FAQ

基本事項

Warhammer40,000とはどのようなゲームですか？

　32mmスケール(1/56)ミニチュアを駒として使用した、SFミニチュアゲーム（戦闘級（戦術級）ウォーゲーム）です。
　典型的スペースオペラ世界と典型的ファンタジー世界のSFパロディが入り混じった上に独特の禍々しさと神々しさを持つ「暗黒の遠未来」の設定をリアルなミニチュア、ジオラマ（テレイン）を使った対戦ゲームで遊ぶことによって、高い臨場感を楽しむことができます。
　ゲーム性としては6面ダイスを振って特定の値以上を出せば良いというシンプルな判定を元に各ミニチュアの位置取りと多様な能力を組み合わせていかに戦闘を優位に進めるか、そしてどのように戦闘の勝利を生かし敗北をカバーしてシナリオの勝利ポイントを獲得するかを問う戦術性が主な要素になります。

日本語ルールが無料でダウンロードできると聞きましたが、どこからダウンロードできますか？

　GamesWorkshopウェブサイト*のメニューからWarhammer Community*に移動し、DownloadのWarhammer40,000*のページで「English」をクリックしてから「日本語」を選択することで日本語のルール類のファイルを表示できますのでそこからダウンロードできます。

”mv"とは何ですか？

　ムーヴ。ゲームズワークショップ製ミニチュアゲームの日本語版で使われる長さの単位で1mv=2.54cm=1インチに相当します。
　日本語版では英語版との互換性を保った上で計量法上の問題を避けるためにこのような表記になっています。*1
　英語版では普通にインチとあり公式アプリなど英語ルールを参照するプレイヤーは普通にインチと呼ぶ。

このゲームを遊ぶには何が必要ですか？

最初に必要なものは以下の通りです
各プレイヤーが用意するもの

• ゲーム用ミニチュア
  • コンバットパトロールのルールで遊ぶ場合はアルティメット・スターターセットやコンバットパトロールセットを買えばまとめて入手できます。
• ルール
  • コアルール（本もしくはpdfファイル）
  • コンバットパトロールのルールで遊ぶ場合は
    使用するアーミーのコンバットパトロール（pdfファイル）
  • それ以外のルールで遊ぶ場合は
    使用するアーミーのコデックス（本）、もしくはインデックス（pdfファイル）
    ミュニトルム・フィールドマニュアル（ユニットのポイント表）（pdfファイル）
    追加デタッチメントを使用する場合は加えて使用するデタッチメントのpdfファイル

対戦するプレイヤーが共同で用意する物

• 戦場となる平らな場所
  • 公式ゲームボードを使うか同サイズのボードを自作する、あるいは細長い棒などで範囲を明示する等。
  • コンバットパトロールの場合44mv（約112cm）×30mv（約76㎝）の広さ（公式ゲームボード2枚）
• テレイン（戦場に置く地形や建物等のミニチュア）
  もし公式のテレインが用意できなければその辺にある箱等を置くようにする。
• ダイス
  最低10個以上、20個くらいあると良い。
• 物差し、メジャー
  mv（インチ）表記のもの。物差しはスタートセットに付属しており、取扱店及び公式通販でGamesWorkshop公式メジャーを購入可能。
• ミニチュアが受けたダメージを記録するためのトークン、マーカー等
  判定用のダイスを流用してもいいが、その場合は間違わないように注意。
• 指揮ポイントを記録するためのトークン、マーカー、メモ用紙等
• 勝利ポイントを記録するためのメモ用紙等

Warhammer40,000始めようと思うのだけど、たくさんある勢力の内どの勢力が強いの？

　好きな勢力で始めましょう。
　今強い勢力というのは存在しますが、ルールやユニットのステータスや編入コストは数カ月単位で頻繁に変更されるため"強いアーミー"を使うという事は公式から発表がある度に新たな勢力を作り始めルール改定後はそこまで数が要らなくなるかもしれない"今の時点では強い"ユニットを複数個作らないとならなくなります。
　今、比較的弱い勢力やミニチュアでも変更により突然強くなったりする事があるため、設定やミニチュアのデザインを見て気に入った勢力で始めましょう。

