スマブラ個人小説/タナ弁の小説/バトルマスターへの道 第二部

Last-modified: 2016-07-01 (金) 14:47:30

第六話

第二部 
マリオは見事1回戦を突破した!

マリオ「いやー、厳しい戦いだったけどなんとか勝ててうれしいな!」
おや、あそこの観客席に誰かいるぞ?誰だろうね?
マリオ「ピーチ姫、なんでこんなところに?」
ピーチ「あなたの試合、見てたわよ。かっこよかったわ!さすが私の殿方になるお方ね♡」
マリオ「ピーチ姫(´∀`*)ポッ 絶対優勝するから見ててくれよな!」
ピーチ「ええ!絶対優勝するのよ。もし優勝したらハネムーンはどこにしようかしら♡」
キノ爺「ピーチ姫様!どこにいるのですぞー?」
ピーチ「あら、キノ爺が呼んでるわ!それじゃ、マリオがんばってね!」
こうしてピーチ姫は風と共に去っていった。しかし来客はまだいるようだ。

ルイージ「やあ、兄さん。どうやら勝ったようだね。」
マリオ「ルイージ。お前こそどうなんだ?」
ルイージ「なんとか勝てたよ。まあ、兄さんみたいな派手な勝ち方ではなかったけどね。」
なにか皮肉めいた発言だな。
マリオ「そうか。もしお前とあたるとしたら準決勝か。まあ、頑張れや。」
ルイージ「兄さんもね。…ま、対戦するときは僕の圧勝だろうけど。」
不穏な空気を残してルイージも去っていった。

係員「2回戦始まりまーす!参加する人は受付してくださーい!」
マリオ「おっ、そろそろ2回戦始まるみたいだな!受付しておくか。」
こうしてマリオは受付をすませ、試合場に行った。

試合場にて
マリオ「まさかここで出会うことになるとはな。ヨッシー」
   「お前とはいろいろ冒険もしたよな」
ヨッシー「そうだねー。いつも君は輝いてたー。」
    「でもねー、そんな日々ももうおしまいー。」
    「今日からは君は僕の引き立て役になってもらうから覚悟してねー。」
こうして2回戦が始まった。果たしてマリオは勝つことができるのか?

続く

第七話

前回のあらすじ 二回戦の相手はヨッシーだ。ヨッシーとは過去に冒険にいったほどの仲だが、今日は敵同士。
そのためかヨッシーはやけに好戦的である
マリオよ!このプレッシャー跳ねのけられるかな?

実況「いよいよ2回戦が始まろうとしております!2回戦は地味ですが、全員1回戦を突破した猛者の集まりです!
1回戦だけ見て帰るなんてもったいないですよ!では、カウント3、2、1、スタート!」

マリオ0% ヨッシー0%

マリオ「よっしゃ!行くぜ!」
マリオはヨッシーに突進した。前もそれでやられてるだろ。学習能力ねえな(苦笑)
ヨッシー「甘いねー。マッ○シェイクより甘いよー」
ヨッシーはマリオをペローンと頬張った
マリオ「くっ… やめろ! 丸呑みされてエネルギーが吸収されてく…」
ヨッシー「ペッ。あまり長くやりすぎると呼吸ができなくなるから短時間しかできないんだよねー」

マリオ15% ヨッシー0%

マリオ「だが、お前の弱点は分かった!遠距離から攻撃したら何もできないだろw」
マリオはそういってファイアーボールを撃った。
ヨッシー「そんな見え透いた攻撃くらわないよー」
ヨッシーはシールドをはった。
まあ、当然だよね。
ヨッシー「それに遠距離攻撃は僕もできるんだよー」
ヨッシーもマリオと同じように遠距離から卵を投げた
こうして10分が経過

観客「ふざけんなー!」
観客2「もっとまじめにやれー!」
観客3「こっちはこんな泥試合見に来たわけじゃねえぞ!」
観客4「金返せー!」
実況「確かにこれはひどい!そう思いますよね!?解説の牧野さん!」
解説「そうですねー。もっと正々堂々としてほしいですね。」
実況「そーでしょう。そーでしょう。おっとこの状況にしびれを切らしたのかレフェリーが出てきたぞ!?」
レフェリー「二人とも遅延行為はおやめなさい!このまま続けるなら無効試合にして両者失格にしますぞ!」

こうして試合は再開された。現在ヨッシーがやや優勢。だがまだまだ先の見えない試合。果たしてどちらに軍配があがるのか?

