第5章 公共ロールプレイ
個人的なロールプレイだけじゃなくて、NoR全部を巻き込むロールプレイをやってみたい。はい、あなたには出来ます。そのためにadminになる必要はありません。NoRにおいてプレイヤーが良いRPシナリオを生み出すのに必要なものは、熟練した技量と、創造性と、限りないイマジネーションです。
インスピレーションを得なさい
ロールプレイのアイデアのためのインスピレーションは何処からでもやって来ます。本を読んだり映画を見たり、他のウェブサイトのニュースを読んでみたり。これらの情報源から糸を抜き取って、素晴らしい織物に仕上げましょう。好奇心をそそる絵画からシナリオを創りあげたものもいれば、誰かが何の気なしに述べた意見からストーリーを作ったものもいます。注意を引くものを書きとめておいてそれらを1つにまとめましょう。あなたの注意を引きイマジネーションを刺激するものは、今手がけているシナリオには役立たずとも、必ず役立つ時が来ます。
組織は絶対必要
物語の大まかな概要を作ってください。細部にこだわったり、何かとても素晴らしいものを盛り込んでやろうなどとしないでください。最良のロールプレイは予定されて作られるものではなく、創りあげられていく中で生まれます。どのようなキャラクターが描かれる必要があるか、物語のステージとしてどんな場所が必要か、どんな小道具が必要かということを、シナリオを作成しながら把握しておいてください。常に、まずこれらのものがあるかどうかをチェックし続けてください。ロールプレイをしていて、最終目的地にたどり着きながら必要な道具が足りないために、目的を達成できないことほどつまらないものはありません。
独力でやってはダメ
ウェブフォーラムは、ロールプレイシナリオを作成したいと願うものにとって最も良いリソースです。そこであなたは、小道具を作ってくれたりあなたのシナリオの登場人物を演じてくれたり、シナリオの製作を手伝ってくれる気の合う仲間を見つけることが出来るでしょう。沢山の人が助けてくれます。恥ずかしがらずに手助けを求めなさい。小さなロールプレイやちょっとしたイベントならば一人で実行できます。しかしより壮大なスケールになれば、一人で荷を背負う必要はありません。あなたが他の人に責任を分け与えることで、あなたと関係者たちはよりその経験を楽しむことでしょう。
(既に存在する)誰かの名前もしくはどこかのクランの名前をシナリオ内に用いるときは、必ず最初に許可を得てください。その人たちにあなたがどのようなプランを持っているのかを話してください。これは痛々しいほど当然のことではありますが、許可を得ることをしなかったために悲惨な結果を招いたロールプレイクリエイターもいます。もしHealerを解毒を行うためのキープレイヤーとするつもりであるならば、あらかじめ彼らに通告しておいて下さい。また、あなたのロールプレイに参加する人々の所属クランのリーダーには話を通しておいて下さい。悪党を倒すために設立した15人の冒険者の集団をつれてくる前に、 Sin’s Eyeのマネージャーに話をつけてください。そのようにすれば、彼らは快く協力してくれて、あなたは新たな友人を得るでしょう。
才略を用いよ
あなたのゲーム仲間を信頼してください。私たちがそう信じることさえ出来れば、イヌホオズキで飾った木のお椀と毛糸玉も、一輪のバラとなります。私たちはただの紫色の液体を、不老を与えるエリキシル剤や他のどんな空想的なものであるとも、信じることができます。あなたの目を通し、プレイヤーたちにただの矢を毒のダーツに、ただの本を古代の聖典に、石を不思議の種子にと見せるのです。あなたの想像力と、他者へと考えを伝える力がロールプレイの成功の鍵です。
プレイヤーたちが秘密の魔法書やアイテムなどを探そうとするのであれば、彼らをそのために努力させましょう。迷宮の深層やどこかの下水道にキャラクターを隠してください。プレイヤーがその場所に近づくに従い、アイテムをドロップさせます。この隠れている人が、アイテムによる混乱を回避する意図のある正しいグループを特定する方法をしっています。
こだわるな