公式のpdfファイル等の索引の順番がバラバラです。

　英語のアルファベット順に並んでおり、日本語版でも特に順番を変えるようなことをしていないため日本語ファイルを見ると一見意味不明な並びになっています。
　なお、コデックスのデータシートの並びは一応キャラクター、バトルライン、それ以外のインファントリー、騎乗、モンスター、ビークルと種類ごとにまとめているように見えますが、設定上近いユニットがまとめられていたり、初期の物は旧編成ルールの種類分け（指揮官、一般部隊、精鋭部隊、機動部隊、火力部隊）に従っていたりするのでそういうものだと諦めてください。

ルールについて

2025年10月8日公開のバランス・データスレートv3.1にケイオスディーモンの修正点が載っていません new

　編集ミスのためかバランス・データスレートv3.1からケイオスディーモンのバランス調整内容が漏れています。
　バランス・データスレートv3.0がサーバーに残っているのでケイオスディーモンについてはそちらを参照して下さい。

アーミーとデタッチメントの関係がよく分かりません

アーミー：

• 1：設定、ルール、ミニチュア販売上特定の勢力をまとめた区分けで使用できるミニチュア（＝データシート）とアーミールールはアーミーを選ぶと決まる。（例：スペースマリーン。ティラニッド　等）
• 2：1のアーミーの中から選んで今回のゲームに使用することにしたミニチュア、デタッチメントのリスト、1の意味と紛らわしいためアーミーロスター、非公式にはロスターと呼ぶこともある。（例：コアルール55ページのルールに従ってアーミーを招集する。〇〇さんのアーミーは強い　等）

デタッチメント：

• アーミー（上記1の方の意味）の中でプレイヤーが選ぶカスタマイズルール。各アーミーごとに複数あり、アーミー（上記2の方の意味）を編成する場合に必ずどれか1つを選ぶ*2。アーミー（2の方）に適用するデタッチメントルールと使用できる4種類の強化、コアルールに載っているもの以外に使用できる追加の策略6種類はデタッチメントを選ぶと決まる。

データシートに5-10体という書かれ方をしているユニットは「5体以上10体以下」なのか「5体もしくは10体」のどちらなのでしょうか？

　ミュニトルムフィールドマニュアルに記載している通り、ロスターには5体から10体までの何体でも編成できますが、6体以上編成した場合は10体分のポイントコストを支払います。(3-6体も同様)

• 例1:インターセッサー・スカッドは5体95pt、10体190ptですので6体～9体で編成しても190ptを消費します。
• 例2:プレーグマリーンは5体100pt、7体140pt、10体200ptです*3。この場合6体でも140pt、8～9体でも200ptを消費します。

複数のキャラクターが合流したユニットが『精密攻撃』アビリティによる攻撃を受け、ウーンズロールに成功した場合、攻撃の割り振りはどうなりますか？

　まず攻撃した側のプレイヤーが「兵が視認しているキャラクターに割り振る」かどうかを決め、キャラクターに攻撃を割り振る事にした場合に攻撃している兵が複数のキャラクターを視認している場合は次に攻撃された側のプレイヤーが視認されているキャラクターの中からどの兵に割り振るかをコアルール22ページの「3.攻撃の割り振り」に従って決めます。（ルールコメンタリー1ページ「複数のキャラクターが編入されている合流ユニット（攻撃の割り
振り）」を参照）

• 例：マルネウス・カルガー（マルネウス・カルガー1体とヴィクトリクス・オナーガード2体）とプライマリス・レフテナント1体がインターセッサー・スカッドに合流しています。このユニットのキャラクターはマルネウス・カルガーとプライマリス・レフテナントの2体です。両方のキャラクターを視認している敵兵が『精密攻撃』アビリティの武器で攻撃を行いウーンズロールに成功した場合は、まず攻撃したプレイヤーが「『精密攻撃』アビリティでキャラクターに割り振る」か「通常通りユニット全体に割り振るか」を決めます。「キャラクターに割り振る」を選択した場合、攻撃されたプレイヤーが「マルネウス・カルガーとレフテナントのどちらに割り振るか」を決めます。もしこの場合にマルネウス・カルガーが【負傷限界】を1以上失っているかこのフェイズ中1回以上攻撃が割り振られていた場合はプライマリス・レフテナントに攻撃を割り振ることはできません。

