮組して正面左右にアイギミックを視線移動させてみる。
満足いく位置決めができるまで、
解体、アイギミックを削る、仮止、仮組、検証のくり返しとなる。
アイギミックを取り外す場合
ヘッド解体後、ドールアイをヘッド本体に固定するだけで問題ない。
ドールアイは半球にしなくても入る(ヘッドパーツがしっかり閉まる)のであれば加工は特に必要ない。
難点を上げると、
- プーリップやテヤン・ナムの場合、自由に瞼が閉じれない。
- 瞼パーツを使う場合固定する必要がある(ダルの場合特に問題にならないかもしれない)
- アイギミックは用なしとなってしまう
などである。
アイ変更方法の中では一番手間はかからない方法であるのが利点かもしれない。
(ちなみに、アイギミックが全く必要ないのであればオークションなどで手放す方法も。意外とアイギミックのみ欲しがる人は多い。参考までに。)
飽き性で頻繁にアイを変えたい、でもカットやベアアイはなーと言った方向きの方法。
固定方法に関しては、下記別項目にて記載してある。
カットアイ、ベアアイ類
アイギミックの虹彩部分を取り、代わりにカットアイやベアアイを付ける方法なので、色々なアイに変更したい人や飽きやすい人にお勧め。
デフォルトの虹彩部分はラバー製のものがあるので、再び使う予定がないのであれば、カッターなどでざっくり取る事もできる。
(ちなみに、ここ最近発売されているものや、ダルのデフォルト虹彩はプラスチック製が増えている。)
大まかな方法としては、
- ヘッド解体をしてアイ・アイギミックを取る
- ヘッド解体をせずにアイを取る
上記2種類の方法がある。
ヘッド解体なしでアイチェンジする場合でもデフォルトアイの接着の関係で
解体した方がやりやすい場合も考えられる。
ヘッドの解体方法については、ヘッド解体にて別途記述。
流れとしては
ヘッドを解体する
↓
アイギミックの虹彩部分のアイ(デフォルトアイ)を取る
↓
別のアイに変更
↓
ヘッドを組み立てて完成
といった形になる。
ヘッド解体せずにアイを取る方法
ベアアイやカットアイタイプのアイチェンジのみの場合有効。
カッターなどを使い、虹彩周りに切り込みを入れてゆっくり切っていけば簡単に取れる。
デフォルトアイがラバー(ゴム)タイプのものだと簡単だが、プラスチックの固いタイプだとこの方法は難しい。
デフォルトアイを再利用しないのであれば、遠慮なくざっくり切っても問題ない。
作業の際、アイホールやフェイス部分に傷を付けないよう注意が必要。
例外として、ダルやリトルプーリップの場合は上記方法は難しい可能性がある。
ダルは眉が固定タイプで、デフォルトの虹彩が固いものがある。
また、虹彩全てが見えていない為眉に隠れた部分を剥がす際手間がかかる。
リトルプーリップは、初期以外のデフォルトアイはグルーガンで後ろから留められているものがあったり
デフォルトのアイがダルと同じく固いものが多い為、解体なしでのアイチェンジは大変難しい。
ここ最近出たプーリップも、アイがプラスチックの固いタイプが殆どになるので
この方法は難しいかもしれない。
出来ないと感じたらヘッドを解体してのアイ取りをお勧めする。
虹彩部分の取り方
※注意
ここ最近(おおよそ2008年以降)出たドールに関しては、プラスチック製のアイかつ
接着が非常に強力なタイプのものが多いです。
上の「爪」「後ろ押し」「カッター」程度では取れないものが多いのでご注意下さい。
反対に、比較的古いドールに関しては(2007年頃までのもの)は接着が甘い個体が多いです。
特に2006~2007年頃のドールはラバータイプを採用しているため、比較的簡単に取れる可能性が高いです。
- 爪を使う
爪が長い人で、接着が甘い個体のみ有効。 爪を使って虹彩部分をえぐることができる。 爪を傷つけたくない人にはお勧めできない。
- 後ろから押す
アイギミックの後ろ(隙間)より棒状の物を使い虹彩部分をつつく事で簡単に取れる事もある。 ある程度接着が甘いものでないとこの方法も難しい。
- カッターを使う
カッターで虹彩の周りの隙間に切り込みを入れ取る方法。
- お湯やドライヤーで暖める
