スマブラ個人小説/マリオの小説/亜空の再来

Last-modified: 2011-03-02 (水) 13:26:18

ジャンル

シリアスです。(ギャグを混ぜることもあります)

注意

キャラたちはスマブラでは使ってない技を使うことがあります。
また、スマブラには出ていないキャラも出てきます。

世界観

この小説の舞台は亜空の使者の事件から1年経っている世界です。

プロローグ

スマッシュブラザーズとタブーの最終決戦はいよいよクライマックスに突入した。


タブーもスマッシュブラザーズも大きいダメージを負っていた。


突然タブーは羽を広げた。あの最凶の技を使うつもりだ。

「お前ら小さき者たちがここまで私を追い詰めたのは賞賛してやる…だが、所詮は虫けら、私にかなうはずがない!死ね!」


タブーは力をためた。最凶の「OFF波動」の体勢に入った。


「ボク達も行くぞ!」

マリオの言葉でみんなの体が光りだした。


OFF波動!

タブーは赤い波動を放った。


オールスター集結、オールスマッシュ!

マリオ達からマリオファイナルに似た炎が発射された。

炎は大きく、虹色に輝いていた。


炎はOFF波動を簡単にはじき、そのままタブーに襲った。


タブーは自分の敗北が信じられなかった。

「私は神だ…絶対無敵の神が何故こんなやつらに負けねばならん!」


タブーにマリオはこう言った。

「ボク達は一人じゃできることが限られる。だが、みんなと一緒ならどんなことも必ずできる。世の中に絶対なんてないんだ。タブー、お前の敗因はそれだけだ。」


タブーは虹色の炎に飲み込まれながらこの言葉を聞いた。

「お…のれ…」


タブーは消えていった。


すべての亜空間は消滅し、世界に平和が戻った。


みんなはそれぞれの場所に戻り平和になった世界で休息を取った。

第一章 結集

第一話 平和

あの事件以来、世界は平和になりボク達も自分の住む世界へと戻った。



えっ?ボクが誰かって?





ボクはマリオ。そして…



「兄さん!ご飯だよー!」





ボクの大事な人の一人、弟のルイージだ。




ボクは椅子に座り、料理ができるのを待っていた。




「できた!はい、キノコいため。」





昼食メニューはキノコいため。キノコはボク達兄弟の大好物だ。




「いただきます。」





いつもどおりの昼食になると思いきや、ルイージは突然こんなことを言い出した。




「こうやって兄弟二人だけでご飯食べたの久しぶりだね。」




確かにそうだ。スマッシュブラザーズで全員集まって食べることはあるが、二人だけで食べたのは久しぶりだ。





「そうだな~、このままこんな感じで平和が続けばいいんだけど。」





ボクは何気なくそう言った。





そういう話をしていると、もうキノコいためを食べてしまった。





「ごちそうさま。」





ルイージはお皿とコップを片付けて、洗っていた。






ボクはふと横を向いた。その先はスマッシュブラザーズの集合写真。






みんなどうしているか。ちょっと寂しくもなる。





大事件なしでまたみんなと集まれたらいいな。





そして空を見た。
何だか雷雲みたいに黒い雲が一つ、青い空に浮いている。
何だかイヤな予感がする。







ドンドンドン






誰かがドアを叩く音が聞こえた。

第二話 崩壊





ドンドンドン




誰かがドアを叩いている。





ボクはドアを開けた。





「マリオさん!大変です!」





あわてて入ってきたのはキノピオだった。





だいたい察することができるけど。






「ピーチ姫がクッパにさらわれました!」





いつもは大変と思うが、少し安心感もある。
だって、いつもどおりだから。





「わかった、今から助けに行こう!」





ボクはそう言ってクッパ城へ行こうとした。





「兄さん!待って~!」





あっ、今回はルイージも行くんだ。





というわけでマリオブラザーズ再始動だ!







