伝承/チャンシの薬学

Last-modified: 2023-01-31 (火) 23:05:15

チャンシの薬学/Chauncy's Medicine

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1章"回復薬や軟膏を用いた治療は、文字が誕生するよりも前から治癒師や賢者によっておこなわれてきており、神の力を使う治癒とは種類が異なるものである。"スキルツリー/回復ポーション
2章"現在の薬学のルーツとなったのは、カダニア・ロジェッラまたは紅草と呼ばれるシダのような植物である。
カダニアの沼地でも最も毒性の強い地帯に生息する紅草は、そのまま口に含むとものすごく苦いが、臼ですりつぶしてリンゴ汁を加えることで、良質な味となる。"
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3章"紅草の効果は驚くべきものであり、これを飲んだ者は急速に傷がふさがり、傷跡が消え、身体に力がみなぎることとなる。
これらは比較的安価に生産できたことから、人々は病と死の撲滅すら可能ではないかと期待し、多くの民衆が紅草のとりことなった。"
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4章"紅草はほかの植物との調合にも用いられた。
東部に植生し、似たような特性を持つクリムフラワーや、北部の厳しい山岳気候の中で植生し、ふさふさとした草を生い茂らすワインモスなどもそのひとつである。"
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5章"北部では伝統的にパンと健康に密接な関係があると考えられており、パン屋と治癒師は同じものでもあった。
パン屋はワインモスを粉にしてパン生地に混ぜ、それにドライフルーツを加えて「ハートロール」と呼ばれるパンを焼いた。"
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6章"東部では三神の教会によってクリムフラワーが管理され、その蜜を使った「紅蜜」と呼ばれる薬が生産されるようになった。
紅蜜は販売に際して教会の印を押す必要があり、こうした印がない商品は規制の対象となった。
やがてこうした非公式な紅蜜は「紅蜜の雫」と呼ばれるようになり、それらを扱う闇市が誕生した。"
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7章"南部ではクリムフラワーの一種であるハートアイと呼ばれる植物が、デヴァラの光の聖職者によって集められた。
これに祝福の光水を混ぜて作ったのが「祝福の水」と呼ばれる魔法のポーションである。貧しい者を癒すのはデヴァラの光の最も重要な布教活動でもあったため、彼らは所有する資源の多くをついやしてこの祝福の水のストックを蓄えた。"
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8章"カダニアの紅草と青草は非常によく似ているが、その性質はまったくもって異なる。
青草はしばしば月草とも呼ばれ、洞窟に植生するホワイトジーマという菌を苗床に育つ植物である。
ホワイトジーマ自体には強い毒性があるが、青草には活力を回復させる力がある。"
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9章"紅草と同じように、青草もまた薬品の材料として広く使われている。
南部と東部の大陸に植生する青草は、蜂蜜酒と混ぜることで強力な活力回復薬となり、飲んだ者が悪酔いするようなこともない。"
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10章"デヴァラの修道院では、パラディンや治癒師に活力を与えるため、聖職者たちによって特別な布が用意される。
この布は一定の大きさに切られ、端を縫い合わされ、美しい装飾がほどこされている。
そして彼らはこれを7日の間香水とすりつぶした青草に浸すのだ。"
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11章"活力の薬を作る際、マークドールの民は山中で採掘されるリュリータというクリスタルを用いる。
採掘の難しいこのクリスタルは、簡単に砕くことができ、砕いた者の皮膚に吸収されて同化する性質を持っている。"
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12章"強いワインの中には、紅草と青草の派生物が入っていることもある。
こうしたワインは非常に稀少であり、どのように誕生したのかもわかっておらず、作成方法も謎につつまれている。"
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