続く

第八話

前回のあらすじ
完全に泥沼化した2回戦 どちらが先に敗北という名の沼に引きずり込まれる前に抜け出すことができるのか?

ヨッシー「ねえ、マリオ。僕らが一緒に冒険した時のことを覚えているかいー?」
マリオ「覚えてるさ!楽しかったよな!」
ヨッシー「楽しいー?ま、君はそう思うよねー。僕は不愉快だったけどー。」
マリオ「!?」
ヨッシー「僕と一緒に冒険したのは最初だけー。そのあと君はいつも僕を乗り捨てしてたの覚えてないかいー?」
マリオ「そ、それは…」
ヨッシー「で、君は最終的にはいつも世界をすくったよねー。それで君だけが英雄みたいに扱われちゃってさー。」
「……本当は僕がいなかったらなにもできなかったくせに」
マリオ「ヨッシー…」
ヨッシー「だから僕はこの大会にでたのー。この大会で優勝して僕のことを認めてもらうためにねー。」
「で、優勝してマリオが活躍したのは僕のおかげだってみんなにわからせるんだー。」
マリオ「お前の言いたいことは分かった。でも、それはちょっと歪んでるというか捻くれてるんじゃないか?」
ヨッシー「捻くれてる?じゃあ君はどんな目的でこの大会に参加したの?」
マリオ「そ、それは。」
ヨッシー「みんな、目的なんて女にもてたいとか名声を得たいとか金がほしいとかそんな理由だよ。重要なのはそこではない。たとえ目的が低俗でも、勝利に向かってひたむきに努力して頑張る姿が見れればそれはかっこいいし、貴いんじゃない?僕間違ったこと言ってるー?」
マリオ「お前が間違ってるかどうかは分からない。だが今はリングの上だ。リングで決着をつけよう」
ヨッシー「そうだねー。もういい加減君の顔は見飽きたし決着つけようかー。」

続く

第九話

前回のあらすじ 
ヨッシーと話をして、お互いの『覚悟』を確認しあったマリオ
ヨッシーは歪みつつもどこまでも純粋な決意を持っている強敵
果たしてマリオはこの難敵を攻略することができるのか!?

実況「さあ、試合が再開されました!どちらに軍配があがるのでしょうか!?楽しみですね!解説の牧野さん!」
解説「個人的にはマリオが勝ちそうな気がしますねー。以前も下馬評を覆して華麗なる逆転をみせてくれましたからねー。」
実況「牧野さん、ありがとうございます!おっとここで試合に動きが出てきたぞー!」
ヨッシーが動きを見せた。
ヨッシー「いくよー。マリオー。覚悟してねー。」
ヨッシーはごろごろたまごで攻撃した
マリオはこれをよけきれず吹っ飛ぶ
マリオ「ぐふっ・・・」
マリオ 55% ヨッシー10%

観客席にて
ネス「負けたのは悔しいけどいつまでもくよくよしてるわけにはいかないんだ!僕にとってこの大会は踏み台にすぎないんだからな!」
ピーチ「あら、ネス君じゃない。1回戦みてたわよ。」
ネス「あんたがマリオの婚約者になる人か。やっぱりきれいだな。」
ピーチ「うふ。あ・り・が・と♡」
ネス「マリオ結構押されてるね。このままだと負けちゃうんじゃない?」
ピーチ「そうね。でも逆転のチャンスはあるわ」
ネス「ほんとに!?それってどういう…」
ピーチ「ごろごろたまご、これが勝利のカギよ。倒し方は一回戦の時と同じね。こういえばあなたにもわかるんじゃないかしら?」
ネス「あ、そういうことか!わかったぞ!逆転の方法が!」

