TR!ScratchVerse The Alpha Futures

舞台は通常のScratchVerseとは違う歴史が綴られた。
そして…雷鳴が中心と記された物語だ。この雷鳴は、年齢＝独身暦、機械好きでマイペース、そしてウブな雷鳴だ。
「…布団に浸かりたい。」
よくわからないことを言うがいつものことだ。特にすることなく無際限にとなることなく時間が過ぎる。
そんな特に変わり映えもしない壁を見ている時、とある情報が急に頭に浮かぶ。
強烈でも、大きくとも、なんともないような情報。
「そういえば、統一世界のx座標、y座標、z座標全て0の地点に確か不明な遺跡があったんだっけか。」
そう、最近になってTR!統一世界の発掘を進めていたインペリアは
x座標、y座標、z座標共に0の地点まで到達したとのことだが、そこには謎の遺跡が存在したらしい。
0の下は-1,-2,-3と永遠に続いていた。無限に続く統一世界らしい設定だ。
「…遺跡入ってみてえ。」
ただ、何もないので目的が欲しくなった。たとえ禁止事項であろうとなんだろうとやりたいものはやりたい、どちらにせよ目的はできた。
雷鳴は多方面に意外と関わりをもっている。そのためほぼ全世界とある程度のコミュニケーションが取れる。
割と深く信頼する関係にもなりやすく、そのため機密事項にも少しだけ干渉したりできる。
「面白そうなもんみてんなあ。なあ？雷鳴。」
「どこから侵入しやがったこのアルティメットボーンコン畜生」
master.009。二次創作からの存在、元人間。急激な虐殺を引き起こす快楽殺人鬼に近い存在。
同じ役職にもドン引かれるイカれたサイコ。破壊者という概念として活動してるんだぜ。
はいってくんなバーカ
「こっちでしゃべれ。」
「Oops!そうだな。」
とにかくうざい。引っ込んでろ。
「おいおい、ひどいぜ。」
「それほどのことをやってきた害悪だろあんた。」
破壊者である彼は数多の世界を破壊してきたのだ、妥当な扱いと言えるだろう。
「あ、そっか。」
間抜けた顔でそう言う彼、本当にわかっているのか不明である。
雷鳴は少し呆れるような素振りをする。
が。
「…」
そんな破壊者の彼にも地雷はある。誰にでもあるのだ、禁句というものは。
ニヤリと雷鳴は笑い、こう言う。
「お前の歩む過去は全て過ちだった訳だ」
周囲が暗転、目を光らせ声を荒げ咆哮のように叫ぶ。
「それ以上喋るなァ！！」
master.009は雷鳴の胸ぐらをガッと掴もうとするが。
「怒るなよー」
すり抜けた。
「怒る？怒る…怒ってないぜ。hehe。」
急にｽﾝｯと感情が消え失せたかのようにポーカーフェイスに戻る。
と思いきや、雷鳴の真横にブラスターをぶっ放し、雷鳴の真横、ギリギリをビームが通り抜ける。
「スッキリしたぜ。」
雷鳴は何事もなかったかのようになかったはずの椅子に座る。
「んで、なんのよう？」
「いや見に来ただけだぜ。」
…
「いや何もないんかい。」
「おう。」









「お前何かしたな」

「いや…驚いたな…」
「あ？」
「コード覗いて弱そうだったら殺してやるかーと思ったけど…」
真顔でこうmaster.009は語る。
「驚くほど空っぽだな、オマエ。」
雷鳴は驚愕する。
「は？いや、コードだってあるだろう、プログラムだって」
master.009は少し笑いながら雷鳴に被せて言った。
「おっと？これは無自覚系かァ！」
「は？」
雷鳴に背を向け、master.009は歩き出す
「あっ！おい！」
「…」
「面白いことになるなァ…こりゃァ。」