他のアーミーに所属するユニットを自軍に編入することができるルールがありますが、そのようなユニットにはアーミールール及びデタッチメントルールやデタッチメント固有の策略は使用できますか？

　アーミールールについては対象となるユニットを「○○の陣営アビリティを持つユニット」と指定しているか、キーワードで“○○のみ”と指定しているため編入した他アーミーのユニットは対象にできません。
　デタッチメントルールやデタッチメント固有の策略は対象にできるユニットがキーワードで“○○のみ”と指定されているため、その制限に従います。一般的には対象にできないことが多いですが、対象にできる例としては以下のものがあります。

• ケイオススペースマリーンに「堕ちたるもの、呪われし者」のルールで編入したコーン・バーザーカー、ルブリックマリーン、プレーグマリーンは陣営キーワードを異端戦闘者に置き換えるため、デタッチメントルール/固有策略の対象にできます。
• ケイオス・ディーモンの「影の軍団デタッチメント」に「Thralls of the First Prince」のルールで編入したケイオス・スペースマリーンのユニットのキーワードは「影の軍団・分かたれざる渾沌」に変更されますが、デタッチメントルール「ベ＝ラコールの使徒」の効果により暗黒の盟約を使用できます。
  　なお、上記のルールでも編入した他アーミーのユニットはアーミールールの方の対象にはできません（アーミー陣営は1つしか選べず（コアルール55ページ）、上記のルールで編入したユニットはデータシートに記載されている陣営アビリティがアーミー陣営と異なるため）

ゲームについて

1～2ターン目の射撃で先攻プレイヤーが後攻プレイヤーのユニットの大半を除去できるのでゲームが面白くありません

　このような展開のゲームばかりの場合、おそらく戦場に射線を遮る特殊地形（テレイン)が少ないことが原因と思われます。
　ウォーハンマー40,000のルールではコアルールの49ページ～52ページの例、特に「マッチプレイ向きの戦場」と題された例を見れば分かる通り、戦場の端から端まで射線が通る場所はほとんど無いように特殊地形を配置することを想定してゲームバランスを調整しているため、特殊地形が少ないと序盤にほとんどのユニットが射撃で除去できる／除去される可能性があります。（特に射撃に特化したアーミーやロスターを使用した場合）
　十分な特殊地形のミニチュアを用意できない場合はありあわせの物を特殊地形として戦場に配置することをお勧めします。（例：ミニチュアの高さよりも背の高いティッシュ箱や小物入れを「丘、産業構造物、密閉建造物および装甲コンテナ（コアルール46ページ）」として戦場に散りばめる等）

ミニチュアについて

ルール上ではこの兵は3種の武器から選択可能となっているけど一種類しか箱に入っていません

　単品ボックスとコンバットパトロールなどのセットボックスでは同じユニットでもランナーが違ったりします。
　単品箱の方には３種類とも入っている場合があります。

通販とか探してもボックスや単品が売っていない

　GWSはあっさりと商品を絶版にします。単品売り、この版でのスターターセット、コンバットパトロールなどの例外以外は基本的に初回生産分で終わりです。
　日本のバンダイなどの再生産態勢の方がおかしい事を頭に入れておきましょう。
　なお英語を頑張れば海外（とくに英国）のアフターマーケットで案外あっさりと手に入れたりできるし、なんなら輸送費と関税を入れていても定価より低く入手できる場合もある。

新しいコデックスに今まで使っていたミニチュアのデータシートがありません

　コデックスの更新の際にはまれに製品の絶版や設定の更新のため、今まで存在したデータシートが無くなることがあります。このような場合GamesWorkshop社ではミニチュアが似ているユニットのデータシートを代わりに使用することを推奨しています。（例：アサルト・スカッド（ジャンプパック装備）→ヴァンガード・ベテラン・スカッド（ジャンプパック装備）、バイク・スカッド→アウトライダー・スカッド、ケイディア総代卿ウルサルカル E・クリード→ウルスラ・クリードorケイディア・キャステランorケイディア・コマンド・スカッドのケイディア・コマンダー）
　また、ユニットによってはWarhammer CommunityのサイトからダウンロードできるWarhammer Legendデータシート（英語版のみ）にコデックスから外されたデータシートが掲載される場合もあり、その場合はWarhammer Legendのデータシートを使用してゲームを遊ぶこともできます。*4
参考：一部スペースマリーン系ミニチュアの絶版とそれに伴うプレイヤー側の対応方法についてのWarhammer Community 2023年7月24日の記事（英語）

