スマブラ個人小説/ネスリュカの小説/君ガ教エテクレタコト

Last-modified: 2020-03-19 (木) 05:57:21

この小説は?

ここは、…シリアスになっています。
しかも、前回の作品は、シリアス+ホラーでしたが、今回はホラーは入りません。
少し難しい表現に加え、本っ当に少し暴力シーンがあるかとおもわれます。
それらが苦手な方は、こちらからご退場願います
大丈夫な方だけ、どうぞ。

小説



…その日、彼は嘘をついた。


本当に、些細な、それでいて、とてもやさしい嘘を。


…でも、彼は知らなかった。


とても大切な ”仲間” が、こんなことになるなど…。





どこか、いつか


「ねえ、天国ってどうなっていると思う」


いつかいわれた、そんな言葉


彼は、真面目に返した「そんなの、誰も知らないよ」と


そしたら、大事な”仲間”が笑った


「どうして笑うの?」聞いても答えてくれない


ますますむきになって「答えてよ」といっても、彼は笑うだけ


これだから、その”仲間”はわからない…





”仲間”は、不治の病に犯されていた


彼は、一度病気で、この病院に来た


出会って早々「早くよくなれよ」


彼はどぎまぎして言った「いきなり言われても…」


そうしたら言われた「ば~か、いきなりだから言うんだろ」


もしかしたら、それが全てのはじまりだったのかも…、彼はときどきそう思う





ある日、雨が降った


とてもいやな予感がした


彼は、傘も持たずに出て行った


病院につくなり、真っ先に”仲間”の病室へ向かった


開けたとたん…


聞こえたのは悲鳴


彼の、「悪い予感」は的中してしまった


”仲間”の『義父さん(おとうさん)』が来ていたのだ


あたりには、真っ赤な液体…ともいうべき血が飛び散っていた


彼は何とか、『義父さん(おとうさん)』を止めて、帰らせた





そもそも、”仲間”が不治の病に犯されているのも、”仲間”の『義父さん(おとうさん)』が悪いのだ


せっかく生まれてきた”仲間”を、「こんなやつ、生まれてこなければいい」と言って、毎日毎晩暴力を振るって、家畜同様に扱っていた そのせいで病気になってしまったのだ


彼には信じられなかった


その『義父さん(おとうさん)』は、狂っているのかとも思ったぐらいだ


普通は、可愛がる、愛情を注ぐ、それが普通というもの


今も彼は、『義父さん(おとうさん)』が来なければいい 一生来なければいい、と思って恨んでる





……………





……ドウシテ…?


どうして、こんなに辛い思いをしなければいけない…?


いっそのこと…、…もうキエサリタイ…





最後が、やってきたのは、明るく晴れた日


いつものように、彼は”仲間”の病室に向かった


いつものように、たあいのないおしゃべり


…このまま、”いつも”が、もっと


…もっと…?


次の言葉が見つからない     と、耳をすまさなければ、聞き落としてしまう声





「その次の言葉を見つけるために、生きるんだろ?」





いったん中断です  …そろそろ終わらせなくては…