「エンターテイナーの血が騒ぐぜェ…HEHE…」

「ダァアアッハッハッハ！」
「なんだその手の動き気色悪いな」
「人外ここに極まれり、ですね。」
雷鳴はスネークで技術を使い畳み掛ける。
リュウの入力は早いが遠距離からの大阪のおばちゃん色の豹柄スネーク、通称雷鳴の
オーサカスネーク
は凶悪なものと化しており、近距離ですらも攻撃が早くPVのあっけない死とは真逆の状況である。
「オマエもオマエで入力の速度がおかしいけどっ！」
ただ普通にジャスガしている。その後ダッシュ空中離脱で上に登る。
「離脱の判断が早い」
「鱗滝…」
地雷を巧みに操りミサイルを比較的安全な場所で撃ち。
ズル過ぎるが戦法で
二機vs 0機で雷鳴の勝利
「最近スネーク使い始めた瞬間に強くなったな…」
「技術系統に強いのでしょうか、それとも技術的なものが好きでバフが…?」
「スネークに惹かれたんだ」
それはそれで説明できるとして。
「配色は…?」
「大阪文化に毒されたスネークでも演じたいのでしょうか。」
結局明かされず不明のままである。
「そろそろ交代だ」
「はい。」
キャラクター選択画面で、ロボットを触れようとするほんの数秒で
エルは考えた。
「…相手はジャンプが低いのですが、彼は大体接近戦は仕掛けず、遠距離でひたすらに攻撃するのが難点です。」
「異常な思考回路の速さ、演算能力が高すぎるかつ、彼そのものの自由性による手の機動力で編み出される攻撃の連続。」
「勝てそうか」
「正直難しいです」
「そうか...」
（このあとも雷鳴の乱舞は続いた模様）
そのとき、エルたちはひらめいた。
「これは...」
「会話で気を紛らわせましょうか。」

「よし」
「なあ」
「最近やりたいこととかあるのか？」

「あー、遺跡が発掘されたらしくてさ」
「そこ行きたいんだ」
「へえ。」
「あぁ、あのインペリアの。」
高速で検索して話を合わせた。
「そうそう。」
「なんで行きたいんだ？」
「好奇心でしょう。」
「そそ。遺跡の位置とかがかっこいいから行ってみてえ。」
「なるほど」
「...」

ドゥクシューン
GAME SET
...あ。
「あー。」
「おし。」
「初めての勝利ですね...」

「...」
「どうした、ボーッとして。」
「...？」

とある黒い骨は仕事をする。
それはそれは壮大な、魂の管理者という職業を持つ。
数時間ぶっ通しで休みなく魂を管理する。
よ。オイラはカタストロフィックエラーサンズ。
名前が長いと思うんだったら、カタストロフって呼んでくれてもいいぜ。
最近は仕事が多いんだ。
世界線の壊死、大規模なシステムダウン、不明な接続妨害。
よくわからない案件が多いし。
増えてきてんだよ。
最近はそういう事例が多く、正体不明な場合も多い。
世界線の壊死は大問題だ。
なので壊死の原因を探り、対策、修復、をするなど
そういう問題は仕事を増やす。
管理者にとっては面倒な話だ。
オイラの空間は空は紫、地面は黒。上には糸が張り詰めてある。
魂が大量に連なっている。これらは全てカタストロフが管理する内の一部である。
様々なソウルを管理し、異常修正などをした上で
物語に異常の出ないよう監視する。
管理者は他にも複数いるが、その中でも最も権力者である
カタストロフの仕事は多いのだ。
面倒な話である。
「仕事づがれだ。だだいま。」
オイラの力を振り絞ってドアを開けたら、力を一瞬で抜けたんだ。地面に倒れそうになると、そこには
「あー…風呂入ってきなよ。しっかり疲れ落とさないと。」
天使がいたんだ。
「…ルーも一緒に入ろうぜー…」
「はいはい。まあ俺も疲れたしちょうどいいや。」