あなたのイベントに人々の興味をひきつけておくためには、あなたは物語をコントロールすることをあきらめなければなりません。そしてプレイヤーたちにそれを委ねるのです。彼らはあなたの言って欲しいと思う方向に旅してくれるとは限りません、しかしそれでいいのです。オリジナルの筋書きから変化させましょう。そうすればもっとロールプレイがエキサイティングになります。時に、あなたは自分が閉じ込められたり死んだりすることになるでしょう。さっぱりした人であってください。皆がヒーローであろうとするほど、いけにえの悪者が必要になります。
多くのロールプレイが、自分の思い通りに行かないからといってプレイすることを拒んだ人たちのためにダメになってきました。それがロールプレイの範疇であり、キャラクターにとって自然なことであるなら(あなたではなく、あなたのキャラクターにとって)、あなたはストーリーの流れに従う義務があります。これは、あなたが、自分の命を救ってくれたり牢屋から救い出してくれたりする兵の一団を組織できないということではありません。ロールプレイのやり方にしたがって行う限りは、ビー玉を拾い集めておうちに帰るぞ~と駄々をこねてるような甘えた子供でないならば。
でしゃばるな
古い決まり文句を借りていうならば、「でしゃばってはいけない、それはクソだ。」
私は前節で言ったことを否定しようというのではありません。しかし、あなたは自らロールプレイを誘導することと、他の人にロールプレイを誘導させることの間で、慎重にバランスをとらなければいけません。ロールプレイを始めた人間として、関係者たちを上手く取りまとめていくのはあなたの責任です。
このため、話しの筋は出来るだけ簡潔に伝えなければなりません。また、ストーリー進行の手順については、プレイヤーたちにに対して比較的明白であるべきです。
この謎は簡単に解けるんだとか、次の段階への手順はとても明白だとか、でしゃばってはいけません。あなたは全体の話を知っているから答えが見えるだけです。それがクイズ番組の司会が賢そうに見える理由です。―彼は全てのクイズの正解カードを持ってるんですから!もしプレイヤーたちが謎を解決するのに手間取っていたり、道を選ぶのを決めかねていたりしているならば、占い師タイプのキャラクターを紹介するとか、解読可能なメッセージを見つけさせるとかして、追加の手がかりを与えてください。もし彼らが破れかぶれになってしまうようなら、完全な指示を与えて道を示しましょう。
不測事態は起こるものだ
物事は起こります。あなたのシナリオの登場人物となることに同意した人のPCにトラブルが起き、参加できなくなるかも知れません。あなたが小道具として必要とした1000個のダイヤモンドは盗まれてしまったとか、ある種の抜け道をつくらなければなりません。予定外の自体を予定に折り込み、出来るだけ多くの代替案を用意しておきましょう。ロールプレイの中で重要な物については、常にコピーを用意しておきましょう。可能であれば、重要な役には常に代役を用意しておきましょう。サーバークラッシュの場合の代わりの日時を選択しておいてください。ロールプレイが支障をきたすあらゆる可能性を考え、あらかじめ、それらの問題に対策しておきましょう。そうすることであなたのストレスを抜本的に減らすことができます。
信じることの出来るフィクション
NoRの主要なキャラクターは使用しないでください。 Luxa BudanはNoRの重要な人物です、しかし人々は出来る限りストーリーを信じたいとおもっています。通常のNoRとはあまりに違うキャラクターの役割をさせることは、問題を招きます。もしあなたが犯罪者を逮捕する特別の委任を受けたグループを送りたいのであれば、製作者の権限でそうしてください。
同じことは、NoRの政治を含んだシナリオにもいえます。たとえば、あなたのロールプレイ上の議会の設定を全てのプレイヤーに強制することは出来ないのを覚えておいてください。これらの非関係者に対応して、彼らとの対立を避けるように用意してください。 彼らには彼らのゲームスタイルがあります。 違いを尊重してください、そして、あなた自身のシナリオを続けてください。
ガイドライン、規則、および罰則
