猫の王の物語/The Cat King
見出し | テキスト | 記述元 |
1頁 | "猫を見かけた者はよく、それを幸運のきざしだと考える。それは大体において間違っていない。 しかし中には猫を恐怖の象徴としてとらえ、家に連れて帰ればきっとよからぬことが起こると考える土地もある。" | スキルツリー/魔力強化 |
2頁 | "昔々のこと。一匹の小さくてやせこけた銀色の猫が、悪天候から逃れるために、粗雑な木箱の下にもぐりこんだ。 木箱は雨と風をかろうじて防いでくれただけだったが、それでも何もないよりはずっとましだった。" | スキルツリー/クラス1猛獣使い |
3頁 | "疲れた様子の1人の男が、その銀色の猫を発見した。 猫は寒さにふるえていたようだったので、男は自分の住むバラックに連れて帰ることにした。互いに身体を寄せ合えば寒さも和らぐと思ったし、自分の身にもなにか幸運がもたらされるのではないかと思ったからだ。" | スキルツリー/体力強化 |
4頁 | "しばらくの間、男と銀色の猫はお互いの体を温めあった。 バラックは雨と風をほとんど防いでくれた。 しかし男はすぐに病にかかり、小屋から出ることも、起き上がることもできなくなった。" | スキルツリー/信仰心強化 |
5頁 | "病にかかってほどなくして、男は死んだ。 彼の死から少したったころ、キノコを集めていた小柄な老婆がたまたま小屋を発見した。 寂しそうな様子の小さな銀色の猫を見た老婆は、自らの孤独の慰みになるかと、自分の住む小屋に連れ帰ることにした。" | スキルツリー/技量強化 |
6頁 | "しばらくの間、小柄な老婆と銀色の猫は互いの孤独を埋め合うように暮らした。 小屋の中は暖かく、雨と風を完全に防いでくれた。 老婆はさらに老い、すぐに小屋から出ることはできなくなった。" | スキルツリー/精神力強化 |
7頁 | "それからほどなくして、老婆は死んだ。老婆には家族がいなかったので、小屋は競売にかけられることになった。 そして小屋の整理をしにきた競売の係員は、そこで銀色の猫を発見した。ネズミの被害に悩まされていた彼は、猫を自分の家に連れて帰ることにした。" | スキルツリー/体力強化 |
8頁 | "しばらくの間、猫は忠実に係員の家のネズミを追い続けた。 しかしほどなくして、家の中にいたネズミはすべて姿を消した。 ネズミの心配がなくなった係員は、猫を家から追い出した。" | スキルツリー/技量強化 |
9頁 | "競売が終わってしばらく経ったころ、お金持ちの未亡人が係員のもとを訪れた。 しかし彼の姿はどこにもなく、そこにいたのは大きな銀色の猫だけだった。 自分の子供の遊び相手になるかと、未亡人は猫を大きな邸宅に連れて帰ることにした。" | スキルツリー/精神力強化 |
10頁 | "しばらくの間、猫は未亡人の子供たちのよき遊び相手となった。 しかし子供たちが成長し、家で遊ぶよりも狩猟や異性との付き合いに興味を持つようになると、彼らは猫に興味を示さなくなった。" | スキルツリー/精神力強化 |
11頁 | "それからほどなくして、妻と別れた1人の王が、新しい妻を求めて邸宅を訪れた。 しかし邸宅の中で彼が見つけたのは、大きな銀色の猫だけだった。 猫は自分を城に連れ帰って妻にするようにと囁き、美しい姫に姿を変えた。" | スキルツリー/精神力強化 |
12頁 | "王は銀色の猫を城に連れ帰ったが、周囲に変人扱いされることを恐れ、密に結婚式をした。 しかし結婚しても人間の姫に戻らなかったので、王は猫を殺そうとした。" | スキルツリー/精神力強化 |
13頁 | "王がその後どうなったかは語らない。しかし大きな銀色の猫は今も城に住み、その土地の領主として皆に恐れられているという。 今日でも城は無人のままであり、村の者は城の入り口に供え物をする。猫が自分たちの家に来ないように。" | スキルツリー/技量強化 |