ギカントブロッブ

第三章『水棲種』
水棲種　不定形類　『　巨人種を苗床とする超大型スライムの一種（ギカントブロッブ）　』
[添付]

生態

　巨人族の死骸から発生するスライムの一種。その苗床のせいもあってか最も巨大な威容を誇る。
　凡その平均サイズで言えば立木程度、最大の個体ともなると貴族邸宅一個分にも相当する。
　その体は強酸性であり、周囲の全てを飲み込みながら鈍重な調子で移動を繰り返す。
　前述巨人郷付近特有の魔物であり、巨人達もこれの危険性を重々承知しており、彼等によって度々駆逐されているが、極稀にその包囲を逃げ延びた個体が、我々人間の領域までやって来る事がある。
　その場合、下手な龍種よりも余程性質の悪い巨大さとなっており、記録によれば、一個騎士団を飲み込んだ末、宮廷魔法使団総出での集中砲火によって漸く駆逐できた、との事である。

関連事項

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