RPでの表現方法は、多種多様なやり方がありますし、これが正解というものはないでしょう。ここで紹介しているのは、筆者の経験してきた範囲の中でのやり方であり、一例であると考えてください。
他者と関わる
自分のキャラクターを設定したら、RPエリアの中で他者と関わることをはじめましょう。ロールプレイとはつまりはキャラクターを演じることであり、会話や行動の中で自分のキャラクターを表現していくことです。場合によってはある程度大枠のシナリオに従ってRPを進行させることもありますが、普段はアドリブでキャラクターを演じていくことになります。その意味で、RPとは即興劇のようなものです。
自分から積極的に、他のキャラクター達に関わっていきましょう。ここで、キャラクターの設定が重要になります。あなたのキャラクターが「一儲けをたくらむ商売人」なら、お客を捕まえるつもりで声をかければいいし、「強盗」ならば銃を突きつけて金を要求するのもいいでしょう。
他者と関わる中で、時に暴力や戦闘という状況になることもあります。しかし、それはRPの一環であり、「RP SIMとは決して戦闘で競い合うための場所ではない」ことは重要です。戦闘のあるRP SIMでは、戦闘もまたプレーする上での大きな楽しみですが、RP SIMとは本来、「他者と競い合うのではなく、協力して物語を創っていく場所である」ことを忘れてはいけません。一部日本人SLプレーヤーの中には、戦闘のあるRP SIMをバトルSIMと呼び区別できてない方もいますが...そのような認識は間違っています。
具体的な表現方法
先ほど「会話と行動で表現する」と書きましたが、まず例を挙げて説明します。
キャラクター、Coppelia Mintが街角で出会った人々に声を掛けます。
[09:30]Coppelia Mint:Hello everyone (こんにちは、皆さん)
このように単純に声を掛けても構いませんが、次のように効果的に表現することも出来ます。
[09:30]Coppelia Mint makes deep bows to people in front of her and says "Hello, Everyone" (Coppeliaは眼前の人々に深々とお辞儀し、「こんにちは、皆さん」と言った。)
""で囲われている部分が発言した台詞であり、他の部分は行動を叙述しています。この様に表現すると、ただ挨拶するだけでなくCoppeliaというキャラクターは丁寧な物腰の人物である、と言うことも表現できます。
Second Lifeのアバターに、細かい行動までいちいちアニメーションなどを実際にさせるのは困難なので、ローカルチャットを用いてそれを叙述するわけです。そのような台詞以外の行動の叙述を、Emote(演技)と呼ぶ事もあります。
Emoteはいわば、小説で言うところの「地の文」の様なものです。そのため、Emoteでは動詞はmakesやsaysといったように3人称とすることが多いです。もっとも、誰でもスペルミスはあるし、私たちが学校で習う英語とはちょっとちがった英語をつかうヨーロッパの人もいたりします。あまり細かいことは気にせず、通じればよい、という気軽な気持ちで行きましょう。
また、Emoteは地の文ですから、そこでは「ICで知らない人の名前」を使っても構いません。
[09:31]Coppelia Mint stares Zanna with interest and asks, "Would you give me your name?" (Coppelia MintはZannaを興味深げにみつめて尋ねる。「お名前を教えていただけますか?」)
ICとしてのCoppeliaは目の前にいる人物がZannaと言う名前であることは知りませんが、EmoteではOOC知識と知っている名前を使っても構いません。もっとも、EmoteのなかでもOOC情報は使わないやり方の人もいます。これは人それぞれです。
/meの使い方
通常、SLのローカルチャットは発言の名前のあとに、「:」が入ります。
[09:30]Coppelia Mint:Hello
チャットを打つときに、頭に/me とつけて打つことで、:が消えて
[09:30]Coppelia Mint makes deep bows
のような表現となり、Emoteらしくなります。/meのあとには半角スペースが必要です。
その他のEmote
/meをつけてうつやり方以外にも、色々な表現のやり方があります。**や~~で囲ってEmoteを表すのは、比較的広く使われるEmoteの表現方法です。
[09:30]Coppelia Mint:Give me your money! *attempts to grab Zanna's wallet* (「お金ちょうだい!」*Zannaの財布をつかもうとする*)
といった感じで使います。
God Modとは
ロールプレイはキャラクター同士の掛け合いです。一方がとったアクションに対して他方がリアクションを返すことを繰り返すわけです。しかし、相手にリアクションの自由を与えないようなRPをGod Modと呼び、やってはいけないこととされています。
例えば、
[09:30]Coppelia Mint reached her hand into Zanna's pocket and found his wallet. She grabed the wallet and turns her face, then starts full-scale sprint. (CoppeliaはZannaのポケットに手を伸ばし、彼の財布を見つけた。彼女はその財布をつかんで振り返り、全力疾走する)
このようなRPはGod Modとなります。Coppeliaが手を伸ばした時点でZannaはそれを振り払ったり、あるいはなすがままにさせると言う選択の余地があるべきですが、それを無視して勝手に財布を見つけ出してつかんで走るところまでRPを進めてしまっています。
なので正しくは、
[09:30]Coppelia Mint attempts to reach her hand into Zanna's pocket (CoppeliaはZannaのポケットに手を入れようとする)
として相手のリアクションを待つのがいいでしょう。"attempt to"(~することを試みる)は良く使えるので覚えておくといいですね 
例外:戦闘のあるRP SIMで戦闘の勝敗が決したときなどは、勝者の側が敗者にRPを強制することが出来る場合もあります。