【南大陸】

Last-modified: 2021-12-17 (金) 02:52:27

SF2

本作のサンダイル世界における大陸区分のひとつ。地図上では左側の大陸の大半を占める。
かつて栄えた先行文明の種族が骨を埋めた土地でもあり、同時に人類誕生の地でもある。
 
半分以上が【大砂漠】に覆われており、先行文明の種族が乾燥地帯を苦手としていたため、ただ一つの例外を除いてクヴェルは見つかっていない。
そのため、【ハン帝国】時代もこの大陸が争いに巻き込まれることはなく、代わりに鍛治技術が発展していた。
特に造船技術は他の大陸が足元にも及ばないレベルまで達しており、大型の船舶はほぼこの大陸が独占して所有している。
また、ハン帝国崩壊後に帝国最盛期を支えた五賢帝の子孫がここに移住しており、その善政がのちの【ナ国】を形成した。その影響で、術不能者に対する差別意識は東大陸に比べれば激しくはなく、身分制度も比較的穏やか。
その穏健な政治状況は、劇中でも追放された【ギュスターヴ13世】【シルマール】の手引きで亡命した移住先がこの大陸であったことが証明している。
術に関する研究も、クヴェルによる既得権益の存在しなかったこの大陸においては大いに進み、人間の手によって作られた術発動装置である【ツール】もこの大陸からの発明である。
 
とはいえ、クヴェルによる恩恵を受けていないかと言えばそうではなく、ナ国の首都【グリューゲル】は東大陸からの移民を受け入れ開墾に従事させた際、クヴェルの恩恵を多大に受けている。
もっともそれでも食糧自給率は充実しているとは言えず、砂漠西部にある【フォーゲラング】から食糧を輸入する必要性に迫られており、比較的穏やかなこの地域の唯一とも言える弱点はこの「農業」であると言えるだろう。