アイギミックをお湯(ぬるま湯)やドライヤーで暖めて取る方法。 暖めすぎるとアイギミックが溶ける可能性があるので注意。 また、お湯を使う際は水気を良くとらないとバネ部分が錆びる可能性もある。 参考までに付け加えると、虹彩をピンポイントで暖めるつもりでドライヤーを当て、 手で触って明らかに「熱いな」と思うくらいまでなってから千枚通しで裏から ぐぐぐっと押すとポロリと取れる(2009年以後のドールでの実体験)
- 千枚通し・アイスピックで突き刺す
最後の手段。 上記方法でもアイが取れない場合、アイギミックの隙間(アイの後ろ)より 千枚通しやアイスピックなどで突き刺し、アイを壊す方法。 確実に再起不可能になるので注意。
カットアイ・ベアアイの後ろの出っ張り
特にカットアイの場合に当てはまるのだが、そのままだとアイ後ろの出っ張っている部分があたってしまう。
なので、個々人で後ろの出っ張りをカットしたりして加工する必要がある。
(ドールショップで売っているものだと、加工されて売られている場合もある。)
余分な分をニッパーなどでカットするだけでいいのでそう難しくはないが、
希にカットする際にアイ部分がどこかに飛んでいくことがあるので、注意。
一度で切ろうとせずに3~4回に分けて角度を変えながら切ると綺麗に切れる。
ニッパーが無い場合は、ハサミでも何とか切れなくもないが
ハサミではかなり力が要るし、刃こぼれしやすいのでお勧めできない。
カットアイだと、後ろの出っ張りは約4~5mm残す位の位置でカットして問題ない場合もある。
再カスタムをする予定がある場合は、多少残しておいた方が接着し易いかもしれない。
大体出っ張りをアイギミックの十字部分に当たるくらいの長さにカットしておくと
その出っ張り部分に両面テープでの固定程度で十分となる。
上記の写真のように出っ張りはある程度残しておいた方が接着する際の手間が省ける場合もある。
ただ、仮止め程度の固定方法となるので両面テープの接着の強さにより、ちょっとした振動などで取れる場合もある。
解体の手間が省ける方法でもあるので、よくカスタムする人にはお勧め。
ちなみに、よりアイに近い部分でカットしてしまった場合、固定方法はアイギミックの隙間部分にねりけしやパテなどを埋める方法になってしまう。
あくまで参考までに。
アイの固定方法(ドールアイ、カット・ベアアイ共通)
色々な固定方法があるが、各々の方法について書き出してみました。
練り消しや瞳用パテなどの粘土状のものを使う場合、結構好みなども影響される。
- 練り消し
デッサン用やら色々出ているが、どういった物でも問題ない。 100円前後で購入出来る。 容易に剥がすことが可能なので、再カスタムをする予定がある場合には便利。 消しゴムの一種なので、アクリルアイを練り消しで固定する場合 アイに練り消しが癒着する危険性がある。 また、練り消しでも長期間接着する場合、フェイス部分に癒着する可能性もある。 (特に1stボディはプラスチック製なので要注意。)
- 瞳用パテ
ボークスなどで取り扱っている、瞳用のパテのこと。 値段はお高め。 こちらも再カスタム向き。
- その他パテ
上記瞳用パテの他に、エポキシやポリパテなどのパテを使う方法もある。 硬化型のパテならどういった種類でも問題ない。 ほぼ完全に接着するため、再利用は出来ない。
- スカルピー(スーパースカルピー)
モデリング用の粘土のこと。オーブンで焼くと固まる粘土になる。 余りメジャーな方法ではないが、固まらなく接着もしっかりできる。 売っている場所が少ないのが難点だが、ファンも多いのだとか。
- 両面テープ
普通の紙テープなどで問題ない。 余りドールアイ類には使用しないが、ベアアイやカットアイ類には良く使われている。 完全に固定はできないので、再カスタム向き。
- 木工用ボンド
固定がしっかりできる。 乾くのに時間がかかるのが難点。 また、再利用の為剥がす事はできなくもないが、ボンド部分が付着することも考えられる。 どちらかと言えば再利用無しの接着向き。
- 瞬間接着剤
こちらも固定向け。 接着剤がアイについてしまうと、曇ってしまう場合があるので注意。
- グルーガン(ホットボンド)
固定といえばコレ。ホームセンターなどで入手可能。 固まるのも早いし、結構手に入りやすい為便利。 完全固定カスタム向け。
レジン製ドールアイ(自作やディーラー製)を固定する場合のみの危険因子だが、 グルーガンでの接着はアイ自体が劣化し易い為お勧めできないそう。
- ブチルゴム系接着剤