続く

第十話

前回のあらすじ 
一方的に押されているマリオ 
だが観客席ではまだまだあきらめてない様子
果たしてどうなるのかこうご期待

マリオ「くそ、まったくダメージが与えられないどころか寧ろどんどん追い詰められてジリ貧だ… どうする?僕」
ネス(マリオ!マリオ!聞こえるか?)
マリオ「ん?どこかから声が聞こえる」
ネス(僕だよ、ネスだよ!いいか一度しか言わないからよく聞いてくれ。奴の倒し方がわかったんだ。)
マリオ「本当か!?教えてくれ。」
ネス(奴はごろごろたまごに絶対の自信を持っている。だからごろごろたまごを使わせる状況を作ればいいんだ。ここまで言えばもうわかるだろ?一回戦で奇策を使ってこの僕を倒した頭があるんだ。お前ならできる!)
マリオ「ありがとう、ネス君!できるかわからないがやってみるぜ!」
マリオはそういうと逃げ回り逃げ回り逃げ回った。
そして逃げてる間にダメージは蓄積されていった。
いったいマリオは何を考えているのだ?

マリオ110% ヨッシー20%
実況「もう戦い始めて1時間たちます!レフェリーはあと5分以内に決着がつかなかった場合は無効試合にすると言っています!この大会はサドンデスはないのでもし時間切れになった場合は、両者失格となります!」
マリオ「おい、ヨッシーよ。このままだとお互い失格になるぞw もう後がないんじゃない?言っとくけど僕はもう負けてもかまわないwどうせ僕の目的なんて君と比べたらしょーもないことだしな。」
ヨッシー「僕は以前目的なんて関係ない、それよりその目的のために懸命に努力することが大事だといったー。でも君は努力すら放棄してんだねー。もう軽蔑の感情しかでてこないよー。…これで終わりだ!マリオ!」
ヨッシーはごろごろたまごを使った。これがラストチャンス。ここで決着がつかなければ両者失格だ。
ヨッシー「これでとどめだー!!!!!」
ヨッシーはごろごろたまごを使ってマリオに突進した
マリオ「甘い!」
マリオは宙に浮いてるんじゃないかというくらい高くジャンプした
ヨッシーは慣性を止めることができず場外に飛んだ
ヨッシー「僕のウリはジャンプ力!この程度じゃ負けないよー!」
ヨッシーは空中ジャンプを使って復帰しようとした。
だが、、マリオはこの絶好のタイミングを待っていたのである
マリオは勝ち誇った顔でヨッシーにメテオをぶち込み場外に叩き込んだ
試合は決着の時を迎えた
実況「試合終了ー!マリオが2回戦を突破しました!」

バトルフィールドにて
ヨッシー「負けた… 結局僕はなにもできなかった…」
マリオ「ヨッシー。お前がなぜ負けたかわかるか?」
ヨッシー「え?」
マリオ「お前の敗因は驕りだ。勝つことだけを信じて負けることをかんがえなかった。だから不測の事態にも即座に対応できなかったんだ。」
ヨッシー「あ、あははははh、あはっはははっははははh」
ヨッシーは狂ったように笑った。なぜかその眼には透明で光る何かが流れていた
マリオ「いい勝負だった。また対戦しよう」
ヨッシー「…そうだね。」
その後、ヨッシーは夢破れて里に帰った。
その後の消息は分かっていないが彼の最期は決して明るいものではなかったそうだ
…戦いというのは時に残酷で牙をむくことがある
こうしてトラジックな第二章は終わりを迎える

第二部完