AWS

Last-modified: 2018-03-27 (火) 20:54:45

AWS(Automatic warning system)は、前方の信号機の状態を運転士に伝達するシステム。イギリスの在来線で使用されている。

装置の構成

信号機の一定距離手前にある、線路の間にある黄色い地上子を通過した際に動作する。信号機については、信号と標識/イギリスの項を参照。

運転台には「Sunflower」(ひまわり)と呼ばれる丸い表示器が置かれている。信号が青の際は黒一色に変わり、黄色や赤信号の際は放射線状に黄色と白の縞模様の表示に切り替わる。

表示機に加えて音も鳴り、青信号時はベルあるいはチャイムで進路の安全を、黄色や赤ではブザーで危険を伝える。青信号時の音は基本的に古い車両がベル(ジリリリン)で、新しい車両は電子音(ポーン)が鳴る。

実際の動き

前方の信号が青色の状態で地上子を通過すると、ベルあるいは電子音が1回鳴る。ひまわりは縞模様から黒い色になる。この場合は運転士が要する操作はない。

前方の信号が黄色か赤の場合、地上子を通過するとブザー音が鳴り、ひまわりも縞模様になる。信号だけでなく速度制限予告標識がある場合も、この警告音が鳴る。

Train Simulatorの操作では「Q」キーが確認ボタンである。

この状態で確認ボタンを押せば警報が止み、次以降の信号が青になるまでひまわりは開き続け、青でまた黒くなる。確認ボタンを押さずに一定秒経つと、非常ブレーキで強制的に停車する。

TPWS

AWSが信号に対する保安装置だが、TPWSは速度に対する保安装置。

一般的に場内信号機または出発信号機の前に設置されている。

黒い網状の地上子で、実際に動作するのは二個一組。

仕組みは単純、停止信号の前で15mphの点照査を行うだけである。特に操作は不要で、速度超過時は非常ブレーキがかかる。