「…？ 」
「オーロラも見たよね。」
「遺跡っぽかったよな…」
あれはなんだったんだろうな。

…何もできなかったな～。
まあ、わしが何しようと、何ができようと。
必要とされることなんてないともう知ってたんだがな。
わしに自由は来なかった。
「あの腕時計」
を持っていたとしても。
わしはそれに値しなかったんやな。
善行なんてわしがする必要もない。
わしは皆に見放されてしもたんや。
それがこの結果。
必要とされず…必要以上に苦しみ続けるならば…







「…いや。」
皆に必要とされて何がある。
見放された。それがどうした。
値しなかった？
結果？
必要がない？
善行を積み重ね皆に称賛される。
それがわしの目的だったんか？
わしにとっての自由とはなんや。
わしにとっての必要とはなんや。
このわしが自分の…自分自身の人生に求め続けていた…
わしの理想に合うもの。
周りに左右されず、わしが歩み続けること…
わしに共感性も何も必要ないんや。
わしが周りにとって「変人」であるなら
「周り」と同じ立場にいる必要は…

「…ないんや。」
…
わしが探すまでもなく。
わしのすぐ近くにあったんやな。
これが「といだいもとぐらし」…ってやつかな？

そこには腕時計ではなく、手巻きの懐古時計があった。
秒針が進む度に、それは自分の思い描いていた未来を思い出させる。
彼は懐古時計の魅せる世界を自分の世界ごと消し去り
割ったときの強化ガラスのように散る自分の世界…
いや
自分の世界だったものの断片を
背景に、彼は自由への渇望と共の歩み出した。
歩みは止まることがないであろう。

それが結果として混沌を生んでいたとしても。。。

「遺跡を見に行く必要がある、それだけは確か。」
最初は好奇心から現れた興味でしかなかった。しかし、あの幻覚は確かに遺跡のような場所だった。
探さねばならぬのだ。しかしそのままインペリアに突っ込もうとただ捕まって終わるだけだ。
あの深さを掘ったんだ、相当な技術力であろう。残機の対策でも立てられたらおしまいだ。
なんとかして合法的に、もしくは多数に同意が取れるような目的を…
…待て、まだ奴らは解読ができていないはず。ならば…解読のできる実力者を探すか。
インペリアだとしても古い言葉をすぐにサンプルなしに理解できるわけもない。
こっちは古人揃い、古さならこちらが上…
少なくともページ生成はこちらの方が早かった。()
「とりあえず構造把握だな。おーい！」
…どうした。
「統一世界の把握を頼む！」
またわけもわからぬことを実行するのに使うんじゃないだろうな
「今回は好奇心でもなんでもない！！」
「やらなきゃならないんだ！！」
…わかった。
座標z0y105x0
そこそこ上の方に基地らしき場所がある。
入るのは構造から…座標z201y1308888987077666690000075544356707432x42
そこに扉らしき構造物がある。
「ウソーン基地まで長すぎー、それ以外ないのー？」
トンデモなくおりそうだ。
我慢しろ、これ以上の模索は奴らの技術力的にバレる可能性もある。
「ぐーしゃあなし」

雷鳴の頭に電撃走る
「っじゃあ、発明で遺跡発掘基地に乗り込んでやろう。」
そう思い立ち、超メタを込めた素材を作る。
内部構造設計、部分を測量、収縮し。
一週間ほど時間をかけて作ったものが…

「ナノファクトリー！」
メタナノマシンを生成、武器や防具を補完したり
補修したりしてくれる優れもの。
これを使えば速攻で対策道具が作れるのだ！
あと思考する速度も増やしたい！

ということで内部構造を進化させました。
思考する速度と同時思考できる量を増やし、
自動思考も複数追加。
これで急な展開も一瞬にしてついていけるのだ!
これこそ時間の浪費の賜物。
高速思考かつ多彩なパターン。

これで大概は対処できるはず。
あとは、協力者の当てをあたるだけ。
誰にしよう。

遺跡はどんなだろう。

遺跡の強固なセキュリティなどはあるのかな。

遺跡にはどのような技術が使われているのかな。

あらゆることを知りたい、使いたい。

そして何より
遺跡の導きの先に何があるんだろう。

それを知るため、ただそれだけのために

彼は一歩を踏み出した