――――――――十分後





「着いちゃった。」





早い!でもまあよく行ってるからそりゃ慣れるよ。





ボクはクッパ城の正門に手を当て、押した。





扉に鍵はかかってなく、簡単にクッパ城に入れた。





クリボーやノコノコが全然いない。





「何か拍子抜けしちゃったね兄さん。」





「罠とかもないし、クッパは何考えてるんだ?」





そんな会話をしながら、ボク達はクッパの部屋の扉の前に着いた。





扉を開けた。






そこで目にしたのは……





「ん~?」




のんきに部下とトランプを楽しんでいるクッパだった。





「クッパ! ピーチ姫を返せ!」




ボクがそう叫ぶとクッパは





「今回はピーチ姫をさらう計画たててないぞ」





少し戸惑いの声を上げた。




ボクはわけわかんなくなった。





何でキノピオはクッパがさらったって言ったんだろう?
そしてクッパは何もしていない。





どういうこと?




「ガハハハハハハ!」




ボク達の耳に不気味な笑い声が聞こえた。

第三話 復活

今回はマリオ視点じゃありません。





マリオ達の耳に不気味な笑い声が聞こえる。






だがクッパではなかった。
その笑い声の主、それは…





「俺だよ! ワリオだよ!」




そう言いながらどこからか姿を現したワリオ。




「ワリオ……」




マリオは何でワリオがここにいるのかが気になった。





そしてその思ったことを読んだかのようにワリオが喋る。




「ガッハッハ! タブーがよ手伝ってくれたらコイン300000枚くれるって言うからよ」





三人はタブーが復活したと言うことに驚愕した。



そしてもう一つに、やっぱりコインかと思っていた。





「ピーチ姫をさらって噂を流したのはお前らをおびき寄せて狩るって言う物だ!」




ワリオはそう言うと突然ダークキャノンを取り出した。



あのスマッシュブラザーズを一発でフィギュアにしてしまう悪魔の兵器だ。




ワリオはダークキャノンの照準をルイージに定め、引き金を引いた。





「ルイージ危ない!」





マリオは急いでルイージを抱え跳んだ。




キャノンの砲撃は床に着弾し、クッパ城床をえぐっていた。






「ワリオ! お前弁償しろ!」





クッパは城の一部を壊されていたのに腹を立てた。




「今そんなこと言ってる場合?」




マリオは別の方向で怒るクッパにつっこむ。





ワリオは再びキャノンをチャージする。




「今がチャンスだ!」




マリオはチャージの隙を狙い、ワリオに跳びかかった。





「へっ! 新ダークキャノンをなめるなよ!」





何か危険を感じ、マリオはとっさに体を横にねじる。





上を見ると天井が破壊されている。




そう、ダークキャノンの砲撃だ。




いつもならもう少し時間がかかるはずだった。





世界に再来した亜空の使者は前よりも強力になっていた。

第四話 恐怖

*ルイージ視点*





ワリオはダークキャノンを撃ちまくっている。





命中精度はそこまでないけど……一歩でも動けばフィギュアになりそう……





兄さんとクッパは弾幕を掻い潜り、ワリオに攻撃しようとしている。



けど中々近づけてない。





ボクも行きたい……でも足が……




フィギュアにされたらあいつらの元へ連れて行かれ、何かされる……怖いよ……





「お? カモいたぜ!」





ワリオの声が聞こえた。僕はうつむいていた顔を上げた。




「あっ……」





ボクの前にダークキャノンの光線があった。間違いなくボクに当たる。





逃げようと思っても足が震えて動けない……




光線が目の前まで近づいていたからボクは目を閉じた。





でも意識は真っ暗じゃない。




ボクは恐る恐る目を開けた。





ボクは倒れていた。誰かに突き飛ばされたって感じに。





さっきボクが立っていた場所を見た。
そこに……





「兄さん!」




兄さんのフィギュアが転がっていた。ボクは急いで復活させようとした。





するといきなり部屋中に悪臭がする煙が漂った。目も開けてられないよ。





「グオ――! 臭い!」





クッパも苦しんでいる。これってもしかしてワリオっぺ!?




早く兄さんを……あっ煙が晴れた。





だけどもうそこに、兄さんのフィギュアは無かった。




「マリオ! どこに行った!?」




もしかして……連れて行かれた?……





ボクのせいだ……ボクが怖がらなければこんなことにはならなかったんだ。




「兄さ―――――――ん!」