あなたが始めようとしているロールプレイのタイプに応じて、いくつかのルール、交戦規則および罰則を確立することが有用、もしくは不可欠でしょう。あなたのロールプレイに関わる人たちとルールについて議論してください。それを文書化し、後日に役立ててください。これが後に災いを防ぐかもしれません。
ロールプレイの類型
ほとんどの初心者ロールプレイヤーさえ引き受けることができる様々なロールプレイの類型があります。ここに基本的な例を記載します。
追跡:アイテムや人を捜し求めます
護衛:プレイヤーたちに、困っている乙女、内気な聖職者、隊商などをA地点からB地点へ護衛させます。
謎解き:「誰がそれをやったのか?」という謎解きは、よいロールプレイの機会であり、たくさんのキャラクターをプレイに参加させるよい方法です。
感染:最近、何度かこのタイプのRPがおこなわれました。特定の種族、またはクランや人がウイルスに感染します。彼らが死んでしまう前に、治療法を見つけねばなりません。
護衛RP
・隊商がA地点からB地点へアイテムを運ぶ。
・ある人が病気にかかり、Healerが他のSIMへ要請されました。このHealerは、そこへたどり着くための護衛が必要です。
Xを探せ
・誰か/何かの位置が、ヒントもしくは謎解きの形で与えられます。
・アイテムXがある理由で必要とされています。プレイヤーたちはそれを見つけるために協力します。
・グループXがアイテムYを手に入れました。個人であるZはそれを取り戻したがっています。
平和を守る
・あるものが裁判から逃げました。プレイヤーたちは彼を捕らえるか殺すかします。
・近くのポイントYにグループXが集合している。プレイヤーたちは、彼らに殺すか捕らえられようとしている。
ガキと不平屋
ロールプレイの参加者の中には、あなたを苛立たせ話をぶち壊しにすることだけが目的の連中がいることを意識してください。それは、無視できない残忍な事実です。あなたは必要とするならば、いくつかの方法をとることが出来るのを覚えて置いてください。彼らをBANする。あまりにも酷いならばadminを呼ぶ。ミュートしてしまうのは嫌がらせを避ける最もよい方法の一つです。あなたが彼らの言っていることを聞くことも出来ないならば、彼らはあなたに反応させることが出来ません。あなたはイベントの間、警備員を雇おうと考えるかもしれません。どーラムでそれを募集しなさい、しかし彼らを受け入れて良いかよくチェックしなさい。羊の群れを守るのに狼を雇う必要はありません。とにかく、不平屋どもがロールプレイを破壊したり、またあなたにやる気をなくさせたりという戦術をさせないようにしましょう。
報酬
伝説によれば、虹の終わる場所には金の壺があります。そして、慣例的にロールプレイの終わりには報酬があります。あなたがどんな報酬を与えようとも、ロールプレイへの参加が何よりの喜びで欲しいものなどないという人たちと、ロールプレイに参加したのは時間の無駄だったと不平をいう人たちがいます。繰り返し言います。不平屋は無視しなさい。彼らは幸せを感じる事の出来ない人々であり、仮に感じることが出来たとしてもあなたがそうしてやる必要はありません。
報酬として与えられるのは、リンデンドルでも商品券でもあなたが作った何かでも、パーティーへの招待でも、adminに頼んでXPを賞品としてもらうのも良いでしょう。報酬について考えるときはストーリーを考えるときと同様に想像豊かになってください。それは完全な食事の後に申し分のないデザートを出しているようなものです。 あなたがホストであるときに、あなたのお客様がいつもやってくるのは、確実です。
忙しくあれ
公共ロールプレイは結果ではなく、そこへたどり着くまでの冒険です。そのことを覚えて置いてください。そして、あなたの冒険の参加者たちがゴールへたどり着く競争ばかりに意識がいって、過程を楽しむことを忘れているようならば、彼らにも思い出させてください。長い物語は、明快な章に分割して、それぞれの章ににハラハラする結末を与えましょう。そうすれば、冒険者たちは次に何が起こるのかを見るために、また次の夜には戻ってきます。
なによりも、NoRも他のゲームもそうですが、あなたが楽しんでやることが重要です。自分のやることを楽しんでくださいね。
Joann Carver