練り消しのような感じで指で練って使う固まらない接着剤。 素材への影響が少ないのと自在に剥がせる上、接着剤として売られている物だけに しっかりと固定ができる。100円ショップで扱っている所もある。
アイ加工
ドールアイ類
ドールアイの場合は、追加の加工はせずにそのまま使ったり
アイギミックに付けたりする事が殆どになる。
(アイギミックに付ける場合は球状のアイを半分にカットするなどの加工が必要になるが、
カットアイやベアアイの様な加工は普通はできない。)
カットアイ、ベアアイ類
元々色が付いているものだと加工せずに付けても良いが、変わった色や通称キラ目にしたいのであれば多少の加工は必要となってくる。
- ホログラムを使う
所謂キラ目にしたい場合はよく使われる。 ホログラムシートなどを購入し、アイの下に敷くことによってキラキラした目にできる。
- ホイルシートを使う
折り紙などの金や銀の様なシートのこと。(折り紙の銀を使ってもOK) 色々な色が出ている為、アイ自体を再利用したい人にお勧めな方法。
- ネイルカラー(マニキュア)を使う
アイの裏よりネイルカラーを塗る方法。 ラメ入りのアイを作りたい場合などはよく使われるし、 身近にあるものなので意外と良く使われている方法。 ネイルカラー類を使った場合は、マニキュアにアイが溶けてしまう為アイの再利用は不可。 失敗した場合は諦めましょう。 リムーバー(除光液)を使って落としてもアイ自体が溶けていくだけです。 (これを逆手に取って白内障のような曇った目を作りたい場合はわざと濁らせる事ができなくもない)
- アクリル絵の具を使う
アイの裏よりアクリル絵の具を塗る方法。 自身で色を作ることが可能な為、綺麗な色彩のアイを作りたい時はお勧め。 乾くと耐水性になるし、同じアクリル系の材質を使用している為癒着しやすい可能性が。 再利用したい時は、アクリル用の溶剤(Mrカラーのうすめ液は意味なし)で取れなくもないかも。 仮に取れたとしても、色素沈着している可能性が高い。 以上の理由から再利用は考えない方が良いかも。
- その他
上記方法を組み合わせて使う方法もある。 例えば、マニキュア+ホログラムなど。 色々な表現方法があるので、後はご自身で試行錯誤して下さい。
その他のアイカスタム
白目部分のカスタム
虹彩のみでなく白目部分(莢膜)のみをカスタムする方法もある。
かなり少数派のカスタム方法になる。事例が少ないためあくまで参考までに。
- ネイルカラー(マニキュア)を使う方法
白目部分に好きな色のネイルカラーを塗る方法。
アイギミックの白目部分はプラスチックのような素材になるので
ネイルカラーを使用した場合は再利用は難しい(完全には取れない)可能性がある。
使用するさいはご注意を。 - ネイルシールを使用する方法
白目部分にネイル用のシールを貼り付ける方法。
虹彩部分を変えただけでは物足りない場合や、
綺麗なアイや派手なアイにしたい場合には有効かもしれない。
Q&A
アイ全般
- Q:アイ表面が曇ったなどのトラブル
A:コンパウンドで磨けばなんとなかる場合も。 うっかりアイに接着剤をつけてしまって表面がくもってしまった場合、 細かい目の模型用コンパウンドを使うとなんとか取れる場合がある。 コンパウンドでも粗めのものもあり、粗いもので磨くと酷くなる場合もあるので注意。
ドールアイ類
- Q:ボークスのメタリックアイってどう?
A:OK以下過去スレからの転載です。 ギミックから白眼切ってメタリック20mm装着したよー。 視線移動はネジのゆるめ具合で大丈夫だった。瞼開閉はむりぽ。 ギミックを削って開閉出来るようにしたけど、18mmが無難だと思う。 眼力がつくからご注意あれ。
- Q:アクリルアイをアイギミックに取り付けたけど奥目になる。
A:※過去スレからの転載です。参考程度に。 稼働出来るようにしたくて半球状のものを削って、デフォのアイと高さを同じにしたんだ。 ギミックに接着して止めてみたら、目の横と目と下瞼?の間にかなりの隙間が出来る。 使ってるのは瞳孔(虹彩)が盛り上がってるタイプ。
デフォが半球状に近いから、瞳孔(虹彩)が盛り上がってるタイプなら 「白目の部分」で高さを合わせないと当然隙間は拡がる。 アイの直径も関係するだろうし…稼動を求めるなら隙間は仕方ないんじゃないかな。 オクとかで「瞼パーツ自体を外して調節している人」も多いと思う。 瞼パーツに干渉しない分、手前に出せるから隙間減少できる。