概要
終盤、パブの吟遊詩人から「サルーインを倒せる戦力の準備が必要である」と教えられる本作。
紹介もしてくれるわけだが、それは今までの行いによって大きく変化することがある。
その候補は【冥府】・【オールドキャッスル】・【最終試練】の3つ。
ところが詩人さえ出し抜いて、3箇所全ての情報を訊き出し、1度のプレイでその全てを巡ることができる。
RS1
【善行・悪行】を調整することで可能*1。
やり方は幾通りかあり、どの地点が最初であっても三地点制覇は可能。ただしいずれのルートでも、序盤からそれを意識した事前のプランニングは必要。
特にオールドキャッスルと最終試練の両立は知識がないと難しい。
冥府については「タイニィフェザーの依頼を受け、フレイムタイラントを倒す」というルートもあり、詩人からの宣告・ストーリーの時期とは一切関係なく入れる。ある程度柔軟にプランを組むことも可能。
各地点の宣告を一度でも受けておけば、そのフラグは消失しないため、その後の攻略の順番は自由。
巷で言われている、「最終試練に行く前に一度ウロに行き、オールドキャッスルの地名を出しておく」などの作業は不要である。
例えば極端な例として、アルツールを宣告の舞台とすることで、
「①オールドキャッスルの宣告を受ける。→②アクアマリンを返して最終試練の宣告を受ける。→③ガラハドを殺害して冥府の宣告を受ける。」
といった手順で、地図移動無しで三地点制覇が完了する。
とはいえ、アクアマリンを渡すなどの「三地点制覇とは別の意味での損失が発生する立ち回り」はできれば避けたほうが無難*2。
それを除いても善行を増やすイベントは最後まで温存できるものが3種あるので、これを確保しておけば計画はずいぶん立てやすくなるはず。
ガラハド殺しも温存できるため、いきなり手を出すようなやり方はフォローこそできるがかなり難易度が上がってくる。
また原則的に、ガラハド蘇生をした後は、誰もデスの生贄には捧げないほうがいいだろう。
必要最低限の条件は以下。脚注の情報先がレイアウト崩れを起こしているため改めて記述する。
複数の条件を満たす場合は冥府が最優先されることに注意したい。
| 条件 | 冥府行き条件 | 善行値 |
|---|---|---|
| 冥府 | ◯ | - |
| 最終試練 | ✗ | 5以上 |
| オールドキャッスル | ✗ | 4以下 |
プランの具体例
手順が少なくオールドキャッスルが初手になるため戦力増強を早期に行える方法。
唯一の注意点は意識的に善行を抑える立ち回りが必須であること。イベントはかなり放棄することになる。
善行は終盤に3点稼げるため、先に稼ぐべきは最低2点でOKだが、その場合は【モンスター軍団襲来】という特A級の事件をかなり長い間後回しにすることになる。
- 善行を4以下にして終盤を迎えることでオールドキャッスル出現
- 残ったイベントで善行を5以上にして最終試練に入る
- 【フレイムタイラント】を倒すか、あるいは【ガラハド】から【アイスソード】を奪うことで冥府に入れるようにする
- SFC版では【固定シンボル消去】でフレイムタイラントを無理矢理消しても冥府に入れるが【ハマリポイント】に注意
イベントに首を突っ込みすぎて善行が貯まりすぎた場合の方法。
特に序盤から中盤にかけて善行条件がそこかしこに仕込まれているため、イベント着手を優先しているとこのルートになりやすい。
加えてグレイ編ではアイスソード強奪ガラハド殺しルートをやろうとすると、ある程度の経験もしくは調査も必要になってくるし、序盤の立ち回りにかなり注意が要る。
- 善行を5以上にして終盤を迎えることで最終試練出現
- 【フレイムタイラント】を倒すか、あるいは【ガラハド】から【アイスソード】を奪うことで冥府に入れるようにする
- グレイ編の場合、フレイムタイラントを倒すルートなら初期のガラハドと別れずに冥府まで連れて行き、生贄にすること
- 他の主人公の場合、フレイムタイラントへの対処方法に関係なくガラハド殺しは必須
- 仲間を生贄にすることで善行を3以下にしてからガラハドを蘇生させ、オールドキャッスルに入れるようになる
- このルートでまた最終試練に行く条件を満たすと再び最終試練に入れる