（解決済）スペースマリーンの派生アーミーとしてのデスウォッチが消滅しましたが、デスウォッチのアーミーは今後どのように編成すれば良いのですか？

　2024年12月7日にインデックス・デスウォッチが公開され、デスウォッチのアーミーを問題なく編成できるようになりました。

フォージワールドって何？

　ゲームズワークショップの子会社、ひいてはその会社が出している公式ミニチュアの事です。
　需要が低いためプラスチックとして量産しない（できない）モデルをレジンで出している。半分オーダーメイドなため値段が高く、高い頻度で絶版となったりする。
　一般流通はあまりないが、秋葉原のカフェにはいくつか置いてある。以前は基本、専用サイトからの注文による直輸入しか入手手段がなく配送料と値段次第で関税を自腹で払う必要があったが、2023年以降ウォーハンマー公式ウェブに統合されてから公式ストアに届けさせることで配送・関税無料で購入できるようになった。

このwikiについて

ここの記述が間違っているのですけど！

　公式ルールや対戦相手の方を優先しましょう。
　このwikiは権威や正確さを保証していませんのであくまで参考程度にしてください。

もっと強い運用があるのですけど！！

　wikiは誰にでも編集できるサイトです。
　バックアップが取ってあり間違えてもすぐにいつでも戻せるため気楽に編集しましょう。
　またアナログゲームであるため教える側が間違えている場合など相手も同じ間違いをしていた場合はそのまま進行するためルールの間違いに気づいていない可能性もあります。
　ウォーハンマー40,000日本語プレイヤーwikiはあなたの記述を待っています。

その他

様々なアーミーの白兵戦ユニットが皆片手に剣や斧、片手にピストルという装備をしているのはなぜですか？

　昔のルール（第7版まで）では「両方の手に白兵戦武器を持つと攻撃回数が増える」というルールと「ピストルは特殊能力のない白兵戦武器としても扱う」というルールが組み合わさって「射撃ができて白兵戦も強くなる」装備の組み合わせだった名残です。

ミニチュアが高価です

　GamesWorkshop製ミニチュアの価格については「世界的人気ゲームのウォーハンマー40,000で公式に使用する権利が付いている」ためか同業他社のミニチュアと比べても若干割高になっております。（例えばTCGのカードが紙代、印刷代のみの価格ではないように）
　特に日本の場合は比較対象となるSFミニチュアとしてガンプラが、類似のサイズの兵士や戦車のミニチュアとしてタミヤ1/35ミリタリーミニチュア、1/48ミリタリーミニチュアが安価に流通しているため、輸入品であるウォーハンマー40,000のミニチュアが高価と感じることはおかしくありません。
　一方で趣味として考えた場合、アルティメットスターターセットもしくはコンバットパトロールで2万円前後+基本的な工具+シタデルカラー（もしくは、他メーカーの模型用塗料）10色程度を購入すれば3万円くらいで始められると考えると大人の趣味としては極端に高価とまでは言えないとも考えられます。
　なお、amazon.comでは現在GamesWorkshop製品を正式には販売しておりませんが、アマゾンマーケットプレイスに出店している玩具輸入業者が（日本にGamesWorkshop社製品の公式の販路があるとも知らず）海外から平行輸入する経費を加えて公式国内販売価格よりも高い価格で販売している事がありますのでご注意ください。

あの…設定を読んでいくに連れて人類の帝国が詰んでいるようにしか思えないのですけど…

　You Traitor！！(大逆者め！！)

コメント※場合によっては上に纏めますのでルール関連やミニチュアゲームとしての質問を気楽にどうぞ