深久6500系電車

Last-modified: 2023-07-17 (月) 11:51:36

深久6500系電車(しんく6500けいでんしゃ)は、1973年(昭和48年)に5000系(旧500型)?の後継車として登場した。車体は宝条工廠より発表されたデザインを採用し普通鋼製で製造された。
本項では、個々の編成を表す場合は板町・月灯方先頭車の車両番号の末尾に「F」(「編成」を意味する英語:Formationの頭文字)を付して表記する。

深久6500系電車(深久板町線)
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目次

1 概要
2 車体
3 車内
4 編成形態
 4.1 4両編成
 4.2 2両編成

基本情報

運用者   :深久鉄道
製造所   :真久車両製造所
製造年   :1973年 - 1984年
運用開始  :1973年

主要諸元

編成    :4両編成・2両編成
軌間    :1,067mm
電気方式  :直流1,500V(架空電車線方式)
最高運転速度:100km/h(深久線)
設計最高速度:120km/h
起動加速度 :2.23km/h/s
全長    :20,500mm
車体幅   :2,770mm
全高    :4,045mm
車体    :普通鋼
台車    :ミンデンドイツ式台車(FS-356形)
保安装置  :深久形ATS
制御方式  :電動カム軸超多段式直並列バーニア抵抗制御

概要

沿線人口の急増による乗客増への対応と旧型車両の置き換えを目的として開発され、1973年から1984年まで約10年の長期にわたって420両が製造された。
車体は、宝条工廠より車体を導入後、真久車両製造所にて塗装作業・線内走行機器等装着の作業が行われた。

2・4両の編成が存在する。当初は4両固定編成のみ導入・登場し、2両の電動車を一括制御する1C8M方式がとられたが、次いで2両固定編成登場時には1両の電動車を一括制御する1C4M方式がとられた。組み合わせによってローカル線区の4両から本線最大編成の8両まで柔軟な運用が可能だが、貫通扉は非常用の為両編成の行き来はできない。

1997年に原田線より旧型車両である、630型および6000系電車が撤退する際、樫木検車区と細野検車区に在籍していた編成が河台町検車区所属に移った。

車体

外観
全長20.5m・両開き4扉の普通鋼製で、軽量化と車体強度を両立させるため戸袋窓が設けられていない。
前面はそれ以前に導入されていた深久の通勤型電車と同じく貫通扉が付いているが、非常用であるため併結しても編成同士の行き来はできない。

車内

客室はジャスミンホワイトを基調とした白色系の化粧板を使用している。床材はセイジークリームをベースにモザイク柄を付けたしたカラーである。
座席は1人分の掛け幅が455mmの緑色のロングシートとし、扉間は7人掛け、車端部は4人掛けで中間車の座席定員は58人としている。

電動車の車内に主電動機の点検蓋がないため、すっきりした見付けになっていると同時に、走行時の静粛性にも寄与している。

編成形態

凡例
CON:制御装置、MG:電動発電機、CP:空気圧縮機、PT:集電装置

4両編成

←板町/月灯・小宮市
クハ6500形モハ6600形モハ6700形クモハ6800形
パンタグラフ<   ><    
搭載機器CON・PTMG・CP

2両編成

←板町/月灯・小宮市
クハ65100形クモハ65200形
パンタグラフ     <    
搭載機器MG・CPCON・PT