スマブラ個人小説/シークの小説/古代の思惑

Last-modified: 2010-12-22 (水) 22:27:34






 謎のザコ敵軍団。

 そう呼ばれる団体がいた。


 彼らは考えた。


 世界を我が手に、と。







 ある時、彼らは行動を起こした。


 全世界に対する宣戦布告。

 彼らは非常に強力な科学力を使った。

 一撃で相手に戦闘不能をたたき込む兵器。
 後に、ダークキャノンと呼ばれる機械である。


 彼らはその科学力を駆使し、またたくまに世界を支配化に置いていった。


 だが、彼らの中にも良心を持つものはいて、何人かがまだ支配されていない世界に行き、
 そこの戦い続ける者たちの団体に入り、戦いを挑んだ。

 ザコ敵軍団から移ってきた者も含め、64人になったその団体。


 スマッシュブラザーズ64の誕生である。






 ザコ敵軍団から移ってきたザコ敵のうち、リーダーがいた。

 後に、タブーと呼ばれる存在である。



「さて、皆。用意は良いか?次は、ファイアーエムブレムと呼ばれる世界を解放するんだ。」


 そう言ったのは、白い右手袋   マスターハンド。
 神と呼ばれる存在である。

 皆が元気に返事をして、外に出て行った。



 今、スマッシュブラザーズ64がいるのはプププランドである。

 戦艦ハルバード(HALBERD)に乗る許可を得て、彼らは飛び立つのであった。





「ただいま。」

「おう、どうだった?」

「勝ったよ!」


 カービィが元気に報告した。


「科学力の差は大きいけど、やっぱり一人一人のやる気が違うよ。」

「そうか。」


 大いなる科学力の差にも怯まず、スマッシュブラザーズ64は有利に戦いを進めていた・・・。



 最初の頃は。


 一年、二年と戦いが続くにつれ、プププランド内の資源は枯れ果て、戦いは不可能となった。






「食糧不足、そして科学力不足。この状況を打ち破る手立てが一つだけある。」


 後にタブーと呼ばれる存在は、自らと共に着いてきたザコ敵軍団にのみにそう話した。


「コレをつけろ。」


 そう行って彼は黒い鉄の塊のような物を仲間につけた。

 それを見て、彼らの仲間であるザコ敵軍団はタブーを見た。


「覚悟は良いか?」

「もちろんです!」


 仲間の元気な返事を聞き、タブーは悲しそうにその部屋を出て、マスターハンドに話しかけた。


「私達は今から敵の本拠地へと行く。」

「なっ・・・。お前、捕まるだけだろ!?」

「どちらにせよもう戦う力は残って居まい?
 私達が奴らの本拠地に損害を与えるから、それに乗じて講和へと持ち込んで欲しい。」


 それだけ言うと、タブーは仲間と共に飛び去った。ザコ敵軍団の本拠地へと。






「マスターハンド、大変だよ!」

「どうした?」

「いよいよ敵が攻めてきたよ!」


 遂に、プププランドに直接敵が攻めてきた。
 本土決戦と言うやつだ。

 スマッシュブラザーズはそれらと戦うため、戦線へと向かった。







「いけッ!」


 タブーの一言で、味方のザコ敵軍団が本拠地へと襲い掛かる。
 だが、すぐに相手も迎え撃ち、ダークキャノンが味方の一人へ命中した。

 声を出す間さえ無しにフィギュア化した一人が相手の陣地へと落ちた。

 黒い光の矢印型をした光線が次々と撃たれ、その度に誰かが落ちていった。
 何とか相手に打撃を与える者も、次の瞬間にはフィギュア化していた。


 やがてタブーを除く全ての者がフィギュア化し、どこかへ連れて行かれた。


「・・・。」


 その時、タブーはどこからかボタンを取り出し、それを押した。

 直後、敵の本拠地が爆発した。


    皆につけたのは爆弾。
 フィギュアを壊された者は二度と復活しない。


「・・・。」


 タブーはまたもやどこからか通信機を取りだし、マスターハンドへと電話をかけた。


「私だ。敵の本拠地は潰した。さあ、講和を・・・。」

「残念だ。もう少しこの知らせが早ければ・・・。」


 マスターハンドの言葉を聞き、タブーが動揺する。


「どういうことだ!?」

「スマッシュブラザーズは負けたんだ。プププランドは壊滅した。
 スマッシュブラザーズは捕まり、処刑を受ける所だ。」


マスターハンドは、静かに淡々と語った。