PLZ-89

Last-modified: 2019-06-14 (金) 03:14:31

颯爽と現れて強車両枠に飛び込んで行った中国の自走砲

自走砲ってものがまともに無かった(多分)中国軍、70年代に入りいよいよ自走砲を作りはじめるのだが出来上がったのはオープントップの70式122mm自走榴弾砲。
APCの車体に戦前の大砲を乗っけただけの代物と・・・これ戦中の急造車両じゃないよね?という物体が出てきた。まあ作った経験なかったから仕方ないね。
しかし中国はここから大成長を遂げ、もう一回オープントップで122mmD-30(2С1?の主砲だよ)を乗っけた自走砲(85式)を作り、その後密閉型砲塔の自走砲を作ることに成功した。
・・・1990年にである。152mmなら全周砲塔の自走砲が1983年にできていたのに何があった。丁度2С1?2С3の関係の逆パターン
自走砲としてのスペックは件の2С1 Гвоздика?と非常に近く、主砲は同じ、スペックは機動性に振っており、出力重量比はおよそ20hp/tくらいと同等
まあ20年近く後の車両だから半自動装填装置あったりとか火器管制の性能は段違いだけどね

妙な欠点が足を引っ張る

中華4000年の歴史アルよ

Акацияと比べて単発は微増、単発装填は据え置きであるが、弾倉交換が2s短くなり火力投射能力は上がった
・やたらと機動性が良く、加速は5.62s、旋回に至っては45°/sを超えて装軌SPGではぶっちぎりのトップ
・口径減の影響か精度や収束も改善されており、フル強化で0.156°/3.04sである
・なぜか視界が素で390mと、自走砲中2位を誇る(1位はPLZ-05?

中華人民共和国は70年アルよ

・貫通が40mmに落ちた・・・MBT対応能力が落ち、一部軽装甲車両も抜けなくなってしまっている
・軽量な車体のせいか、射撃拡散と移動拡散がとにかく酷い。額面通り2.19sで撃つことはまずできないと思った方が良い
・・ついでに不安定な足場にいると車体が酷く揺れてしまい"収束開始"までかなり待つことになる。停止直後や射撃直後に照準がビビッて全然収縮しないのだ
・珍しくHESHの設定があるが、正直産廃。確かに精度は0.117°(素で0.15°)まで向上するがとにかく弾道が低い上に遠距離でその精度では役に立たない。あと拡散収束系の欠点のせいもあって必要な場面で連射できないのが辛い

総評

Akatsiya?から口径落として重量軽くしてみましたって車両
とにかく拡散収束系に頭を悩ませることになる。火力投射能力自体は非常に高い(フル強化で2.19s/13.24s)ため惜しい欠点である
遠距離射撃メインのプレイスタイルでもスタビに振ったミラモンを乗っける選択肢があるかもしれない。
なお近距離で戦うならこの限りでは無い。装甲が無いため生き残るのは難しいが火力をフルに生かすことはできるようになるかもしれない。・・・ただ前線自走砲という特殊な戦い方をできる腕が無いといけないが。