伝承/カラムの物語

Last-modified: 2023-01-30 (月) 23:54:49

カラムの物語/The Tale of Vel Karam

見出しテキスト記述元
第1節"銀色の塔の上、最も明るい木々の上、ヴェル・カラムの伝説が謎の中に漂っている。"スキルツリー/信仰心強化
第2節"ヴェル・カラムの名は静かな恐怖とともに語られ、街が変われば話も変わり、その詳細は常にぼやけている。"スキルツリー/筋力強化
第3節"魔女だといわれるときもあり、クラウケンといわれるときも、ネクロマンサーや悪魔だといわれるときもあり、人間には理解できない存在だといわれるときもあった。"スキルツリー/精神力強化
第4節"ヴェル・カラムの実体は歴史の中に埋もれていったが、誰もが口をそろえて言ったのは、彼女が海から生まれたということだった。"スキルツリー/精神力強化
第5節"彼女があなたの町に来ればその年は豊作となるが、彼女は銅貨ひとつ求めず、ただ休む場所がほしいという。"スキルツリー/精神力強化
第6節"だからあなたの町は、光の使者として彼女を歓迎する。
しかし彼らの信頼と愛を感じると、彼女は夜のうちに姿を消す。"
スキルツリー/信仰心強化
第7節"そして彼女が去って13日が過ぎると、灰色の霧が発生し、悲劇が町をおおう。"スキルツリー/信仰心強化
第8節"灰色の霧の中で起きるのは、干ばつまたは凶作。子供らは手首の先を失い、不具となって残される。"スキルツリー/信仰心強化
第9節"子供の傷は刃ではなく、暗き魔法によるもの。
そして同じ魔法の力でその傷は閉じられ、血は止められる"
スキルツリー/魔力強化
第10節"近くの村にも遠くの村にも闇は広がり、ヴェル・カラムが残した傷跡は何世代にもわたって受け継がれた。"スキルツリー/精神力強化
第11節"鍛冶屋も商人も農民も高貴な者も、片手を欠いて生きていた。
ヴェル・カラムの残した影のために。"
スキルツリー/魔力強化
第12節"数十年が過ぎ、この話は広く知られるようになったが、彼女は歩みを止めることなく、何も知らぬ町に歓迎され、その町に悲劇をふりまいた。"スキルツリー/技量強化
第13節"そしてある町に英雄が生まれた。
自らの運命を知らぬ彼は、農具を持つ代わりに剣の修練に明け暮れた。"
スキルツリー/筋力強化
第14節"英雄の名前はエガッリ。ノート・ハメロ族の男。
魔女が残した傷跡を、彼もまた受け継いでいた。彼は片手を欠いていた。"
スキルツリー/体力強化
第15節"彼は自らの不幸を嘆くことなく、過去にとらわれることもなかった。
彼は魔女にやられたわけではなく、ただ魔女の負の遺産を受け継いだだけだったから。"
スキルツリー/筋力強化
第16節"そしてエガッリはよく修練し、一人前の男となった。片手を欠いていても、彼が恐るべき剣士であることは確かだった。"スキルツリー/信仰心強化
第17節"19歳になったとき、エガッリは旅に出た。
剣を持ち、鎧を着こみ、食料を持って、闇の中へと旅に出た。"
スキルツリー/信仰心強化
第18節"彼は森を抜け、深い谷を抜け、恐ろしい音に満ちた夜をすごした。危険なのは昼も一緒だった。"スキルツリー/筋力強化
第19節"エガッリはクロスボウを作り、獲物を狩った。そしてキノコやベリーや木の根を集め、それを食べて生き延びた"スキルツリー/技量強化
第20節"暗い森を2週間歩き、彼は開けた場所に出た。
遠くに塔が見えたが、彼はそれがなにか知っていた。"
スキルツリー/魔力強化
第21節"しかしその瞬間に、彼の背中に矢が突き刺さった。木々の中から叫び声が聞こえた。
待ち伏せだ。
彼は襲撃されたのだ"
スキルツリー/技量強化
第22節"片手で剣をかまえたエガッリは、眼前の脅威に相対した。木々の間に目をこらした彼は、10人の蛮族を確認した。"スキルツリー/技量強化
第23節"あらゆる方向から矢が放たれたが、彼の鎧によってはじかれた。
彼は剣の嵐と化し、あたりに血が吹き荒れた。"
スキルツリー/体力強化
第24節"エガッリは1人ののどを切り裂き、1人の身体を貫いた。
3人4人と倒すうちに、地面は血で染まった。"
スキルツリー/筋力強化
第25節"ダガーとこん棒をかわしながら、彼は斬って斬って斬り続けた。
耳に鼻に腕に脚、ナイフを持ったまま手は落とされた!"
スキルツリー/精神力強化
第26節"蛮族は次々と逃走し、ついにはふたりだけとなった。
エガッリのクロスボウから放たれるボルトは常に正確だった。"
スキルツリー/精神力強化
第27節"すっかり血にまみれたが、その目に光を宿した彼は、月明かりの下で傷の手当をした
旅を続けるのに問題はなかった。"
