ドルフィンドラゴン

第三章『水棲種』
水竜種　哺乳類　『海豚龍（ドルフィンドラゴン）』

生態

龍や蛇の如く長い体を持つイルカ型の水竜。体長は最大25m。胴回りは80cm。
頭近くの大きな胸びれは腕として機能する。くちばしの内側には鮫らしい鋭い牙が並んでいる。
水陸両性で強い遊泳力と遠泳能力を持つ。水中では胴体を縦にくねらせて優雅に泳ぎ、地面では胴体を横にくねらせながら這いずって移動する。寝る時はとぐろを巻く。なお、胴体は育つ度に少しずつ細長く伸びる。
視覚や聴覚に優れている他、普通のイルカより数倍ものの知能を持ち、言葉を話す力も備わっている。食性は魚食。有事にはくちばしから水や冷気を吐き出す。

性質は穏やかで人懐っこいのが特徴で獲物=好きな相手を捕まえて愛でる。獲物を見つけると静かに近づき、長い体を器用に動かす。そして手足を縛り、肩から下の全身を包む様に胴体を幾重にも巻き付けて縛り上げる。
そうして獲物を捕まえると巻き付けた体を押し付け、優しく締め付ける。柔らかい胴、獲物が呼吸できるほどの力加減、そして獲物を揉み解す様に動くとぐろ。そのため、相手は締め付けられるたびに気持ち良く感じてしまう。

その後は気持ち良さそうにしている獲物の頭や頬を撫でてあげたり、頬ずりしたり、舌で舐めたり、くちばしでキスしたりして、獲物にじゃれつく。幾重に巻き付いた胴体が動いて相手の全身を撫で回すこともある。
特に好きな獲物だと軽い締め付けが数時間続いてしまう。場合によっては口を大きく開けて獲物を頭から咥え込もうとする素振りを見せて驚かせることも。

関連事項

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