1Day ー事件ー
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「あ・・・あんたら・・・一体俺に何の用がある!早く失せろ!」
「・・・何の用があるかって・・・?忘れさせはしないよ・・・あの出来事を。」
「・・・あの出来事とは・・・何だ!俺は知らん!何もしとらん!勝手に入って来て何だ!肉を食わせろ!」
「・・・ほう、あれを忘れたか・・・俺たちは あれ で人生が狂ったんだ・・・。いや、狂ったのは あの人 だけだったか・・・。」
「だから!俺は何もし・・・」
「シール・オブ・ザ・ダークネス・・・3年前・・・といったら分かるかな・・・?」
「3年前・・・・!まさか・・・お前ら・・・」
「物分かりが早いボーイだ・・・今日1月1日AM0:00に復讐の宣告に来た・・・」
「ふ・・・復讐・・・?でも、どうしてお前らが・・・」
「断わっておくが、俺らはお前の知ってる『お前ら』ではない・・・」
「あんたは・・・一体・・・!?」
青髪の男は敵に気づかれないように剣を取る。
「あぁ、俺らは今、君に危害を加える気はないよ・・・今だけね」
「・・・・何をしに来た・・・!」
「復讐の・・・」
「全く・・・隊長は声が低いし遅すぎるさ♪かったるいから俺から言うね♪」
『気配がしなかった・・・いつの間に・・・!』
「あぁ、君が・・・アイク君か。だるいから復讐宣告の内容を言っとくさ。よーく聞いとけよ。」
男は ふっ、と息をついてから話しだした。
その内容は驚くべきものであった。
しかし、話は信じがたいものであった。
「・・・というわけで、よろしく~。じゃ、隊長さっさと帰りましょや。」
「・・・」
アイクは部屋から立ち去ろうとする2人をぼーっと見ながら、頭の中を整理していた。
『そんな話・・・あり得ないよな・・・1度やったはずだ・・・』
そんな半信半疑のアイクの心を見透かしたかのように、隊長 と呼ばれるものがこちらを振り向き語った。
「・・・信じるか・・・信じないかは・・・お前次第・・・ただし、己の果たす使命が変わる事は・・・事実・・・」
「タイチョー、堅苦し過ぎるって。もっと柔らかくさぁ・・・」
「国語の成績が不振の作者が・・・カッコイイ事言おうと・・・それなりに頑張った・・・んじゃないのか・・・?」
「そうかそうか。やっと理解したよ。タイチョーの堅苦しさ♪」
重い話を先程したのに、まるでしてないかのように、他人事のように2人はしゃべりながら部屋から消えた。
『この話は、皆に話すべきなのか・・・?』
復讐の宣告を告げられたアイクはただ戸惑うばかりであった・・・。