スキルツリー/回復ポーション
第28節"さらに3日歩き続け、塔が目の前に迫ったとき、エガッリは確信した。
それが魔女の巣であることを。"
スキルツリー/筋力強化
第29節"塔の門をトゲがおおい、それらは複雑にからみあっていた。
エガッリは正義の怒りを感じながら、それらを切り落とした。"
スキルツリー/クラス2戦士
第30節"古より放置された、冷たく湿った石床の上に踏み入れたエガッリは、塔の階段を上り始めた。一段一段着実に。"スキルツリー/精神力強化
第31節"階段は空の近くで終わった。ここはヴェル・カラムの廃墟。
エガッリは切られた手で飾られた扉の前にやってきた。"
スキルツリー/魔力強化
第32節"その手は暗黒魔法の力により、今でも生きているかのようだった。
トリスティンにカダニア、あらゆる土地の者の手がそこにあった。"
スキルツリー/魔力強化
第33節"エガッリは扉のノブに手をかけ、苦もなくそれを回転させた。
扉に飾られた手が動き、弱々しく彼に触れようとした。"
スキルツリー/精神力強化
第34節"部屋の奥のとても暗く、とても不吉なその場所にエガッリが見つけたもの。
こんなに恐ろしいものを彼はそれまでに見たことがなかった。"
スキルツリー/クラス3軽装備
第35節"床にはかごが並べられ、旗には糸が通されていた。
かごの中に積み上げられ、糸でつなぎ合わされていたのは、切断された無数の手だった。"
スキルツリー/体力強化
第36節"触れられた手はびくりびくりと動きながら、泣いているかのように音を立てた。
魔女が奪ったのは単なる血肉ではなく、生命のかけらだったのだ。"
スキルツリー/魔力強化
第37節"部屋の隅に布をかぶり、腰をかがめ、安楽椅子に揺られる者がいた。
あそこに座っているのはヴェル・カラムなのか?
彼女なのか?"
スキルツリー/精神力強化
第38節"「魔女よ私はそなたを冷たい地下にほうむるために来た」
彼はそういい、剣を抜いたが、しわがれた声で「やめて」といわれ、思わず一瞬たじろいだ。"
スキルツリー/体力強化
第39節"彼は剣をふりかぶり、布をかぶった塊めがけ、力いっぱい振り下ろした。
それは崩れ落ち、骨の塊となったその背後で、誰かが笑う声がした。"
スキルツリー/筋力強化
第40節"そこに彼女がいた。
その身体に闇をまとい、その肌は恐ろしく白く、銀の髪を持つ若い娘。
空を編んだローブをまとって"
スキルツリー/精神力強化
第41節"「私の勇敢なる騎士よ、あなたはここまで長い旅をしてきました。
でも、もう休むときです。
ここに来て、私の胸に頭をうずめてください。"
スキルツリー/信仰心強化
第42節"しかしエガッリは魔女の魅力に屈しなかった。
彼は鋼鉄の意志とともに前方に突進し、魔女の首を剣で貫いた。"
スキルツリー/技量強化
第43節"魔女の魔法は強力だったが、もはやそれも役に立たなかった。
傷口から彼女の生命が流れ出し、彼女の力は失われていった。"
スキルツリー/回復ポーション
第44節"若くて新鮮だった彼女の肌は、エガッリの目の前でみるみる老いてゆき、しわだらけになり、灰色に変わった。"スキルツリー/信仰心強化
第45節"「この愚か者め」
魔女は言った。
「お前は私が奪った子供すべてを滅ぼした。我々の命の糸はつながっているというのに」"
スキルツリー/技量強化
第46節"エガッリは自らがしたことを顧みて、恐怖におののいた。
切断された手たちが腐臭を放ちはじめ、見る間に腐っていった。"
スキルツリー/魔力強化
第47節"その臭いは耐え難く、彼はその場を立ち去った。
そして故郷に帰った彼は、そこが廃墟と化したことを知った。"
スキルツリー/魔力強化
第48節"ヴェル・カラムに手を奪われた者たちは、斬られたその部位から身体が腐りはじめたのだった。"スキルツリー/活力ポーション
第49節"腐敗はすぐに全身にいたり、多くの者の命を奪った。
早くに気づいて身体を切り落とした少数の者だけが助かった。"
スキルツリー/回復ポーション
第50節"この病は急速に広まり、彼らの精神を犯し、空腹だけを知る、獣へと変化させた。"スキルツリー/信仰心強化
第51節"その土地は腐った者たちであふれ、生きている者たちはその餌食となった。
魂を食らう腐敗はさらに広がり、世界の終わりを感じさせた。"
スキルツリー/精神力強化
第52節"そして片腕の騎士エガッリは、破滅をもたらした者となった。
彼はその生涯を償いと、ヴェル・カラムの子供の討伐にささげた。"
スキルツリー/体力強化
第53節"彼は腐った者を倒し続け、ついに最後のひとりを倒した。そして生き延びた者は語った。
ヴェル・カラムの物語を。"
スキルツリー/筋力強化