こちらも主に序盤の善行イベントを多数やる場合に適用しやすい方法。
また、ホーク編で【商船員】を10人以上殺している場合はこのプランしか採れない。
- ガラハド蘇生後の善行値が4以下になるよう調整しつつ、並行して【ガラハド】から【アイスソード】を奪っておく
- ホーク編で商船員大量殺しをした場合は、【フレイムタイラント】の依頼を受けてガラハド加入させてもOK
- フレイムタイラントを倒すもしくは終盤の冥府宣告を受けて冥府へ
- ホーク編で商船員大量殺しからのガラハド加入をした場合、冥府で彼を生贄にすること
- ガラハド蘇生後、オールドキャッスルの宣告を受ける
- 残った善行イベントで善行値を5以上にして最終試練の宣告を受ける
- Lapse Pointerで紹介されている「アルツールにガラハド出現」「詩人からの冥府宣告を最終的に回避する」「冥府の出入口フリーパス」「火のゆらめきを入手して部下を穏健化させる」の4点を満たした上でグリッチなしの三地点制覇をする方法は、意外なことにこのホーク編の商船員皆殺しルートだったりする。ガラハドとフレイムタイラントを両方生かしたまま冥府に入れるのがミソ。
次の方法は、初心者には難易度の高いグレイ編ではこの方法がおそらく最も簡単だろう。
- 善行を4以下にしつつ【フレイムタイラント】を倒すことで冥府開通、手順⒊を満たすまで生贄はステイ
- 終盤にオールドキャッスルの宣告を受ける
- 残ったイベントで善行を5以上にして最終試練の宣告を受ける
- この方法では冥府宣告を受けられないが、こだわる場合は手順⒊を満たしてから生贄を捧げればいい。
MS
【イベントランク】20以上の段階で【恩寵値】のポイント量で三地点の語りを聞くことができる。
- ただし各地点で【サルーイン】の居場所を聞いた場合、以降は三地点の語りをどれも聞けなくなるほか、最終試練については語りを聞いていても行けなくなる。
- 冥府はデスにサルーインの居場所を聞くのが任意で、オールドキャッスルは語りを聞いた後、ウソの子供に場所を聞けばフラグ関係なく入れる。
- その為、回る順番は「①冥府(サルーインの居場所を聞かない)→②最終試練→③オールドキャッスルの順」にすること。
- フレイムタイラント殺害ルートであれば、冥府に関しては語り不要なので後回しにしてもいい。
本作ではタイニィフェザーの依頼を受けなくても戦えるし、【ブレイズスレイブ】になった状態で戦うルートもあるため、条件を満たしやすい。 - なお、本作の冥府は詩人から語りを聞かなかった場合、デスからサルーインの居場所を訊き出すことができない。
- フレイムタイラント殺害ルートであれば、冥府に関しては語り不要なので後回しにしてもいい。
- 最終試練を制覇するため、PS2版のグリッチなしでは【吟遊詩人】をラストまで連れて行くことはできない。したがってリマスター版では不可能。
それぞれの語りを聞くためのボーダーラインは以下。恩寵値がどれも高い場合は最終試練が最優先されることに注意したい。
本作では主人公ごとに恩寵値の初期値が違っている。そのため特定の拠点に入りやすい・入りにくいケースがある。
- エロールの恩寵値:基本100だが、アルベルト・グレイ・バーバラは150
- デスの恩寵値:基本0だが、グレイは50
- サルーインの恩寵値:基本0だが、グレイ・ジャミル・ホークは50
- シェラハの恩寵値:基本0だが、グレイは50
特定の拠点の語りを聞いてから別の拠点の語りを聞きたい場合のコツは以下などがある。
- 冥府に行く条件を終盤で狙うなら、オールドキャッスル出現後に「ガラハドを一度加入した後にアイスソードを奪う」ことで、最終試練ボーダーに引っかかってない限り確定。
- イベントランクが20以上で最終試練が出た場合にはエロールの恩寵を出すか、エロール神殿以外の神殿で術を購入して恩寵値を下げればオールドキャッスルを狙える。
- イベントランクが20以上でオールドキャッスルが出た場合には、メルビルのエロール神殿で光術を購入し恩寵値を上げると最終試練を狙える。
総じて、三地点の場所を紹介してもらうボーダーラインは大きく下がった一方、実際に訪問する段階での立ち回りに注意が必要となった。